無限の住人のレビュー・感想・評価
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木村さん!
原作は途中でリタイアしてしまいましたが、映画化された部分は大昔に読んでいて、それが三池監督の手で映画化とくれば、天下のキムタクが遠慮なく血みどろにされる画を期待しては今か今かと待ち望んでいたのです。
実は鑑賞前は徐々に不安になってましたが…笑、予想より面白かったですよ。
・コスプレ感がすごいけど演者の魅力もある
ハマってたなぁと思うのは、ぶっきらぼうさが本人と似てるよキムタク、色気があるよ福士くん、ゲス役が似合うよ市原隼人、のお三方でしょうか。
栗山千明がまったく活躍しないままだったのはもったいないですよ…。せっかくのGOGO夕張なのに。
ほかの皆々さまも、それぞれに濃ゆい漫画キャラを存分に演じつつアッサリと退場していくので(えっこんな立派そうな箸を使い捨てにしていいんですか?!)みたいな。例えヘタか。
・がんばって詰め込んだ脚本
万次の過去、万次と凜、逸刀流との闘い、ラストバトルと盛りだくさんだけど、こじれることなく最後まで進みます。その分ダイジェスト感は強いですが。
逸刀流一派の背景描写が皆無だけど、それやってたら終わらないですしね。戸田恵梨香の演じた槇絵くらいはあってもよかった…?
・腕もげる
これでPG12かぁと思うくらい斬る斬られる。100人+300人+その他。腕や脚がもげたり、原作通りの悪趣味な描写も多くてちょっと心配ですが。
とは言え個人的には、樹に引っかかった腕をたぐり寄せようとするキムタクがベスト!!
・コメディ感が希薄
「なんじゃこりゃあ」とか、狙っているところがことごとくスベってるのはどうなんでしょ。スベリ芸なのかそうなのか。
万次と凜の間の抜けたやりとりとか、もっと笑わせるべきところでわかりやすく笑わせてくれていいのに(それこそ妙な間が気になる…)。
悪趣味なシーンでつい笑えてしまう、という狙いはハマりますけど。市原隼人の退場とかもうね。すき。
不死身というトンデモ設定と、中学生が考えたような面白武器での闘いに対して、ふつうの殺陣になると途端に絵面が代わり映えしなくなるので、ラストはもうちょっとタイトにしてよかったかもですね。
同監督の『十三人の刺客』とか、まぁほとんどのチャンバラがそうですけど、「多人数で囲みつつも同士討ちを避けるためなかなか斬り込みにいけない」というムズムズ感が、殺陣の段取りの順番待ちみたいに見えるのはもう仕方ないんでしょうけど、やはりもどかしいです。
木村拓哉は夢に出てくる
久しぶりに映画でも見ようと思って時間がちょうど良かったこの映画を選んだ。
普段ならグロテスクなのは見ないけれども。
途中で根をあげてしまうかなと思ったが、木村拓哉の万次が出てくると、万次が来たからもう大丈夫!という安心感があって、グロテスクで救いようがない残忍な暗い世界観でも嫌にならずに見られた。
この貫禄は木村拓哉じゃないと無理だったと思う。
木村拓哉はスマップという一大ブームの先頭に立ち、トップでい続け、国民全てが木村拓哉は文句なしに日本を代表するアイドルと認めていた。
彼氏とうまく行ってない女友達が「今日、木村拓哉が夢に出てきて〜」という話をしてるのがとても多かった。
「この酷い状況を誰かに救って欲しい」と無意識に助けを求めるのが木村拓哉だったのだろう。
最初から手を繋いで引っ張って助けてくれるんじゃ無くて、バーっとトップで一人独走して圧倒的な強さを見せ、最後の方でクルッと振り向いて黙って手を差し伸べてくれそうな感じ。
助けてくれなさそうで、助けてくれそうな感じ。
木村拓哉がいれば、もう大丈夫。
何が大丈夫なのかは分からないが、何故か「大丈夫だ!」と思えるオーラと安心感がある。
私の木村拓哉イメージと万次のイメージがピッタリと当てはまった。
次に惹きつけられたのは目を引く美しさの天津。
福士蒼汰は真面目で心がキレイそうというイメージがあった。
天津は容赦無く人をぶった切るのに、福士蒼汰の雰囲気が上手に入り込んでいて「この人は本当は悪い人じゃないんだ!純粋で真面目なんだ!この人には幸せになってもらいたい!」と思えてしまった。
悪役なはずなのに。でも悪役じゃないな、天津は悪じゃない。
万次も天津も本当に魅力的だった。
二人が戦ってるシーンでは涙が出てきた。
この二人は何で戦わないといけないんだろう。
お互いに結局は敵討ちなんだけれど、敵討ちなんてやめて欲しかった。
二人には大事な物の順位を変えて欲しかった。
一番大切なのは生きてる人で、死んだ人の敵を取るために死ぬなんてして欲しくなかった。
良く、亡くなった人のために幸せに生きようという事を言う人が
いるが確かにそうだ。
亡くなった人が大事に思っている人が幸せに生きているのが供養じゃないのかって思った。
二人には幸せになって欲しかった。
こういう風に思うような映画じゃないのかもしれないけれど、二人の魅力的なキャラクターに、思わずにはいられなかった。
星が-0.5なのは、エネルギーが強すぎて、もう一度ジックリ見るのが躊躇われた事と、もう少し短くして欲しい、もう少し長く入れて欲しいシーンがあったくらい。
でも、あれだけの長編をここまでまとめるのはすごい。
この映画は細かい計算とかされてない勢いのある感じの方が娯楽映画として良いのだろうけれど、自分が後から色々と深読みしたり考えたりしたいタイプなので。自分的にという事。
キムタクがまたキムタクを演じているといわれていますが、 万次さんが...
