タンジェリンのレビュー・感想・評価
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リアルな人間を見つめる視線の優しさ
アメリカのインデペンデント映画シーンの新しいスター監督と言っていいだろう。ショーン・ベイカー監督の人間を見つめる視線は、人間の残酷さもみっともなさも余すとこなくさらけ出すが、同時に優しさもきちんと見逃さない。
iPhoneという最小単位のカメラを駆使して撮られた本作のメインキャラクターたちは、プロフェッショナルは俳優ではないが、彼女たちのリアリティある佇まいを引き出すのに、見慣れたスマホは大きな効果を発揮しただろう。
監督はLAに越してきて、ハリウッドの描く華やかさと現実とのギャップに驚いたという。なぜお膝元の彼女たちのような存在を無視しているのかというのが製作の動機でもあったようだが、まさにインデペンデント作家らしいスタンスだ。ベイカー監督の持ち味はその色調のセンスも素晴らしいが、それ以上に人間のリアルを見つめる、厳しさも優しさも全てを逃さない視線だ。
クセあり、ファン限定
レビューが少なくて評価が高いのはマニアックの証です。
いかにも自主制作な作品です。フロリダプロジェクトやレッドロケットでこの監督にはまった人にはどうにもたまらないでしょうが、パンピーにはまず受けません。
アメリカの低所得層の「無軌道でも、実はこれが現実」という生態を突き放すでもなく、見守るでもなく、適当にからかうような視点を保ちながら映像的にはシーンを高速に展開するのがこの人の特徴でしょう。
このタッチが気に入るかどうか?ぞっこん気に入るか、全くつまらないか、二択です。
iPhone5sに乾杯🍾
すっごい良い映画。
撮影機材がiPhone5sというのが、映画の軽快さにつながっている。
個人的に使っているiPhone5sが先日画面も割れ、動作もそろそろ限界だ。
でも8年くらい保ったのではないか。充分だ。
こんな映画も撮れてしまったiPhone5sに乾杯。
文化を作るのは
故郷で生きづらかった人達が都市に集まり、多様な価値観が生まれる。初めはマイノリティと呼ばれていたけれど、マイノリティが多様性になった。本作を鑑賞していると、昨今の急激な価値観の変化もLAに居れば、当たり前なのかもしれないですね。日本人はこういうところ、アンテナを張らないと鈍くなるよなあ。
私はこの作品の質感と視点が好きです。彼女達のアングラな生き方を否定も肯定もせず、iPhoneで撮影して発表している。アメリカはなんやかんやクリエイターには、開かれた国なんですね。だから、新たな価値観や文化、テクノロジーが生まれるのですね。格差は激しいですが。
人間味溢れるクリスマス
個人評価:3.7
人間味にあふれ、とても個性的なキャラクター。人間を描く事がとても上手い監督ならではのストーリー構成。とりとめの無い物語が、こんなにも見応えある作品になっている。
全編スマフォ撮影との事だが、とくにスマフォらしさは感じられず、宣伝の一種なのだろうか。
マイノリティの人達が複雑に絡み合い、そしてお互いを補っていく。クリスマスなのに、誰もハッピーになってないのが物哀しい。
人間を描く事がホントに上手い監督。
この日常は別に見たくない
劇場で観た「フロリダプロジェクト」がとてもよかったので、その余韻で同監督作品を鑑賞。映像にも言動にも美しさは皆無。これもまた、確実に存在するリアリティなんだろうけど、知らなくてもいいかな。
低予算でも面白い映画は作れる
黒人のゲイの売春婦達と移民のタクシードライバーのドタバタな半日。
登場人物の中でほぼ唯一の白人売春婦を、パンプスカチカチ言わせながら町中引きずり回す様子が可笑しい。
クラブで歌う歌手志望の主人公が、実はお金を払って歌わせてもらってることを話すくだりも笑える。
かなりの低予算映画だけど、スピード感があって面白かった。
な?な?何だこのワチャワチャ感は^^; 大体、クリスマスなのに浮気...
