劇場公開日 2016年4月1日

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「ローマの休日を見上げてごらん」あやしい彼女 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ローマの休日を見上げてごらん

2021年5月8日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 韓国版の内容はすっかり忘れてしまっているのですが、多分基本プロットは同じ。まったく違うのは昭和歌謡曲をフィーチャーしたところだろう。「真っ赤な太陽」、「見上げてごらん夜の星を」、「悲しくてやりきれない」などなど、見事に現代的にアレンジし、北村拓海のバンドにピタリと合っていた。特に「悲しくてやりきれない」を歌う多部未華子の涙がとても良かった。

 “老人ド真ん中”という言葉には笑わせてもらったけど、全体的にはちょっとテンポが悪くなるような箇所あり。これは多分韓国版も同じ。そして、ベスパ、ジェラート、真実の口をそのまま表現て、オードリー・ヘプバーンと『ローマの休日』にかなりオマージュを捧げているのはわかる。ラストのグレゴリー・ペックも最高!

 そんなコミカルな内容の映画でしたが、ショックだったのは金井克子がかなりのおばあちゃんだったことだろうか。子どもの頃に歌番組での「他人の関係」を見てドキドキさせてくれた金井克子。まぁ夏木マリのほうがセクシーだったかな・・・。などと思い出しつつ、なぜ「他人の関係」を歌わない??と、見終わってあれこれ考えたのですが、家族の絆をテーマにしているストーリーなだけに「逢うときにはいつでも他人の二人」なんて場違いだったのかもしれません。志賀廣太郎にとっては「はじめての顔」でもないし・・・

 なんといっても北村拓海のギターが上手い!ちょっと二十歳の頃の自分に戻って、映像に合わせて弾いてみたけど、あれだけ上手く弾けなかったよ・・・トホホ。

kossy