ダーク・プレイスのレビュー・感想・評価
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女性陣のやさぐれ感は最高だが、映画の出来はやさぐれすぎ
「ゴーン・ガール」原作者。シャーリーズ・セロン。ニコラス・ホルト。
の割には、地味な公開だが、セロンの「男前」な姿を見てしまっては観ないわけにはいかない。製作陣にはセロン自身の名前もある。「モンスター」「あの日、欲望の大地で」並みに「気合」だけは間違いなく入っているだろう。
「ダーク・プレイス」
カンザスで一家惨殺の生き残りの少女、犯人はその子の証言で長男ベンが逮捕され終身刑。その少女リビーは大人になり、世間からの同情のボランティア基金で生活してきたが、事件も風化し、フラフラと働かずに生きていたリビーは金に困っていたそんなとき、事件の真相を暴くことに関心を寄せる集団の一人に声をかけられ、忌まわしい過去を振り返り、真相を探る。
はい、探偵「シャーリーズ・セロン」のハードボイルドもの、ノワールものです。目深にかぶった帽子、ヨレヨレのシャツ、そしてオットコ前の顔、肩幅、高身長。
最高にカッコイイ。
この映画に登場する女性陣、みんな、激しくやさぐれている。リビーの母パティは農場経営のひっ迫と別れた夫の脅迫、ベンの彼女で、悪魔崇拝で17歳で妊娠したディオンドラなど。リビーの姉、年下の女の子クリシーもそうだ。
いずれも当時の不況と世情、そしてまた揃いも揃ってやさぐれた男どもに苦しめられる。
妊娠した悪魔崇拝者、という狂った役がよく似合ってたクロエだが、パティを演じたクリスティーナ・ヘンドリックスの童顔小顔巨乳の中年体型が特に健気さ溢れ、素晴らしい。
だが、映画の出来ははっきり言ってひどい。
忌まわしい過去を振り返りつつ、リビーが真相にたどっていく、ということになるのだが、どうにも見せ方がよろしくない。途中、過去のシーンがちょいちょい入るのだが、一体誰の視点で、誰の証言で断片的に回想を見せられているのか、分からない。
これまでリビーが全く過去に触れなかった、という点はまあ、置いておこう。金に困ってこれまで会わなかった終身刑の兄に会いに行くのもいい。探偵ものだから、これでいい。
だが、最終的な一番「悲しい事件」にたどり着くのに余計なエピソードやアクション、登場人物が邪魔をしていて、それがミスリードにもなっていない。
ただ単に結果「苦しめられ、やさぐれた」女だけに焦点を置いた作品にとどまってしまっている。
それは、これまでセロンが製作してきた上記2作品と共通しているのかもしれない。セロン自身も幼少時代、凄惨な事件を経験しているがため、その思いが強すぎてしまって、バランスを欠いてしまったように思える。
またその「事件」に加担している人物の「あり得なさ」感がはなはだしく、ラストのニュースもはっきり言って手抜きすぎる。
「殺人クラブ」の存在や、ホルトの役なんて顔がヤバイ(でも美形)だけにまったく無駄だ。
やさぐれた女たちは確かにきっちり描かれている。だが、ハードボイルドもの、探偵ものとしては、全く面白くない、というのが結論。
追記
でも、セロンはひたすらカッコイイ。
ラストは帽子なんかとらず、その風貌で探偵業を開業し、続編を作ってほしい。これで終わらすにはもったいない風貌だ。
結局は火曜サスペン◯劇場並み。
良く分からないが、誰が犯人なの?
時間軸が飛びまくって、カットが入るたんびに、理解を深めなければならない。
結局は火曜サスペン◯劇場並み。
肩代わりって日本人好きなんだよね。
感動の渦に巻き込まれた「サラの鍵」のような“希望”が感じられず…
昨年、私を感動の渦に巻き込み、
度重なる鑑賞と原作本の購入に至った
「サラの鍵」の監督作品と知り初鑑賞した。
しかし、私にはこの映画の
物語性や登場人物への理解が及ばなかった。
・判決が8歳の子供の証言が決め手に
なったように描かれ、
更には、複雑な殺人犯行に見える犯罪が
何故ベンが犯人とされたのか等、
当初のこの事件の裁判が、さも“いい加減”
だったように感じられることには違和感
ばかりだが?
・自殺に見せかけるはずだった自殺幇助人の
殺人手法は、とても目的を果たせるような
手法には見えないが?
・また、主人公の兄は何故、
真相を語ることなく28年以上の長期に渡り
刑務所に入る決断をしたのか?
