「重いテーマと安っぽい邦題」ボーダーライン(2015) bluetom2000さんの映画レビュー(感想・評価)
重いテーマと安っぽい邦題
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邦題からエミリー・ブラント主演のB級アクション映画と思いきや、美人で華奢な彼女が演じるのは苦悩するFBI捜査官。彼女は正義と悪の境界でも自分の信じる正義を貫きたいが、そこは混とんとした世界。アメリカとメキシコ国境を挟む活動と自分の揺れる信念。エミリー・ブラントと対峙させるようにベニチオ・デル・トロを配置し、「正義とは」を観客に問いかける。
確かに境界線はテーマではあるが、こういう安易でちゃちな邦題をつける配給会社のセンスを疑う。プロローグで原題の説明までしているのにね。
冒頭の死体とか吊るされた人たちとか、あれが事実としたら、悲惨な戦争を反省して平和な社会を築き、今や平和慣れしているこの国に生れ育った自分の幸せを痛切に感じた。
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