「全体的な感想としてはなかなか面白かった。 過去作の映画だけみてその...」デスノート Light up the NEW world 珈茶さんの映画レビュー(感想・評価)
全体的な感想としてはなかなか面白かった。 過去作の映画だけみてその...
全体的な感想としてはなかなか面白かった。
過去作の映画だけみてそのまま今作を観ても別に構わないと思うが、せっかくなら現在huluで配信中のnew generationを観てからの方が映画に入りやすい感はある。
特に紫苑のストーリーに関しては映画内では言葉で語られるのみなので、new generationで描かれるものを観た方がより彼の背景が入ってくるだろう。
竜崎は実際の意味でLの遺伝子を継ぐものだったようだが、父親に比べて感情表現が豊か過ぎて母側遺伝子の強さを疑うほど。
中盤観客からは竜崎は非常に無能であるように見せて後半で実は...という形で描かれるが、感情表現が豊か過ぎるが故の狼狽っぷりに過去のLファンからは余り良く見えないキャラクターだろうと思う。
三島は東出くんの感じからなのか、どうしてもさほど有能には見えてこない。好きな俳優ではあるのだが。
だからこそ竜崎の暗号を見抜いたシーンでは、三島の有能さよりも竜崎の無能さを強く感じてしまう観客は多いように感じただろう。しかしそれもまた最後につなげるための仕掛けなのだが、結局のところこの作品中に有能な天才は存在していないような印象を受けた。
10年が経ちあの松田さんは有能な刑事になっているかと思ったが、やはり松田は松田。「俺、Lじゃないし」という言葉で、あぁやっぱりこいつはダメだと思ったのは同僚刑事だけではないだろう。
文句ばかりつけてるような話になってしまったが、観終わった後の印象は悪くなく、色々な部分で観客に突っ込みどころを与えてくれ、後に楽しく話ができる話題をたくさん提供してくれたという意味でとても良い映画だった。
是非友人達と一緒に観に行き、その後あれやこれやと語らってもらいたいものだ。