キムタクがまたキムタクを演じているといわれていますが、
万次さんがむしろキムタクに寄せている気が。
なのでキムタクは万次を演じただけだと思います。
原作を読んでそう思いました。
戦闘シーンは血みどろで、刺されても刺されても死なず、
見ていて内臓が痛くなりました。
そこはリアルだったのに、衣装が若干コスプレ感ただよっていたのが残念。
吐鉤群役の田中さん、この映画で木村君と共演して、木村君のオファーで
TBSドラマのALIFEに出演が決まったのだそう。
初体験。
劇場で観なかったことを後悔することは多々あっても、
観たことを後悔する日が来ようとは…
初めてエンドロール前に席を立ちました。
”ぶったぎり” エンターテイメント
とは よく言ったもんで
ダイジェストか?と思うほど
話は端折り過ぎ、
”そこ”に存在している 息吹 が全く
感じられない 説得力皆無の
コスプレ集団から
吐き出される 説明台詞の連続 で
終始 ダラダラとテンポが悪く、
カメラワークも
演者に寄り過ぎで、何が何やら。
そのひと 誰?いる? と思わずには
いれないほど キャラ出し過ぎ。
個人的には バカにしか見えない
ヒロインの金切り声が
一番キツかった…
高評価されてる方々には
申し訳ないんですが…
自分には 合わなかったです。
お金と時間の無駄でした…
いい映画 観たことないんだろうなぁ
と思うしかないほど
褒める要素 ゼロです。
同じ監督の作品で、
十三人の刺客 の方が 何十倍も
見応えがありました。
明らかに いらないシーンが2つほどありますが…
これよりは マシ です。
原作読んでみよ🎵
映画として面白いほうだったと思います。原作を読んでいないので、自分的に疑問に思うところも数ヵ所あるのだか、劇中のなかで、さりげなく説明があったり、自分で推測するしかなかったりするのだが、これこそが映画なんですね。
善悪は個人の立場によって、それぞれである、復讐って始まりがどこからかわからなくなるよねとか考えてしまいました。
面白かった\(^o^)/
最近のキムタクは他の出演作でも『キムタク』っぽくなくなってきていた。最近いいなぁ~と思っていたら今回の万次といい、カッコよかった。
実は初めてキムタクをカッコいいんだ~と思った。
色々葛藤があっての結果で努力したんだなと思った。
他の俳優人達も素晴らしく特に北村一輝なんて特殊メイクで誰だか気付くのに殺される寸前までわからなかった(^o^;)
全体を通して三池監督の当たり作を観れたと思った!!(^o^)
最高でした!
映画館で観て、久しぶりにスカッとしました。内容(敵討ち)も日本人には、理解できました。殺陣の連続も、爽快でした。ただスクリーンを観て、迫力に圧倒されました。この続編があれば、木村拓哉氏にやって頂きたい。最高です。!
