劇場公開日 2016年4月9日

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「絶妙な暗さが素晴らしい!」ボーダーライン(2015) TAKUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0絶妙な暗さが素晴らしい!

2016年2月25日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

怖い

興奮

『ボーダーライン』を観る。4月9日公開の作品を試写会にて。おもしろい‼︎麻薬カルテルとの国境での戦いが、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の手によってとんでもない作品に仕上がった。助演にはベニチオ・デル・トロを添える。主演を超える存在感を発揮するところは、さすがの一言。この監督の“暗さ”を撮る技術は完璧。人の闇の部分の暗さを表面に出す演出力。さらに画面が暗く何を映し出しているのかわからないまま、音だけで表現する。その両方の“暗さ”が重なり合って、下手なホラー以上の怖さが存在する。この暗闇の先には何があるのか、怖いもの見たさを煽る。冒頭の突撃、護送車とパトカーが走る、トンネルを捜索する…印象に残るシーンがたくさんあり、そこには太鼓(?)の音が常に響いている。それが印象的すぎる。そこに息や銃声、エンジン音や物音が重なり合い素晴らしい映像が出来上がっている。アカデミー賞の撮影、作曲、音響にノミネート。

TAKU