「地雷と少年兵」ヒトラーの忘れもの nobe666さんの映画レビュー(感想・評価)
地雷と少年兵
舞台は第二次世界大戦終戦後のデンマーク
ナチス軍が残していった地雷の撤去作業を強いられたドイツ人少年兵士と
作業を監督するデンマーク人軍曹を描いた史実に基づく作品
この映画、当初はタイトルが 地雷と少年兵 だったそうな
ヒトラーの忘れ物とはなんとも詩的なタイトルに変わったもんだ
戦争映画=ナチスだヒトラーだ、って方程式に基づいて名付けられたのかな
そしてそもそもの原題は Land of Mine
ナチスに汚されたデンマーク人にとっての「自分の土地」であり
後処理をさせられる少年兵にとっては「地雷源」
どっちにも取ることができるし、映画自体ドイツ、デンマーク、どちらの視点で観るかによって受け止め方が変わる作品かと思う
冒頭で「俺の国から出て行け」と罵る鬼軍曹の、少年兵との心の交流で良心の呵責に苛まれていく姿は美しいものであったし
同じくナチス政権下を描いた「善き人のためのソナタ」を思い出すものだった
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