自分の子供を宿したディオンドラや、
嘘をついた妹が幼すぎることへの
気遣いなのだろうか?
等々、あまりにも設定が
不自然過ぎるように感じたのは、
全てが原作によるものなのかは分からない
が、理解に苦しむばかりだった。
それでも、最後には
ジル・パケ=ブランネール監督が「サラの鍵」で
見せてくれたように“希望”を示してくれる
だろうと期待して最後まで観ていたが、
これも単に過去の重しから解放されたかの
ような主人公のセリフで締められたのは、
「サラの鍵」と同じ監督作品としては
大変安易に感じられ、残念に思えた。
とにかく突っ込み所しかない駄作
他の人の指摘にもありますが、登場人物のやる事に整合性や合理性がまったく無く、以下のような意味不明な部分が多すぎます。
・母親が「自殺を殺人に見せ掛ける男」に仕事を依頼した事。それで何がどうなるの?多額の保険金でも掛けてた描写とかありましたっけ?死んで借金をチャラにする気?死のうとするほど借金まみれなのに、借金返して残された子供が全員食っていけるほどの高額の保険金の保険料なんか払えてたの?死ぬ覚悟があるならまずは破産申請しろよとか、アメリカ(舞台が何処か忘れましたが)は要扶養児童のいる貧困家族を対象にした「貧困家族一時扶助」という制度も整っているから、まずはそういう申請をすべてやってみたのか等々。そういう背景事情がはっきりしないから、急にこんな依頼をする事に違和感しか感じない。しかも自殺する前に刺されてるし(笑)、子供も殺されるわで、あの男も何が目的なのか、さっぱり分からない。こんな現実味の無い「殺し屋」が絡んでいたところへ、たまたまその夜にベンの彼女が妹を殺害するという、あり得ない「偶然」が重なるので事件がややこしくなっているだけでリアリティ皆無。
・兄のベンが自分の妹を殺した彼女をかばうのもアホだし(こんな殺人者に子供をまかせる方がダメだろ。実際、娘もろくでもない人間になってるし、それこそ自分が終身刑にでもなったら終わりじゃん)、母親や他の妹を射殺した男の事を言わずに黙ってすべての罪を被っているのは何故なのか?「悪魔崇拝が時代背景にある冤罪」がテーマだとしても、起こった状況に無理があり過ぎるし、そもそも悪魔崇拝にフィーチャーされた内容でもない。現場の状況の不自然さとか、指紋や足跡などから複数犯の可能性とか、普通に捜査すれば冤罪なんて起こりそうもないのに、あまりに登場人物も警察も無能すぎて、その冤罪テーマとやらも霞んでしまっている。と言うか、そもそもベン本人にとっても状況が意味不明なんだから、信じてもらえるかどうかは置いておいて、とにかくまずは事情をちゃんと説明しろよ(笑)。黙ってたって状況が良くなる要素ひとつも無いだろ。
・ベンの彼女が妹を殺した理由が不明。何で必死に口封じみたいな事してんの?単に「家出しようか」って相談してるだけなのに、ベンの母親にバレたからって何か問題でもあるか?バレたって家出なんかしようと思えばいつでも出来るじゃん。何で殺す必要がある?特にラリってるような描写も無いし、このシーンも動機が意味不明で、単に状況をややこしくするためだけの無理やり展開にしか見えない。
・妹である主人公が犯行現場を見た訳でもないのに、兄のベンを犯人だと証言した理由。これが一番意味不明。この証言の謎が最大のポイントなのに、これに関して何も理由らしい理由が語られないまま。自分の証言のせいで兄が28年間も冤罪で捕らわれていたのに、その事に対する自責の念とか、後悔、葛藤、反省などがまるで伝わって来ないから、絶賛レビューのように「冤罪がテーマなんです!」とか言われても、何もこちらに訴えかけて来るものが無い。こいつ一言でも謝ったっけ?「兄さんも、私もウソをついた」じゃねーだろ。ベンはまだ自分の子供を守るためと言う理由があるとしても、お前はわざわざ兄を犯人だと証言する理由なんか何ひとつ無いだろ!
