「笑えるけれどシュール過ぎる」君はひとりじゃない SHさんの映画レビュー(感想・評価)
笑えるけれどシュール過ぎる
現実と虚構の狭間をリアルに描いていたと捉えるべきなのだろうか。オカルトの類も決して劇場的に見せるのではなく、現代において誰もが体験していそうな事柄として提示していたところが、何気に斬新だと感じた。
血と恐怖を笑いでうまい具合に丸めようとしている意図は感じるけれど、あまりにシュール過ぎて、決して大笑いできる内容ではなかった。
見る人によっては、かなりホラー的要素を盛り込まれたと思えるだろうし、そのように見えてしまうと最後はかなり肩すかしのように感じるかもしれない。かたや、単に日常をリアルに淡々と描いた退屈な映画と感じる人もいただろう。そんな人にとっては、最後は相当に笑えるに違いない。自分はどうかというと、前者と後者の狭間で、眠気と笑いが去来していた。
内容はあくまでヒューマンドラマなんだろうけど、今までにない斬新なものというか難しさというか、一風変わったものを感じる作品であった。
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