ボーダーライン(2015)のレビュー・感想・評価
全248件中、181~200件目を表示
主人公の役割って?
うーん
ハートロッカーやゼロダークサーティー、アメリカンスナイパーなど、対テロを題材にしている映画に近いものがあるかなと思っていたので、もう少し緊迫感あるシーンを期待してました。
内容は興味深いものですが、詰まる所、復讐劇に国が加担しているっていう構図がほんとうにあるのか?!と感じざるを得ない作品でした。
法と正義と秩序
終始飽きないけどもう少し深い何かが欲しい。
こうゆう淡々と進む映画は好きです。
この手のドキュメンタリーな映画に、最初と最後とで大きなストーリーの変化を求めちゃいけないのですが、どうしても何かひとつひねりが欲しいと思うのは贅沢なのかなぁ…なインプレッションです。
でもお金を払っただけの満足感はありますよ。
怖い麻薬カルテル。
メキシコとアメリカの麻薬に関する闇は底知れない。
FBIのケイト(エミリー・ブラント)は、麻薬カルテルの捜査に加わることになる。
作戦の指揮をとるマット(ジョシュ・ブローリン)のやり方に、まったく納得できないケイト。そしてついに決定的な亀裂が。
麻薬カルテルの実態は、まだ、平和な日本にあっては、ほとんどわからないに等しいし、海に囲まれている日本とかの国とでは、根本的に事情が異なる。
ただ普通にやってたんでは、いくらでも隙をつかれて向こうのやりたい放題になることは容易に想像がつく。
本作はアレハンドロ(ベニチオ・デル・トロ)の復讐に、渡りに船とCIAが手を貸すというありえない構図となっていて、それ自体が驚きである。
ドゥニ・ビルヌーブはできる監督であることを、本作でも証明してみせた。僕が観た3本の作品はどれも遜色なく、画面に漲る緊迫感は尋常ではない。
それに加えてロジャー・ディーキンスのカメラが相乗効果を生んでいる。
このコンビの「ブレードランナー」の続編の公開が前倒しになったのは賞狙いのためときく。ついにロジャー・ディーキンス戴冠の時か。
致命的なまでに「緊迫感」が無いのが…
兎にも角にも「緊迫感の無さ」が最後まで気になった一本。
ネタ的にもっと「焼け付くようなヒリヒリとしたモノ」を期待して行ったのだが、蓋をあければ間抜けなオネエチャンが主役でやけに牧歌的な印象だったのが残念だった。
煮え切らない度ではこちらも中々だが、「悪の法則」の描写のほうがずいぶんと良い。
監督が監督だけに、単純な仁義無き報復とドンパチばかりを期待したわけではないのだけれども。
主人公の”お飾り”感は、現実はどうあれ映画にするなら要らなかったな。
自分だったら主人公の黒人部下を仲間に入れるし、もうちょっと骨太な描写にしてこんな学芸会みたいな話運びにはしない、観たくないし。
ともあれ南米マフィアは恐ろしく、自己主張が強すぎ作戦を引っ掻き回す馬鹿がいるのも事実だということを伝える作品。
監督、こんな凡打を撮る人じゃ無かったと思っていたのだけれど。
かなり後味悪い
浅はかでした。ネタバレあります。
ワタクシ、映画を観る時は敢えて余計な予備知識を持たない様にして行きます。でも何かしら期待を持って行くわけです。
この映画には浅はかにもジャック・バウワー的なものを期待して行ってしまいました。
アタシが甘かったです。
スタイリッシュな映像と音響、全く勧善懲悪的ではないストーリー、でも作品全体を貫く緊張感は24Twenty-four的かな。
勧善懲悪的カタルシスなど無い泥沼の様なメキシコの麻薬の現状を描いているわけですが、唯一ワタクシがカタルシスを感じてしまった描写があります。
それは・・麻薬界のボスに娘と妻を無残に殺されたヒットマンがこいつの家に乗り込みます。ボスは息子二人と妻、計四人でディナー中です。そこで絶体絶命のボスは家族には手を出さないでくれと命乞いをします。
ヒットマンはそんな願いにも容赦無く家族を先に撃ちます。そしてそれまでの余裕とは違った怯えと恐怖に満ちた目をしたボスを処刑します。
ワタクシは先に家族を撃つ、そこにカタルシスを感じてしまったわけです。そうだそっちが先だよなと。当事者でも無いワタクシがそう思ってしまったのです。
安っぽい主人公なら家族は撃たないでしょう。正義の味方的な。本当に家族を殺された当事者なら家族が先だろうと。リアルだなと。
そしてワタクシは今も世界中で起きている報復という負の連鎖について考え込んでしまうのです。
そこには正義など無いのだと。重い映画でした。
邦題が珍しくはまった!
全員が敗者
深い闇
タイトルなし(ネタバレ)
不思議の国のアリス的な映画
わからぬ世界に飛び込む感じ。
自分はオールユーニードイズキルからエミリーブラントに夢中。アクションが良い女優さん。
今回も、ハンドガンを構える姿が最高に良かった。まだ何がそんなにいいのか言語化できないけど。
セックスシーンもファンとしては堪らなかった。銃を顎に突き付けられた時の表情とかたまらん。
ケツアゴもセクシーで最高。
もっとこんなエミリーブラントが見たい。
また、音楽が素晴らしくて、
音楽が映画の評価を著しく上げている。
硬派な感じは好み
ここは原題に沿って作品を振り返ると、殺し屋はベニチオ演ずるアレハンドロだったことになるのか。終盤はトントン拍子で核心に迫っていくが、序盤からのやや不思議かつ渋く抑えた調子から一転してしまうので少し面食らってしまう。復讐を果たすシーンではそれなりにカタルシスも感じられた。それは怖い体験でもあるがとにかくベニチオがクールだった。
検察官であったアレハンドロがプロの軍人と見紛うようなスキルを見せることで彼の復讐心の強さが見受けられた。その背景にはいかに家族が残忍に殺害されたかが伺える。
さて今作の不思議なところ。そのアレハンドロの単独潜入を除いて、基本的にケイトの視点で描かれているのでこちらも状況が掴みにくくなるサスペンス仕立てになっているが、これはまあいい。ただしケイトがあのチームに入れられたのはCIAが国内での活動に制限があるのでその逃げ道として、ということだったがそれにしては扱いが悪く、彼女の存在が作戦そのものを阻害していたのは違和感がある。映画的には隠された事実がある方が良いのだろうが、どうにも上手くない。今作はあえてなのだろうが与えられる情報が少ないし、冒頭の壁の内側に並べられた死体だとか「トンネル」が比喩じゃなかったこととか、トンネル内の暗闇で殺されていくカルテル側の奴らも暗視スコープつけてたのかとか、またあの状況でケイトがアレハンドロにすぐに銃を向けた判断とかもわかるようでイマイチよくわからないよ。
繰り返される俯瞰の映像や光と埃の描写など独特のセンスを感じさせるが、論理性、整合性という意味ではちょっと変わった作品だなと思う。
そしてエミリー・ブラントがFBIの荒事担当というのは面白すぎるキャスティングだと思ったが翻弄される役どころだったのでそこは納得。困った表情が美しい。
重い緊張
緊張感
全248件中、181~200件目を表示