ボーダーライン(2015)のレビュー・感想・評価
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『トラフィック』にもデル・トロ出てたなあ
リアリティを追求するならば
淡々と進んでいくストーリー。
法律無視で無茶苦茶な警察やFBIだけど、それくらいしないと問題を解決できないという説明にも説得力がある。
そんな超法規的な作戦中、ありがちな正義感を振りかざす主人公が若干ウザい。
エンターテイメント的な映画ではないので、緊張感や恐怖感に如何にリアリティを持たせるかが重要で、そこが評価ポイント。
全体的には非常に良い!
だけど細部が甘い。
マネーロンダリングで札束を留めていたゴムと同じゴムを持っていたというだけで即攻撃してしまう主人公。
銃弾飛び交うトンネルでヘルメットを脱いでしまう主人公。
ラストシーンで銃口を無抵抗な人間に向けてしまう法律万歳なはずの主人公。
とにかく主人公が残念。
ヘルメットは無い方が絵的に良いからきっと制作側の都合なんだろうけど、あからさまなのは嫌だ。
つかめない麻薬社会の闇
・国防省の特別部隊の対メキシコ麻薬カルテル殲滅作戦に同行することになったFBI捜査官のケイト
・時々挿入されるメキシコ警官の日常シーン
・ラストに表示される原題は「シカリオ」暗殺者の意
・効果音が不穏な空気を増幅させる
・空撮や遠景ショットで物事の背景がわからなくなる様子が表れてる
・ベニチオデルトロが暗い過去を背負う寡黙な暗殺者役でベストアクト
こんな
ゼロダークサーティより好き
期待していたことと違う。
緊迫感
力無き正義と圧倒的な暴力 278-12
正義感あふれる主人公は己の正義を貫こうとするも、圧倒的な権力と己の無力さ故、想像を絶する現実に対し何もぇきない。どういう事なのか説明を求めて喚き散らすのみ。任務に連れてこられた理由も、彼女が必要だった訳ではない。
法規的な正しさだけで何とかできるほど甘い環境じゃなかったのだ。力なき正義は無意味なのだ。目的を達成するには彼のような、何を犠牲にしても、どんなことをしてでもやり遂げるという漆黒の意思が必要だったのだ。
善悪のボーダーラインとは目的、環境、個人の意思によって左右されるもので、己の正義を貫きたければ力をつけねばならない、そんな映画でした。
(映像3 脚本4 演出5 音楽3 配役5 )×4=80
タイトルなし(ネタバレ)
麻薬カルテルの影響力が市民一人一人にまで浸透しているメキシコの闇と、そこに潜入するアメリカ側の暗躍を、FBIの女性隊員の視点で丁寧に描いている。
惨殺死体が放置され、助けてくれるはずの警察までがカルテルの力で支配されている社会。日本人の感覚からするとその日常のあまりの地獄に愕然とする。
でも生まれた時から闇社会の暗黒に支配されていたなら、殺されないため、生きるために、カルテルに加担するしかない人生というものもあるのかもしれない。
子供とサッカーをすることだけが楽しみの父が、その一方で、薬物を運搬する警察官であり、毎日のようにおきている抗争のひとつであっけなく死んでしまう現実を考えるとき、問題解決の深刻さに気が遠くなる思いがした。
CIAとFBI
この世界の片隅に
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