キムタクは最高、他はやや平均下
グルーヴの続かない脚本とガチャガチャ動き過ぎなカメラはかなり興醒めだが、大掛かりなオープンセットはやはり魅力的。ラストは『剣鬼』オマージュ?散々言われてる通り、木村拓哉が不死身の剣豪を演じるという目論見は、ものの見事にハマってる。
う〜ん、、長い、クドイ、御託が多い
賛否両論の映画、ようやく観れました。
木村拓哉のファンでも無く、アンチでも無く感想を書きます。原作も知りません。
気になった所は
①後半が長い
最後の逸刀流vs〇〇までテンポ落とさず持って行きたい気持ちは分かるが、そこまでどっか他の映画で観た様な展開だし、それまでの万次(木村)vs逸刀流刺客数人(満島、海老蔵、戸田)の連戦が後半尺が長い為、忘れるくらい台無しになってしまっている。
市原直人が絡むシーン。そんなに要らない。
②【再生】がクドイ
あるお方の特殊能力である再生。やってもいいんだよ。だけど、毎回やられると飽きちゃうんですよ。
ある程度強い設定で、雑魚相手には使わなくて良いのでは?あと、隠し武器設定が分かりづらい。
③御託が多い
誰かが登場する度、言葉が多く大半が御託。
「毎回かよ!そんな話いいんだよ!早く対決しろよ!」と言いたくなった。
主な感想3つが上記でした。
木村拓哉がヒットせずの戦犯みたいな扱われ方だが、違うと感じた。頑張ってましたし、及第点付けますよ。福士もいいし海老蔵も戸田もいい。
他ですよ!他!戦犯は!
戦犯①三池監督
監督は儲からないと言う事で、スポンサーのいいなり状態で作るから映画センスが無くなったのでは?
土竜の唄2といい、テラフォーマーズといい、コレといい、誰かから託された脚本ありきで心が入っていない作品に感じる。
戦犯②撮影監督&衣装担当
対決シーンはカメラがブレるブレる!いつの間にか終わってる!迫力出す為ブレるのは分かるが過ぎるのは良くない。
また、カメラアングルのおかしさで殺陣が台無しの箇所がある。(木村vs福士の対戦で真上アングルからの為、当てにいっていないのがまるわかり等)
衣装も大半、綺麗過ぎるし、、、
(木村と杉咲が小雨の中池の前で話すシーン。衣装グチャグチャで雰囲気良かったのに、次のシーンは小綺麗さでため息。)
戦犯③何の為に出てきたか分からない映画界の重鎮&ベテラン俳優達
杉咲父親役の勝村政信、殺陣&すり足下手過ぎ。
幕府側の田中泯、いつも役風同じ。
山崎努、お前は何の為に出てきた?要らんし、その役柄は売れない役者でも良い。
ダメ出しばかりしましたが、杉咲花は特に良かった。
悔しがる時の鼻の廻りの仕草と鼻水最高です。役者です。
漫画には忠実?
原作マンガは知れないけど、全体としていただけなかったなぁ…。
原作の漫画に忠実だったんだろうか?
もし、映画独自の解釈・表現ならば、微妙って、言わざるを得ないかも…。
あんまり…って感じ…。
無限の中年。
なにを演ってもキムタクだからと、アンチキムタクな私でさえ
今作は結構面白かった。中年になった彼が身体に鞭打っている
感触がハッキリ見て取れる。俺様目線が消えて汚れ役でも何で
も脇で主役を支えられる存在になれたらイメージが変わるかも。
今回は死にたくても死ねない、無限の命(虫)を与えられた悲劇
の男を演じているが、いつものめんどくせぇ顔や台詞の端々に
守り切れなかった妹の無念を抱える情けなさを巧く出していた。
妖艶な肢体やカッコ良さは若手に任せ、ひたすら少女を守ろう
と頑張る中年オジサンというのは共感を呼べるから、豪華に脇
を飾るキャスト陣の巧さを引き立て、尺の長さを感じさせない
チャンバラ活劇になる。いろいろ細かい点が気になるところは
御愛嬌なので、おそらく原作が面白いんだろうなと予測もつく。
観て良かった
最初のモノクロからカラーに
なるとこも良し
木村さんの殺陣、所作が良い
はなちゃんの一生懸命な所
引き込まれて、あっという間に終わった
という感じ。時代劇、面白い。
セリフがちょいちょい面白い
ただのチャンバラじゃないよ
笑いあり、涙あり…
もう1回見たいですね。
「木村拓哉」がいない。冒頭から「万次」を観ていました。
「木村拓哉」がいない。冒頭から「万次」を観ていました。
ゆえにエンドロールを観た時のなんともいえないこみ上げる気持ちがあったのかと思います。木村拓哉という俳優が、万次に徹する直向きさが「無限の住人」を成立させています。
映画を観るときはストーリーを追うより映像美を探すほうが好みですが、ほぅと魅了されたのがモノクロのシーンのラスト、画面右の万次と惨劇のその後です。
