「評判通りの出来」デスノート Light up the NEW world ゆーりさんの映画レビュー(感想・評価)
評判通りの出来
オチというかどんでん返し(??)なラストは、今作までの劇場版デスノ+ほかの映画のエッセンスという感じで好きでした。
ただ全体的に、観客目線で惜しいなぁと感じてしまう部分が多かった印象。
冒頭から「えっそこを映像化しないの?」と拍子抜けするようなあっさりしたあらすじから始まり、
なんだか『こういうシーン入れたい!』という部分を撮る為に他のシーンを一切削ったんじゃないの?と言いたくなるくらいに突然始まる大緊迫シーン&俳優の熱い演技が多い。
素晴らしい俳優さんが揃ったと思うのに、『名演技でしょこれ!?』という押し売りをされている気分でなかなかストーリーに共感できず。
(たとえば竜崎の友?な死神がアレするシーンとかいきなり大号泣されても…という困惑。)
うっかりネタバレを踏んでしまってキラのアレが登場すると知っていたので
3人のうちの誰かか?と(今思うともしそうだったら『怒り』と被る)ソワソワしていましたが、「あっ、そうなんだ。」で終わり。
ポテチとか最後の一言は無理矢理原作からの名台詞を引っ張ってきていて興ざめ。
あと全体を通して、死神と会話する時にどうしても目線・会話テンポ・語気のズレがあって
毎度すっごく違和感があり、CG映画を観ている気分がずっと抜けなかった。終盤の移送されながらの東出さんの表情とリュークとの会話シーンは好きですが。
推理要素はほとんどなく、天才同士が戦っている雰囲気は微塵もなく、個性的な人達が勝手に自滅していった話という感じ。
でも各キャラクターは掘り下げが全くなかっただけで魅力的だったし、もし続編があるならあの人があのポジションで出てくるんだろうと思うとワクワクして結局観てしまう気がします。笑
折角大ヒットしたコンテンツなんだからもっと丁寧に大切に作って欲しかったなーとデスノファンとしては思うところ。