3月のライオン 前編のレビュー・感想・評価
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幸福な大人たちの 「あるある」
私が社会人になった時、教師を長年務めてきた母がひとこと:
「男の子はいじめちゃダメだよ、すぐに偉くなるからね」
この映画を見て、母が最高に幸福な教育者人生を送った人だったことがわかった。・・・つまり、この映画は、誰かの才能を引き出すことに成功した大人たちの、幸せな「あるある集」でもある。
生徒が自分より稼いでいることを羨ましがって見せながら、実は嬉しい高校教師。彼は、肝心要なところで適切なアドバイスができて、ますます嬉しい。
養父は、才能ある少年を拾って自分以上の棋士に育て、負けて嬉しい。自分の子に負けるよりホントは嬉しいはず。だって、単なる「DNAの勝利」じゃなくて自分の指導力の勝利だもの!
何かと心にかけていた子が勝って、思わずハイタッチしてしまう会長さん。・・・あるある。
一番幸せなのは、島田八段(佐々木蔵之介)かもしれません。不幸な生い立ちの男の子は前髪が長く、目を隠して、こっちを見てくれない。でも、大人が良い教育や良い仕事をしていると、そのうち、「やっとこっちを見たな!」と思う瞬間があって、嬉しい。才能ある男の子に「この人すごい!」と思ってもらえたら、最高です。
特に、こっちが死ぬほど頑張った直後に男の子が部屋に飛び込んできて「研究会に入れてくださいっ!」なんて、生きててよかったと思う。
・・・自分の生涯(まだ沢山残っているけど)の幸せな「あるある」を想い出しつつ、楽しく鑑賞し、幸せすぎて数日後にまた見てしまいました。
〝家族”を知った孤独な少年の戦い。その壮絶なる前哨戦。
【賛否両論チェック】
賛:将棋の知識は最低限で大丈夫そう。生きるため、将棋で孤独な戦いを続けてきた主人公が、〝家族愛”に触れて成長していく様や、苦しみながらも更なる高みを目指していく姿に、思わず感動させられる。
否:どうしても同じようなシーンが淡々と続くので、興味がないと飽きてしまいそう。展開もかなりのご都合主義か。
将棋そのものをよく知らなくても、緊張感はビシバシと伝わってくるので、問題はありません。むしろ将棋をよく知っている方の方が、詳しい試合展開等が分かりにくいので、消化不良かも知れません。
幼くして家族を亡くし、生きるために必死に将棋の腕を磨き続け、孤独の中で生きてきた主人公。そんな彼が初めて〝家族”というものの温かさに触れ、もがき葛藤し続けながらも、再び自身の目指す高みへと挑んでいく、まさにその前哨戦ともいえる展開に、心が震えます。あまり言うとネタバレになってしまいますが、ラストの対局の終わり方は、思わずシビれました(笑)。
やや上手く行きすぎな感はありますが、後編へと続く主人公の奮闘を、是非ご覧になってみて下さい。
感情を揺さぶられるもの
将棋面白い
豪華キャスト
とにかく忠実
将棋を知らなくても見られるが、将棋を知っている人の方が楽しめる作品。
TOHOシネマズ西宮OSで映画「3月のライオン 前編」を見た。
この日、カミさんが仕事だったので子供らを誘ったのだが、
いずれもこの4月の進級、新入学で疲れているとのことで家にいたいと言った。
しかたがないのでひとりで映画館へ。
ひとりで映画を見るのはしばらくないことだった。
ひとりで映画を見たのはいつだったのかはっきりとは覚えていなかった。
しかし、ひとりで見た映画の記憶はあった。
「マチェーテ」をひとりで見た記憶がある。
しらべてみると2010年の映画だった。
ということは7年ぶりのひとり映画だ。
「3月のライオン 後編」がすでに公開されていることもあって、
この日の「3月のライオン 前編」の客入りは半分よりも少なかった。
マンガが原作の作品だが、原作を知らないし、ストーリーも全く知らないまま見た。
将棋は好きで、小学生の時から兄や弟と将棋をさしていた。
小学校の時は将棋部で、そこで負けたことはほとんど無かった。
高校生の時は同じクラスに板東という同級生がいて、彼が奨励会に所属していた。
休み時間にはクラス内でさかんに対局が行われていた。
クラス内では板東くんに勝てた者はひとりもいなかったと思う。
あれから数十年将棋もまったくささなくなった。
相手がいればさすのかもしれないが。
映画は将棋をさすシーンがたびたびあるが将棋を知らなくても楽しめる。
しかし、将棋をさす人が見たほうが、よりいっそう面白いと思う。
有村架純が汚れ役で出ている。
太った棋士が染谷将太だとは気付かなかった。
加瀬亮はあの実在の棋士のような風情で、上映中はあれが加瀬亮だとは気付かなかった。
伊藤英明、佐々木蔵之介、豊川悦司もいずれもホンモノの棋士のような熱のこもった演技をしたと思う。
上映時間は138分と長いが長さは感じない。
満足度は5点満点で4点☆☆☆☆です。
才能が欲しい者と家族が欲しい者の軋轢
川本家の敷居が無いような、暖かい雰囲気の家族が良かった。幸田家にいられなくなって出てきた零を暖かく迎えて、ほっとした。
有村架純の演技が怖い。有村架純のほんわかしたイメージが吹き飛んだ。桐山零にプロ棋士の夢と家庭を壊されたと筋違いの恨みをぶつける。筋違いなのは理屈では理解している、しかし気位の高さから自分の至らなさを認めることが出来ずに、桐山零に怒りをぶつけずにはいられない、そんな切ない悪役をよく演じてた。
桐山零の運命が切ない。幼い子供が生存本能の為に好きでもない将棋を好きと言い、生き残るために将棋に没頭していたら、いつの間にか恨まれる存在になり、居場所も失った。そんな風に行動が裏目に出てしまう不器用で内気な青年を神木隆之介君は良く演じてた。
時々、過去の映像がフラッシュバックのように入ってきて、過去に幸田家で何が起きたか、そして零と香子の間に何があったか分かるような見せ方がうまかった。そして才能が欲しくて頑張ってた香子と家族が欲しくて頑張ってた零、それぞれに最悪の結果になってしまった皮肉さ。原作もいいのだろうけど、映像の見せ方も上手いし、役者陣の演技もいい。コミック原作と馬鹿にせずに見てほしい作品。
後編に期待・・・
役者が素晴らしい
後編も観ます
よかったですー!原作は未読で行きましたが問題なかった。神木隆之介くんの、棋士としての才能あふれるところや、心の葛藤を表現する演技も素晴らしかったですが、他の様々な年齢の棋士を演じる俳優さんたちの佇まい、表情、全員が魅力的でした。奥野瑛太さんのあの血管すごい!負け方の演技も自然で上手い。あと染谷将太ってぜんぜんわからなかった。あれは染谷くんである必要はあったのか?普通に太ってる俳優さんを起用してもよかった気がしました。駒木根隆介さんとか。
あと、あの三姉妹は可愛くて好きですが、朝から和菓子屋で働いて夜は遅くまでクラブで働いて、あのお料理やお掃除の行き届いたお家を維持するというのは、現実的に無理と思いました。
なぜ?ヒットしない?
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