このシーンを監督は撮りたかったのだと感じました。
残酷?壮絶?などの言葉とはなにか異なる、「事の顛末の哀」を感じさせる一枚の絵でした。
荒ぶるなかの哀しみはみたことがある気がしますが、この絵はそっと荒ぶるものが隠れているような哀しさを示していました。
おそらく海外の方には印象的な絵かと思います。
(またこの黒く「無」が蠢くシーンは「13人の刺客」でも感じたものです。)
凛と出会いストーリーが展開していくとこは日本の漫画的なスピードがあります。
漫画が原作で良かったと感じています。小説的なものだともう少し大人しく進んでしまうかもしれませんので。
黒衣鯖人、凶載斗と次々に戦うなかで、ふと善悪に疑問が沸きました。
凶載斗には凶載斗の理由もあるからです。
そしてその疑問は、槇絵との戦いのなかでさらに深まりました。
万次の敵は残虐、無慈悲な殺人集団ではないからです。
この道理は万次が凛に出会ったときの会話にも集約されているのかもしれません。
万次は決して強くありません。え?ってくらいボコボコにされます。
これがヒューマン映画なら「愛のためにどんどん強くなる」などのストーリーが付与されるのでしょうが、徹底して万次は万次でい続けるのです。
あたかもそれが「無限の命」とも心情は近く、永続的世捨て人な万次が「じゃあ殺してくるわ」のごとくあっさりとした心持なのです。
ただ万次は斬られ、悶え苦しみます。山の中で暮らした野犬のように、吠え、食し、酒をかっくらい、泥だらけでも全く意に介せず。
そこにはやはり「めんどくせえ、生きるということ」が強く存在するのです。
中盤での永空との出会い(敢えて「出会い」)では「生きている」「誰かに生かされていること」の受け止め方をすっと観客も斬られてゆきます。
ただこのシーンは演者の気迫のぶつかり合いが凄まじく、観客にそこまで心の余裕を持たせてくれません。
ドカンと「不条理の悲しみ」「不条理の意味」をぶつけられてしまいます。
気がついたら涙が出たシーンですが、その意味は誰が可哀そうとかだけではないのだと思いました。
あ、忘れていました。これ「木村拓哉」が演じているんですね。
でも忘れてしまうんですよ。
そこには凛の本気を万次にぶつけまくるシーンが幾度とあるために、さらに「凛のための万次」になってしまうのだと思います。
凛の心にあるそのままが言葉になってぶつかってくるのですが、万次との絡みはクスッと笑いました。
だって、あの世捨て人の汚いおじさん万次さんに、ほとばしる熱いパトスをぶつけてもね(笑)
さて、それぞれ万次の斬らねばならない相手には哀(愛)があるのですが、ちょっと許せねぇって敵も現れます。
シラです。
でも悪人が最高の悪でないと、万次の覚醒はないのです。
「13人の刺客」でも三池監督が描く「悪人」は想像の遥か上の「悪」です。
しかし、生きていること、愛を寄せること、許せないこと、許さないこと、そして人間が生きる上にある善と悪の境目は、
悲しいけれど争いの中でしか覚醒されないもの、自分の行いを良しとする理由は見つからないのが、人の性なのかもしれません。
後半には前述でも出た「監督がどうしても撮りたかったと思われるシーン」がバシバシ決まります。声をあげたいシーンも多くありました。
他の観客のかたも前のめりになったシーンではないでしょうか。
そこはエンターテイメントでもあるんですが、随所には根底にはアングラっぽさを感じました。
(「あさま山荘事件」を観たときに似ている何か見てはいけないものを見てしまった、人間の性のような不穏なものです)
長まわしのなか観客はともに歯をくいしばる時間のなかで天津は「悪なのか?」「悪ならば殺せばそれは善か?」と心が揺れました。
それは槇絵のセリフは少ないものの、そこに「愛」が対峙するからかもしれません。
しかしまたこれ三池映画に答えらしいヒューマニズムなシーンがあるわけないのです。
そういった問いも答えもない中でも観客として答えを待っていた気がします。
個人として良作というのは「帰り道ひとりで考えたい」と思う映画です。
夜に観に行って良かったと思いました。薄暗い河原を自転車で走りながら、「天津は・・・蒔絵は・・・永空は・・・凛は・・・万次ならば・・・」とまだまだ悩むことができます。
そしてもう一度、「それでいいのか?」と確かめたい気持ちが沸いてきて、再び万次に問いに行きたいと映画館に通いました。
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