タンジェリンのレビュー・感想・評価
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リアルな人間を見つめる視線の優しさ
アメリカのインデペンデント映画シーンの新しいスター監督と言っていいだろう。ショーン・ベイカー監督の人間を見つめる視線は、人間の残酷さもみっともなさも余すとこなくさらけ出すが、同時に優しさもきちんと見逃さない。
iPhoneという最小単位のカメラを駆使して撮られた本作のメインキャラクターたちは、プロフェッショナルは俳優ではないが、彼女たちのリアリティある佇まいを引き出すのに、見慣れたスマホは大きな効果を発揮しただろう。
監督はLAに越してきて、ハリウッドの描く華やかさと現実とのギャップに驚いたという。なぜお膝元の彼女たちのような存在を無視しているのかというのが製作の動機でもあったようだが、まさにインデペンデント作家らしいスタンスだ。ベイカー監督の持ち味はその色調のセンスも素晴らしいが、それ以上に人間のリアルを見つめる、厳しさも優しさも全てを逃さない視線だ。
クセあり、ファン限定
iPhone5sに乾杯🍾
文化を作るのは
人間味溢れるクリスマス
低予算でも面白い映画は作れる
黒人のゲイの売春婦達と移民のタクシードライバーのドタバタな半日。
登場人物の中でほぼ唯一の白人売春婦を、パンプスカチカチ言わせながら町中引きずり回す様子が可笑しい。
クラブで歌う歌手志望の主人公が、実はお金を払って歌わせてもらってることを話すくだりも笑える。
かなりの低予算映画だけど、スピード感があって面白かった。
な?な?何だこのワチャワチャ感は^^; 大体、クリスマスなのに浮気...
キュンキュンした。(*´꒳`*)。
LGBT映画はどうしても星を多くしたい
ショーンベイカー
ロサンゼルス、モータリゼーションの街。通り沿いには車で入れるドーナツ屋だとか、洗車屋だとか、コインランドリーだとか、ビッチだとかピンプだとか。
そんな街を颯爽とあるくシンディレラとアレクサンドラ、嫌な目にあっても、持ち前の負けん気と明るさと豊かな経験値でやり過ごす。悪びれずに、後ろめたさもなしに、明るくトイレで一服キメてまた歩きで街に出て行く。そんな彼女達の横を、高級車とバスとゲロまみれのタクシーが通り過ぎていく。車を持たない彼女達は今日も街に立ち尽くして、置き去りにされている。家族なんて何処にいる?友達なんて何処にいる?オバマ政権下にiphoneにアナモレンズくっ付けて有色のトランスジェンダーと移民を、なんてのヤボな話はナシ。なんだかサウダージとか、国道20号線を思い出した。ゴリゴリな音楽が館内に流れてて、イメージフォーラムってこういう趣味なのかしらとか思ってたら、どうやらサントラらしい。売ってたのかしら、かなり良い音
写真が焼けたような映像
すごい世界だよ
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