な?な?何だこのワチャワチャ感は^^;
大体、クリスマスなのに浮気女ボコッて裸足で拉致り、女?3人で街を徘徊しちゃあ…。
ダメ!ダメ!
大体、クリスマスなのに家族を放ったらかして、女?を買いに行っちゃあ…。
ダメ!ダメ!
大体、クリスマスなのに皆んなでドーナツ屋さんのママさんを困らせては…。
ダメ!ダメ!
そして映画はラストへ…。
何なん?この愛おしさは(u_u)
(2017年2月2日 シアター・イメージフォーラム/シアター2)
キュンキュンした。(*´꒳`*)。
時間が余ったから、なんとなく選んだ映画だったけれど、あらすじを全く知らずに観たけれど、観てよかったー、と、思える映画でした。どんなオチになるんだろうと、不安な思いで観ていたものの、腹落ちする内容で、スッキリ。そして(*´꒳`*)幸。こんな性癖もあるんだと、人間の性癖の幅広さ、知らない世界を知ることもでき、面白かった。そして、彼女たちの、歩き方、仕草がたまらなく可愛らしくて、キュンキュンしました。映画観たあと、アイフォンで撮影したと知り、驚愕。あらためて、もっかい観たい!とおもったら、最終日でした。ホントに観ることができてよかった。
LGBT映画はどうしても星を多くしたい
スマホ撮影ではありつつもそれを映像的にことさら強調せず、専ら役者たちの演技を引き出すことに注力されている。ガラッガラな道路、陽射しのギラつく街並み。ドーナツ屋での修羅場(Drama!)と映画の終わりでアレクサンドラがシンディの為にとった行いの美しさ。
ショーンベイカー
ロサンゼルス、モータリゼーションの街。通り沿いには車で入れるドーナツ屋だとか、洗車屋だとか、コインランドリーだとか、ビッチだとかピンプだとか。
そんな街を颯爽とあるくシンディレラとアレクサンドラ、嫌な目にあっても、持ち前の負けん気と明るさと豊かな経験値でやり過ごす。悪びれずに、後ろめたさもなしに、明るくトイレで一服キメてまた歩きで街に出て行く。そんな彼女達の横を、高級車とバスとゲロまみれのタクシーが通り過ぎていく。車を持たない彼女達は今日も街に立ち尽くして、置き去りにされている。家族なんて何処にいる?友達なんて何処にいる?オバマ政権下にiphoneにアナモレンズくっ付けて有色のトランスジェンダーと移民を、なんてのヤボな話はナシ。なんだかサウダージとか、国道20号線を思い出した。ゴリゴリな音楽が館内に流れてて、イメージフォーラムってこういう趣味なのかしらとか思ってたら、どうやらサントラらしい。売ってたのかしら、かなり良い音
写真が焼けたような映像
iPhoneで撮った宣伝文句が、ソレじゃ大掛かりな撮影の映画って!?
iPhoneでの撮影によって登場人物の躍動感がリアルに映像に溢れていて色もカラフルで全体的にオレンジで茶色っぽい焼けた写真みたいな雰囲気が綺麗。
主人公二人のキャラと人間味に愛着が湧いてくるし狭い範囲での出来事の割にL.Aの街並みが魅力的に描写されている。
人生の過酷さや厳しさ滑稽さ面白さなど生きて行く人間の強さに寂しさとPOPに描かれた群像劇。
すごい世界だよ
これがクリスマスムービーの新定番って、
やだよwww
こんな気持ちになりたくないわww
もう、皆最悪ですよ
でもね、コインロッカーのシーンは
なんか切なさと哀愁でたまらない気持ちになったな
始まり方から音楽の使い方も斬新だった
ドーナツ屋のシーンはカオスで
リアルでなんか楽しかった
セックスは人を狂わせますね
性欲は人生を狂わせますね
ゲイって隠しても割り切っても切ないなあ
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