劇場公開日 2016年4月1日

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「まさに「親思う心にまさる親心」。笑って泣ける最高のコメディ。」あやしい彼女 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0まさに「親思う心にまさる親心」。笑って泣ける最高のコメディ。

2016年4月3日
PCから投稿

泣ける

笑える

楽しい

【賛否両論チェック】
賛:突如若返った主人公のドタバタ奮闘劇に、思わず笑わされてしまう。そのことをきっかけに、それまで気づかなかった家族の想いを知っていく様子にも、観ていて感動させられる。登場する名曲の数々も魅力的。
否:展開がかなりのご都合主義的なのは否めない。

 生きたいように生きられなかった人生に、どこかで不満を抱いていた73歳の主人公が、突如20歳に若返り、新たな人生を歩もうとする様子が、とってもコミカルに描かれていきます。多部未華子さんが、中身が73歳の主人公を見事に好演されていて、沢山思わずクスッと笑ってしまうこと請け合いです(笑)。
 そしてそんな主人公が、ひょんなことから孫のバンドに加わったことがきっかけとなり、これまで知ることのなかった家族の一面を知っていく姿や、逆にその娘や孫が、主人公のこれまでの本当の想いを知っていく過程にも、油断しているとホロッとさせられてしまいます。多部さんが、泣きながら「悲しくてやりきれない」を熱唱するシーンなんかが、印象に残ります。
 昭和を彩ってきた名曲の数々も登場し、作品を盛り上げてくれます。笑って泣ける最高のヒューマンドラマを、是非チェックしてみて下さい。

映画コーディネーター・門倉カド