・ラストも主人公がベンの元カノに襲われたからって兄は即釈放?はあ〜?そんな事で28年も前のベンの冤罪が一気に晴れて無罪放免?ペンダントなんか殺害の証拠にはならないし、それ以外に何か妹殺害の直接的な証拠でもあったっけ?そもそも28年も前に盗まれたペンダントをたまたま見つけるなんて、ご都合主義にもほどがあるだろ。
・またついでのように殺人を依頼された男まで捕まってたが、何でここに来てこいつの存在が急に明るみに出たの?元カノの事件とこいつの事件には直接の関係は無いんだから、今になってこいつの犯罪だと断定された理由が分からない。今さら当時の判決が簡単に覆るような、そんな決定的な証拠を当時の警察が押収していたら、そもそも冤罪なんて起こってないだろ(笑)。こいつらがすべてを証言したとしたら、これまたご都合主義にもほどがあるでしょ。
事件の真相が何なのかという興味で最後まで見れはしましたが、真相が意味不明でしたね。登場人物全員がアホばっかりで、その行動や言動に整合性が無いので、無駄に事件をややこしくしているだけ。ミステリーっぽい体裁の駄作サスペンスです。
シャーリーズ・セロン及びクロエ・グレース・モレッツの演技は強く印象に残ったが、謎解きにはモヤモヤが残った
ジル・パケ=ブレネール監督(アガサ・クリスティーねじれた家等)による2015年製作のイギリス・フランス・アメリカ合作映画。
原題:Dark Places、配給:ファントム・フィルム
原作は未読。途中まで凄く面白かったのだが、謎解きの終わり方がすっきりとせず、その点は残念であった。そう、シャーリーズ・セロン演ずるリビーが何故嘘の証言をしたか、それが綺麗には分からず(混乱してる中、警察に証言を誘導された?)、モヤモヤが残ってしまった。
ただ、俳優達、特にセロン及びクロエ・グレース・モレッツの演技は、強く印象に残るものがあった。主人公(ずっと野球帽を被っていた)セロンが、真相が分かって、許すことを覚え、更にきちんと普通に生きていく決意をするラスト(帽子はもう無い)はとても良かった。帽子は本来の自分を押し込めることの象徴か?モレッツの悪女ぶりもなかなか良かった。
ただ、自分で働かず惰性で生きている様なセロンという設定だが、あまり自堕落な人間には見えないこと。それから、基本的にとても真面目そうに見えるお兄ちゃん(ベン・デイ)が、いかにも悪女のモレッツをずっと大切にすることの説得力には欠けている様に思えてしまった。真面目男を虜にする悪女のどうしようもない魅力までは、表出されていなかった。そういう点では脚本・演出は、問題有りかもしれない。良い雰囲気はあっただけに、少々残念であった。
製作ステファーヌ・マルシル、シャーリーズ・セロン、A・J・ディックス、マット・ジャクソン、マシュー・ローズ、キャシー・シュルマン、製作総指揮ピーター・サフラン ジンジャー・スレッジ、ジリアン・ロングネッカー、トビン・アームブラスト、ガイ・イースト ナイジェル・シンクレア、アレックス・ブレナー、マティアス・エーレンバーク、ニコラス・バイバーグ、ジェフ・ライス。
原作ギリアン・フリン小説「冥闇」、脚本ジル・パケ=ブレネール。
撮影バリー・アクロイド、美術ローレンス・ベネット、衣装エイプリル・ネイピア、編集
ビリー・フォックス、音楽BT グレゴリー・トリッピ。
出演は、シャーリーズ・セロン(リビー・デイ)、ニコラス・ホルト(ライル)、クロエ・グレース・モレッツ(若き日のディオンドラ、キャリー等)、クリスティーナ・ヘンドリック(スパティ・デイ)、コリー・ストール(ベン・デイ)、タイ・シェリダン(若き日のベン)。
盛り上がらない
一家惨殺事件の生き残り、リビーのり証言を発端に嘘と真実が交差し合うハラハラドキドキの〜と思って期待しましたが、演出不足のせいで最後のサプライズ的なオチまで一切盛り上がらない単調な展開でした。
せっかくのシャーリーズセロンが勿体無いですね。人の描き方が不明瞭な上に過去と現在が突然交差するのでややこしくてどうでもよくなってきました。取ってつけたような殺人クラブも大した意味は無いし大金を出してまで無愛想なリビーにつきまとうライルの存在もイマイチピンときませんでしたね。
テーマ自体は面白そうなのに映画はなんでこんなにつまらないのかなぁと思っていたら原作がゴーンガールの著者と聞いて納得しました。
真実はどこにあるのか?
