「緻密な人間ドラマに感服」3月のライオン 前編 ボブちゃんと映画好きさんの映画レビュー(感想・評価)
緻密な人間ドラマに感服
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大友監督の作品は「ミュージアム」に続いて2作目でしたが、クオリティが高く一気に引き込まれました。「ミュージアム」もかなり面白かったのですが、この作品はシリアスもありほっとする場面ありと色んな世代の人が楽しめると思います。観客は、ご高齢の夫婦やおば様が多くびっくりしました。ストーリーは、幼少期に家族を亡くした高校生・桐山零の成長物語。原作未読で将棋の知識ゼロのまま鑑賞しましたが、騎士たちの情熱や思いが対局から伝わり熱い気持ちになりました。有村架純さん演じる幸田香子が神木隆之介君演じる零にきつく当たりながらも、本音を話す場面は胸がキュッとなりました。零と香子の過去シーンは、「彼に勝てないのなら騎士をやめなさい」と父親から言われ、家を出ていこうとする描写がありますが香子の気持ちが痛いほど分かりました。シリアスが多いですが、川本家で食卓を囲むシーンは和やかになりましたし、中でも染谷君の二階堂が出てくるたび笑いが場内から聞こえてきました。後編は、伊勢谷さん演じる川本姉妹の父親で通称・妻子捨て男が登場するので、どのように絡むか楽しみです。
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