火の山のマリアのレビュー・感想・評価
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マリアはどうなるんだろう
グアテマラという国のことを知らなくても、娯楽作品として楽しめる。でも観終わった後で、いろいろな疑問が湧いてくる。主人公の気持ちになって、思い出して腹の立つシーンもあるのだった。
色々な?¿
両親は多分、字が読めない。
彼らの言葉はスペイン語ではなく、外の人とは話ができない。
水道なし、電気なし、学校は?
性教育もヒト、ブタなどの実地教育?
彼女は連れて行って、と言ったがその意味は何だろう? 豊かさへの憧れ?
まじないや呪術の衰えが見え、所謂近代が迫ってきている。
山の生活と街の風景の落差の激しさ…。
観ていて??¿¿が尽きない。
他人ごとであり、また、他人ごとでない
無知であることがどれほど不利益を生むのか、
また、一見「頼りがいのある」実は「ならず者」を
のさばらせることになるのか、
これを観て、痛いほどよくわかった。
個人レベルでも、社会レベルでも、
それは同じはず。
もちろん、これは自分にも当てはまるはずだ。
「マヤだけで自分は関係ない」、と思うのは、
それもまた無知ゆえの発想と思う。
これからグローバリゼーションで、
自分より優秀な外人がガンガン入ってきたら?
英語や中国語ができなくて大丈夫?
人口知能の発達、ロボット技術の発達で、
専門知識の領域が機械に置き換えられたら?
今の自分のポジションは大丈夫?
ならず者は、きっと、置き換えを考えるはずだ。
ちゃんと生き抜けるよう、マリアから学ぼう。
次の一手を考えて、踏みだそう。
不思議の国のマリア
此所じゃない何処に、心置いてきちゃたマリアと、今、此所で娘の幸せを願う、ご両親。まるで噛み合いません。それでも、何があっても、娘を想う親心に、心動かされました。結果、誰が主役なのか、判らなくなりましたが。それと、結婚を成就するために、あらゆる手を使う彼は、善人なのか、危ない人なのか?。不思議なんですよ。監督の人柄なのか、誰もマリアを傷つけない。みんな優しい。普通なら、感情的になって、多くの人が、傷つけ合う話になるはず。ひょっとしたら、マリアとは、本人の意思と無関係に、しきたりに従わざるを得ない世界の象徴なのでしょうか。正直、解りません。いずれにせよ、子を大切に想う親心は、有難いですね。厳しい自然と、人の優しさに包まれた作品です。ちょっと、不思議の国ですけど。
見ていて楽しいものではない
先住民の文化などを守っていくことが果たして大切なことなのかどうか常々疑問に思ってしまう。結局は搾取以外の何ものでもない、かたちはどうあれ、損をするのは当事者だけ。そんな現実を突きつけられた思いがする。
確かに、その文化すべてが絵になりそうな印象を持つし、壊したくないという思いは理解できる。しかし、単に檻の中に押し込めてしまうようなものであるならば、いくらお金を与えたところで、その文化が平和に未来永劫つづくとは思えない。
もはや古い文化は記録とか形式としてしか存在し得ないのではないだろうか、悲しいかなそう思わざるを得なくなる映画であった。
見ていて決して楽しいものではないけれども、非常に意味のあるものだと思う。単に問題提起にとどまらず、最後まで興味を失わせないように作られているところも共感できる。
今の生活を変えたかったマリアだが
ここで生きていくことを決めたのか
私はマララは、女の子の教育、自立を語っていたが、火の山のマリアは、そこに性と生がプラスされている
新人監督作品とは思えなかったです❕
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