1985年、カンザスで起きた一家惨殺事件をモチーフにしたサスペンス・ミステリー。母親と長女、次女が殺され、犯人として逮捕されたのが、15歳の長男・ベンだったというショッキング事件として、世の中に知れ渡った。逮捕の決め手のなったのが、その時、生き残り、当時8歳だった三女・リビーの証言だった。
長男は、終身刑を受け、服役していた。その後、リビーは、全米から注目をされる中、親戚をたらい回しにされ、心に闇を背負いながら、次第に排他的な生活を送り、31歳となっていた。
そんな折に、有名事件の真相を探り合うサークルからの招待を受け、サークルのライルと共に、改めて24年前自分の証言は、本当に真実だったのかを調べ直すことにする。
リビーが調べていく中で、ベンが逮捕当時から、警察にも家族にも告げず、ひた隠しにしてきた秘密がある事に気づく。それは、ベンと付き合っていた彼女との若すぎた恋愛の結末で、事件の真相にも大きく関っていることが、明らかになっていく。そこから、惨殺事件の真犯人と動機についても、意外な展開を見せていく。
リビー役のシャーリーズ・セロンは、強い女から魅惑的な女、悪女まで、今やどんな役が来ても安定感のある演技をみせてくれる。本作でも、事件のトラウマを抱え、擦れた生活が染みついた・哀愁漂う女を演じている。
また、ベンの当時の恋人役を演じたクロエ・グレース・モレットは、これまでの役柄とは一線を画した、不良少女役に挑んでいた。
原作が、『ゴーン・ガール』のギリアン・フリンということで、最後までジリジリさせるサスペンス・ミステリーとしての面白さは間違いない。但し、その真犯人は、やや短絡的な感じもして、残念だった。
ミステリーサスペンス映画ではないね。
事件の真相を追求することは、必ずしも正解ではない。
という映画や小説は多数あるが、
本作では「半分正解」という中途半端な印象。
28年前の悲惨な事件の謎を
解き明かすミステリーサスペンスだと思っていたが、
暗く、淡々と事実を積み重ねていくストーリーなので
ミステリーサスペンス映画ではなかった。
では、事件の加害者と被害者の心理状況の
変化を考える映画かと思ったが、そうでもなかった。
ミステリーサスペンスにしては淡々と進めすぎ、
心理状況を描く映画にしては、
登場人物や細かい事件が多すぎ。
だから、どっちに焦点をあてて観ればいいのか分からなくなる。
どういう意図で作られた映画なのだろう。
ベンのノートに書かれていた名前の意図するものは?
なぜ幼いリビーは「ベンが犯人だ」とウソをついたのか?
ここだけが疑問。
ま、その疑問が解けたところで映画の評価が上がるわけでは
ないのだが。
一家殺人事件の生き残りとして、殺人者の兄をもつ唯一の遺族が本当の真...
一家殺人事件の生き残りとして、殺人者の兄をもつ唯一の遺族が本当の真相を探っていくストーリー。
過去と現在を交互に観れる演出はわかりやすくてよかった。
事件の真相は想像よりも悲惨で自殺に見せかける殺人であり、2つの殺害が同時に起こっているとは想像しなかった。。
真犯人の娘は同じ血を受け継いでいるだけあるな、と思った。
これからは普通の生活が始まる。の一言に殺人者の身内という大変な苦労が想像できた。
3.4点最後の台詞が良かった
全体的にどうなるんだろーと気になる展開でした。
映像もきれいで胸糞展開もないので見やすい。
事件の真実はそこまで驚くべきものはありませんが
「普通でいい、普通の人生が今始まった」という台詞が良かったですね。
ああ、僕の人生もまだ始まったばかりだと思えました。
雰囲気は悪くないのだけれど
amazon prime videoにて。
アクションで押しがちな昨今のサスペンスの傾向にあって、じっくり見せる地味な映画。
過去と現在が往き来する物語進行たが、デビッド・フィンチャーのようにスタイリッシュに描くのではなく手堅く、役者で見せる演出。
真実に徐々に近づいていく構成はそれなりに緊張感があって、嫌いではない。
事件の真相は悲惨だ。
だが、自殺を事件に偽装する…というのが犯人グループについての説明だったと思うが、はっきりと撃ち殺していたところに疑問があった。私の勘違いだろうか。それとも手違いがあったということなのだろうか。
クロエ・グレース・モレッツ(現在パートはアンドレア・ロス)の娘は、母親の犯行を知っていたようだが、共犯者みたいになっていたのも理解しがたかった。
作品の雰囲気は決して悪くはない。シャーリーズ・セロン始め、役者たちも良い。
ただ、脚本の詰めが甘いのかな…という印象。
特異な犯罪の遺族(子供)には寄付金が集まったりするのかと、改めて認識。
子供が一人残されて一家が殺害されたニュースを見ると、残された子供に同情するだろうし、寄付金を送ろうと思う人もいるだろう。アメリカの規模だと、相当なものが集まるのかもしれない。
ただ、そんな同情は最初のうちだけなのも判る。悲惨な事故や事件は次々に起きるのだから…
おうち-214
🤔
『マッドマックス 怒りのデスロード』で、心も体も全部持っていかれて、ぽぽーーっとしてしまったまま、あらシャーリーズさんとニコラス・ホルト君の共演作まだあるんだ、しかも仰天ニュースやアンビリーバボーのサスペンス回が好きな私ホイホイ。
でも、煮え切らない。
こんなけ美人なのに、やさぐれ役をやらせたらピカイチなシャーリーズさんの、「金、金よこせ」が口癖なやさぐれっぷりは相当つぼったんですが。
幼い末っ子リビーの証言だけで、物証もないのに兄ベンが一家惨殺事件の犯人となっていることが🤔
だって明らかに一人だけ殺され方違うし、よくわかんないけど仰天ニュースの知識だと首に手のあととか残るのでは?
