ブルーに生まれついてのレビュー・感想・評価
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名前とルックスが先行していた感のあるレジェンド、チェットベイカー。...
ベーカーだから
哀れな天才
ドラッグから抜け出せず麻薬ディーラーに前歯を折られ、入れ歯で演奏を練習し、バードランドで復帰し、マイルス・デイビス、ディジー・ガレスピーにも認められるまでになる。その後もヨーロッパで演奏を続けるが麻薬を断ち切れず、アムステルダムで死亡。狂気の天才と言える。
歌の字幕がひどかった
字幕版を見たが、最近の字幕がひどいときがあるがこれは最悪だった。
特に歌の字幕が恐ろしくミスだらけで直訳が多く、誰がこれをチェックしたのか、問題だと思いました。
手抜きとしか言えない。ポニーキャニオンの問題だと思います。
この作品は音楽がテーマなのですから、音楽の翻訳を誤るようではだめだと思います。
マイファニーバレンタインぐらいきちんと訳しましょう。
誤訳でそのシーンが台無し。
ストーリーは最後が尻切れとなっていますが、
薬物に手に染めてからの彼を描き、
二度目に恋した女との思い出話となっている。
チェットはとても歌がファルセットがまったくなく、低音をホールドした歌手でもあり、演奏者でもあったと思う。
彼の声の中にすべて答えがある。
俳優は俳優の演技の中で頑張っていたが、
それにはやはり及ばない。
それほどチェットが声についても発声を勉強した証であり
それ以降もこのような白人歌手が出てこないのはそのせいでしょう。
『お薬の時間ですよ』と看護士が呼ぶ
勿論、入院中の病室内のありふれた光景だ。しかしこれがホテルで、バーで、ライブハウスの楽屋でこのフレーズが脳内に響くシーンは又意味合いが変わってくる。
2016年暮れの映画で二つのジャズ映画が上映され、その一つが今作品。菊池成孔ファンである理由でしか、この人の事は知らない。ジャズのなんたるかさえも分からない身とすれば、菊池氏のこの人への愛すべきダメ人間の評価を聴くにつけ、その破天荒ぶりな人物像に興味が頭をもたげる。多分、今だといわゆるギャングスタラップの人達の人生みたいに思ったのだが、いやいや方向が違うらしい。その飽くなき『愛情』への飢え、そして認められたい『承認欲求』、名誉へのしがみつきが、稀代のジャズ界の『悪魔』を自ら作り続け、破滅へと疾走したのだろう。トランペッターにとって大事な前歯を喧嘩で折られたこと、あの悪魔の仔ダミアン宜しく、中性的なクルーナーの歌声。『マイファニーバレンタイン』は確かに聴く人に魔界への誘いを思い起こさせる。
そして、この作品、主軸はフィクションであるということも又、この人の悪魔たらしめてる雰囲気が醸し出すプロットなのだろう。
全体的にまるで薬の中での出来事、いるはずもない愛する女性、復活を賭けて薬を断ち切り、見栄を振り切り努力する姿、しかし、薬の対処薬に又、麻薬メタドンを処方しなければならない50年代のアメリカ、そして正にその夢が現実になる寸前に押しつぶされる弱い心、そして逆戻り・・・友を裏切り、愛する女性への婚約指輪代わりのバブルリングを返される仕打ち、 これが全て夢の中だとしたら、これこそチェズニーの真の伝記そのものかもしれない。
自分は麻薬は怖くて手は付けないが、この人間の脆弱さに大変共感を持てる。この悪魔的魅力は確かに希有だ。
その理由が故に、この悪魔のエピゴーネンがドンドンと世界中から量産されることとなる・・・
愚か者にしか見えないけど…
最後に選んだ道
トランペットのジャズマンが恋人、友人に支えられながら薬と戦い夢に挑む話
ジャズミュージシャンのチェット・ベイカーの半生を映画化した本作、とにかく主演のイーサン・ホークが素晴らしい演技を見せてくれる。
薬物中毒と顎のケガ、どん底で明日も見えない絶望感、足掻く姿を見ていて胸が締め付けられた。
それでも支えてくれる恋人の愛、自分だけじゃなく彼女のために頑張ると男の顔はカッコいいの一言だ。
劇中の歌も演奏も一人でこなしている点も役者魂を見せつけられるし、上手なので説得力もあった。
作品内の画も一つ一つ綺麗だしかっこいい、浜辺を歩く二人、畑で練習する姿など、自然とトランペットとイーサンが最高にきまっていた。
チェット・ベイカーの事を知らなかったので最後の展開もハラハラしたし、いい映画体験でした。
劇中セリフより
「一つ武器を見つけて磨けばいい」
得意な事、好きな事を続ける、誰にも負けない武器を持とう。
まずは武器を探す事から始めてみようと思います。
見つけたら錆びないように気を付けながら磨く、戦う時が来るまで。
映画そのものが艶やかなブルー
学術的な意味合いや技術的な意味合いにおいて「優れた音楽」というのは確かに存在して、ただそういった音楽が人々の琴線に触れるかどうかは別の話。なぜなら、私たちの多くは音楽の専門家ではなく、ただ聞こえてくる音楽を感覚的に好きか嫌いかで判断しているからだ。この映画で、怪我をした後のベイカーの演奏や歌はとても頼りなく技術としては見劣りのするものだったはず。しかし、再びベイカーが活動するようになって、思わず聴衆が拍手を送らずにいられなかった彼の演奏には、きっと彼にしか出せない音が宿っていたからで、その彼にしか出せない音が、いかにして生まれたか、というものをこの映画は描こうとしたのかな?と感じた。
物語は、酒とドラッグと名声に溺れたチェット・ベイカーの姿から始まる。前歯を失ったことで活動が出来なくなったベイカーが、失意の中にいながらも、愛する女性の支えと励ましを受けて、少しずつ少しずつ自分らしい演奏・パフォーマンスを身に着けていくところにドラマを感じるし、カムバックを目指すようになるその心の変化を、イーサン・ホークやカルメン・イジョゴがきちんと演技にして魅せてくれる。フィクションの性質上、描かれない史実や語られないエピソードがあるのはやむを得ないことだし、この映画に関してはそういうこともまったく気にならずに見られた。この映画の時期は、ベイカーにとっては「影」の時代とも言えるだろうとは思うのだけれど、映画は決してこの時期を「影」としては扱わず、一歩一歩再起に向けて歩みを進め、芳醇な音を獲得するまでの前向きな時期として見つめているようで、なんだか共感を覚えた。
映画自体が、ジャズの音色のようにブルージーで艶っぽくてとても美しい。強いお酒を片手に観たくなるようなそんな風情がある。シーンのひとつひとつ、そして物語の見せ方が格好いい。
そしてこの映画はラブストーリーでもある。ベイカーとその妻その関係は、男と女、夫と妻、という以上に、人と人としての絆と信頼を感じる。ラストで訪れる一つの結論は、それ自体が「愛」だとでも言いたくなるほど。
弱い主人公
初っ端に 8本足がぁ〜無理〜 すきっ歯(笑) そんなにクスリは い...
切なさのカタルシス
ボクとお嬢ちゃんには分かるまい
青い春
青鳥
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