ボーダーライン(2015)のレビュー・感想・評価
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デル・トロがいるだけで。
これがメキシコ麻薬戦争の実態だと云わんばかりに凄惨な映像が続く。
そもそもフアレスって聞いただけで過去作思い出してゾッとするのに
何でまたこんな美人お姉ちゃんが送り込まれるわけ?って凄い違和感。
結果、この違和感が最後には活きてくるんだけど、そもそもメンバー
にデル・トロがいたらさ、こりゃヤバい!って普通思いますわよねぇ^^;
明らかに違うもの~佇まいが。平和な日本人には理解しきれない度を
超え(すぎ)た戦慄の殺害場面も多くとにかく皆殺しってのが怖すぎる。
(向こうじゃ普通か)ナニ正義振りかざしてるんだこのアマ!って言い
たくなるほど大甘な期待は崩れ、さぁどうする?的最後の選択も地獄。
私だったら?もちろん黙ってますよ。だって死にたくないですからね。
(サンダル履いた奴を信用するな、には笑えた~。ブローリンだし^^;)
コレジャナイ感
予告を見てかなり期待していたが、想像とはちょっと違う感じでガッカリした。
任務遂行のやり方に倫理的な問題を感じて、主人公が抵抗したり、振り回されたりするが、いまいちピンと来なかった。
というのも、南米の麻薬戦争を扱う映画となれば、同じ題材の作品を見てきた観客にとって、エグい展開は織り込み済みのはず。
しかしこの映画の主人公は、そんなの聞いてないわ!と言わんばかりに戸惑うだけなので、何を生温いことを言ってるんだと思ってしまう。
物語上のリアリティの基準(通常の捜査)が描かれないので、主人公の倫理観やFBIのルールが伝わらなかったのが問題なのでは?
麻薬カルテルとの戦いに勝つためには綺麗ごとじゃすまない、ということだろうが、終わってみれば主人公が私怨に利用されただけで、諸悪の根元がどこにあるのか等の問題には全く踏み込まないので、麻薬戦争を舞台にした単なるフィクションという印象。
序盤の衝撃的な突入捜査や、フアレスの街の強烈さは良かったが、それ以上の驚きや盛り上がりはなかった。
冷酷非道な名脇役俳優2人組み
J・ブローリンとデル・トロの容赦の無さ。
特にデル・トロは優しさを見え隠れさせながら最終的には冷酷な行動で。
理不尽で納得がいかない事ばかりでしかも命の危険性100%で主人公なのに劇中活躍もあまりしない主役っぽく無い感じが良い。
つうか誰が主人公って話でも無く思った程アクションシーンなどの派手な見せ場は少ない気がしたが最初から終わりまで永遠に不穏感が映像に音楽に表れている。
ラストのボスに辿り着き敵討ちまでが若干、雑な演出にも感じた。
境界線の真意は
アメリカとメキシコの国境の町フアレスで麻薬組織ソノラカルテル撲滅に向けて極秘任務が遂行される。
冒頭からカルテルの意味を妙に意味深があるような伝え方で演出するのがドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の特色でもあり、雰囲気で監督の世界に自然と入り込めるのは異質で心地よい。
まず言いたいのは世界観が非常に素晴らしい。FBIと聞けば警察のエリート集団というイメージがあるが、それも冒頭のシーンで覆される。迅速に制圧する突入部隊だが、悲惨な現実を目の当たりにすると嘔吐するものまで。この様子はかなりリアリティを追求しているものと思われる。
ここからカルテル撲滅のために物語は展開していくわけだが、とにかくフアレスという麻薬に染められた町がどれだけ危険かという雰囲気作りが他のクライム映画に比べ突出している。
重低音が響く汽笛のような音が連続する音楽、夜の行動を暗視ゴーグル主観や上空からの空撮映像と巧みに使うカメラワークもリアリズムを生んでいる上にこちらにも興奮度が伝わってくるのは魅力的。
更に言えば冒頭の突入を含めこれまでの成果が認められ今回のフアレス制圧に抜擢された女性FBI捜査官ケイトをはじめ、個性あふれる人物が多いのも特徴の一つ。特に異様な雰囲気を醸し出しているのがベニチオ・デル・トロが演じたコロンビア人。これに関してはデル・トロに感服するしかないがこの存在は本作の大黒柱といっても過言ではない。そして、ケイトのエリート捜査官という肩書の意義がラストに集約されているところで、ただのクライム映画とは一味違うところを証明してくれている。
見応えはあるけれど
スゴくいいわけではない。
エミリーはSWATというには華奢すぎるし、ベニチオ デル トロも、いうほどはまってるとは感じなかったなあ。ちょっと全てが嘘くさく思ってしまった。
でもでも、料金分は見る価値はあると思います。
面白さよりも怖かった!