事件の後遺症でやさぐれるのはわかるけど、リビーはなぜ今まで一度も兄が犯人と決めつけてたのか?リビーだけは兄に好感を持っている描かれ方をされているから余計🤔
これまで兄が犯人だと信じて疑わなかったという感じですが、変なマニアの集まりにお金もらって集まっただけで、彼女が結構すぐに行動を移すのも🤔リビーの性格的に、決定的な何かがあればそうなると思うんですが。
あと、犯人母ちゃんとその娘、あんな大声で「リビー!どこだー?」って探しにきたニコラス・ホルト君もほったらかしだし、、、。
筋書きはとても面白いと思うので、🤔部分が残念でした。
不幸が招いた家族のミステリー
1985年カンザスの田舎にてある母親と娘2人が惨殺。生き残った娘リビーは兄ベンが犯人と証言。一応事件には決着は着いたはずだった。23年後生活に困っていたリビーは金の為に過去有名殺人事件を語り合う「殺人クラブ」に招待されるが、それを機に事件の真実が判明されていくストーリー。
あらすじだけ見れば面白そうに感じる。
過去映像が流れ、現代にて真実が暴かれていく。
流れとすれば悪くないのだが、いかんせん抜け落ちている所が多々あった。
・兄ベンが犯人だとする理由が浅い。
・ベンが幼女達に悪戯していると言われ、母親は幼女達の家に確かめに行くが、ベンの写真を持って行く事もしない。
・主人公リビー役のセロンが真実に向かっても、自分に対する後悔の念などが一切出ない。兄への罪悪感が無い。
などなど。
もう少し脚本や映像などに工夫があれば上質なサスペンスになれたかもしれないだけに、ツッコミ何処を探す様なサスペンス映画化には少し残念。
シャーリーズ・セロン秀逸な演技
個人評価:3.7
美しい容姿や美貌とは無縁な主人公。シャーリーズ・セロンらしい役柄。
スーパーモデルの片鱗を微塵に感じさせないタバコの吸い方、歩き方ひとつとっても、すさんだ過去を送った主人公を表現し様になっている。
物語としてはストーリー展開が早く、結末を安易に急ぎ足で描いている為、作品としての重厚さには欠ける。
お兄さんの内面をもっと丁寧に描いてくれれば、悲しみの深い感動作になったと感じる。
しかしながら、シャーリーズ・セロンの演技は秀逸な一本。
シャーリーズ・セロン
惨殺事件の遺族として寄付金が集まり、28年間働かずにいたリビー・デイ(セロン)。生活費にも困っていたリビーは、500ドル出すからと言うライル・ワース(ホルト)と会うことになった。
ベンは上訴もしなかったし、釈放を望んでなかった。当時の捜査資料も見せてもらい、ベンが少女にイタズラされていたことを知り、ライルと共にその被害者にもインタビューする。ベンにはディオンドラ(モレッツ)という17歳の恋人がいて、妊娠していたのだ。そんなベンが少女へイタズラした罪で追い詰められていた。そして、ヘビーメタルに憧れ、悪魔崇拝を信奉していたのだった。
結局、犯人は自殺志願者を殺すという男で、長姉のミシェルだけはディオンドラが首を絞めて殺していたという真相がわかり、ベンは釈放された。
唐突すぎる結末だったが、恋人とその子どもを庇うような格好でベンは刑に服していたという形。すっきりしないところもあるが、シャーリーズ・セロンの暗さが何となく良かった。
過去の事件に囚われた女性がその事件の真相を暴く
簡単にいえば、過去の事件に囚われた女性が事件の真相を暴くことで過去の事件から解放されるといった内容。
殺人クラブの、探偵組?が全然活かせていなかったのが残念。
殺人事件の真相が中々に面白かった。
が、やはり所々詰めが甘い。
映画としての奥深さがないなぁと感じた。
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