劇場公開日 2016年10月29日

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「いよっ!待ってました!クソ映画!」デスノート Light up the NEW world サブレさんの映画レビュー(感想・評価)

0.5いよっ!待ってました!クソ映画!

2016年11月16日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

寝られる

この夏は邦画が大変豊作でしたね。矢口蘭堂よろしく「日本はまだやれる」と感じた方も多いかと思います。そんな邦画フィーバーを冷ますかの如く吹き去った一陣の風。それがデスノート the new worldです。

キラ事件に狂喜した死神大王は再び人間界にデスノートを送り込んだ…で始まる今作。冒頭から原作へのリスペクトを感じさせず、どんなトンデモ展開が待ち受けているのか期待される。
そこから話の本題までが、長い!見せ場もないのに前振りが多すぎる!なんで新生キラの話が出てくるまでに30分もなんちゃってイカレの茶番を見なきゃならんのさ!
画も不自然すぎる。人が倒れて「通り魔!?」という叫び声が聞こえてるのに、なんで死体が沢山転がってる中心地へ逃げ込むの?なんで主人公刑事の回りにだけものすごく人が集まって団子状態になってるの?展開が不自然。寒い。

という突っ込みどころで30分。突っ込みどころが多くて楽しめる…かと思うとそうでもない。進みが遅いからだ。つまり、話の本題に入る前に、退屈で寒い不自然な展開に30分も我慢しなければならない。
まあ、30分どころじゃないんだけど。2時間半のうち、前半の1時間半は退屈で寒い。しかもその退屈さの原因はLの後継者たる竜崎。だって偉そうなこと言うわりには凄そうなところまったくないんだもの。

しかし最後の30分はいい。面白いかどうかは置いておいて。退屈で待ちが多い前半とはうって変わって怒濤の展開。面白いかどうかは別にして。
結構あった突っ込みどころのうち、2つはちゃんと理由付けがなされてるから、そこも見もの。そのせいで新しい突っ込みどころが2つ以上発生しそうだけど。

登場人物はみんなひどかったなあ。アホすぎたり妙になんでもできたり。もちろん一番ひどいのは竜崎。頭脳を使った活躍シーンもろくにないまま狂人の振りしていた印象しかない。七人の侍の三船敏郎が使い物にならないほど弱かったみたいな話。Lに憧れる凡人っていう設定だったら良かったのに。

ということで最低評価。トンデモ展開のオンパレードだったら☆1はつけたのに、退屈で凡庸、果ては寒いということでクソ映画としても中途半端。

サブレ