急に銃撃戦や爆発が起きるので、毎回
ビックリしました!
映像も凄く綺麗で、そんなシーンの中
で流れる重低音の音楽がもの凄く緊張感
が出てて怖かったです!
ストーリーも申し分ない面白さで最後
まで見入ってしまう!
主人公の役割って?
緊迫した場面が続く。
前半を観ると主人公がどんな活躍をしてくれるのか期待してしまう。
しかしだんだんとレレレ?な展開になり、最後はそういう事かと納得はするが
任務を全うして得られるはずの達成感や爽快感は無かった。
うーん
ハートロッカーやゼロダークサーティー、アメリカンスナイパーなど、対テロを題材にしている映画に近いものがあるかなと思っていたので、もう少し緊迫感あるシーンを期待してました。
内容は興味深いものですが、詰まる所、復讐劇に国が加担しているっていう構図がほんとうにあるのか?!と感じざるを得ない作品でした。
法と正義と秩序
法と正義と秩序、そして国の境界線、「ボーダーライン」とは上手く名付けたと思う。
主人公もボーダーラインにいて、境界線の内側には決して入れないところがドキュメンタリー作品のようで、観ている自分も現実とフィクションの境界線でグラグラと感じた。
終始飽きないけどもう少し深い何かが欲しい。
こうゆう淡々と進む映画は好きです。
この手のドキュメンタリーな映画に、最初と最後とで大きなストーリーの変化を求めちゃいけないのですが、どうしても何かひとつひねりが欲しいと思うのは贅沢なのかなぁ…なインプレッションです。
でもお金を払っただけの満足感はありますよ。
怖い麻薬カルテル。
メキシコとアメリカの麻薬に関する闇は底知れない。
FBIのケイト(エミリー・ブラント)は、麻薬カルテルの捜査に加わることになる。
作戦の指揮をとるマット(ジョシュ・ブローリン)のやり方に、まったく納得できないケイト。そしてついに決定的な亀裂が。
麻薬カルテルの実態は、まだ、平和な日本にあっては、ほとんどわからないに等しいし、海に囲まれている日本とかの国とでは、根本的に事情が異なる。
ただ普通にやってたんでは、いくらでも隙をつかれて向こうのやりたい放題になることは容易に想像がつく。
本作はアレハンドロ(ベニチオ・デル・トロ)の復讐に、渡りに船とCIAが手を貸すというありえない構図となっていて、それ自体が驚きである。
ドゥニ・ビルヌーブはできる監督であることを、本作でも証明してみせた。僕が観た3本の作品はどれも遜色なく、画面に漲る緊迫感は尋常ではない。
それに加えてロジャー・ディーキンスのカメラが相乗効果を生んでいる。
このコンビの「ブレードランナー」の続編の公開が前倒しになったのは賞狙いのためときく。ついにロジャー・ディーキンス戴冠の時か。
致命的なまでに「緊迫感」が無いのが…
兎にも角にも「緊迫感の無さ」が最後まで気になった一本。
ネタ的にもっと「焼け付くようなヒリヒリとしたモノ」を期待して行ったのだが、蓋をあければ間抜けなオネエチャンが主役でやけに牧歌的な印象だったのが残念だった。
煮え切らない度ではこちらも中々だが、「悪の法則」の描写のほうがずいぶんと良い。
監督が監督だけに、単純な仁義無き報復とドンパチばかりを期待したわけではないのだけれども。
主人公の”お飾り”感は、現実はどうあれ映画にするなら要らなかったな。
自分だったら主人公の黒人部下を仲間に入れるし、もうちょっと骨太な描写にしてこんな学芸会みたいな話運びにはしない、観たくないし。
ともあれ南米マフィアは恐ろしく、自己主張が強すぎ作戦を引っ掻き回す馬鹿がいるのも事実だということを伝える作品。
監督、こんな凡打を撮る人じゃ無かったと思っていたのだけれど。
かなり後味悪い
のでスカッとしたいからアクションを、と思ってこの映画を選んではいけません。世界の闇組織の恐ろしさ、毒をもって毒を制す危うさを目の当たりにします。嘘かまことか国家権力が猛毒を使い、その毒によって優秀な人材がダメになっていくという…。やりきれなさが残ります。
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