リリーのすべてのレビュー・感想・評価
全182件中、141~160件目を表示
見ごたえ十分
トム・フーパー最高傑作
『英国王のスピーチ』『レ・ミゼラブル』と俺にとってはクソみたいに死ぬほどどうでもいい作品ばかり撮ってきたトム・フーパー監督がどうでもよくない作品を俺に送り出してきた!エディ・レッドメインのおちんちんとアリシア・ヴィカンダーのおっぱいだけで得した気分!やったぜ!
冗談じゃなくこの主演2人の演技が素晴らしい。それも「仕合い」じゃなくてちゃんと「掛け合い」になっとるんよな。演技に引き込まれたのは久しぶりかも。アカデミー助演女優賞も納得!
エディ・レッドメイン演じるアイナーもといリリーが鼻血を出すシーン。あれは初潮の象徴(ダジャレです)。アイナーの女性性つまりリリーが完全に目覚めた瞬間。鼻血をドラマチックに使うのは上手いなあと思った
撮影も美しい。主人公が画家だから当たり前ともいえるけど全てのショットが絵画のよう。引きの画はいうまでもなくエディ・レッドメインが椅子に座っている様すらも美しい。『レ・ミゼラブル』ではいくらなんでも寄り過ぎだったダニー・コーエンが本作では寄りと引きのベストバランスを見せてくれた
美しい画というには当然プロダクションデザインも凄い。ウェス・アンダーソン作品を想起したりもした。とはいえ病院のセットはあまりにもフィクショナルで笑いそうになったけど
ラストの字幕にもあったけど俺もアイナー・ヴェイナーもといリリー・エルベの勇気を讃えたい。プッチ神父が「最初にキノコを食べた人間を尊敬」したように…
ルーニー・マーラのおっぱい(『キャロル』)とアリシア・ヴィカンダーのおっぱい(『リリーのすべて』)。どっちが上かなんて俺には選べない!
エディ・レッドメインのおちんちんは無修正でした。包茎ではありませんでした
深い愛のひとつの形
涙ちょちょ切れ
内容としては少し重い
面白い!と単純には片付けられないような少し重い映画でした。
予備知識がなかったので最後に実話だと知り余計に…。
リリーが2回目の手術を受ける時点で、彼女がどうなるのか分かってしまい悲しくなりました。
主人公の彼から彼女へ変わるまでの心の葛藤の描き方、彼女へと完全に変わるまでの表現力、演技力はとても良かったと思います。
エディレッドメイン綺麗だった。
最後の方は特に、もう女性だった。
仕草など、ゲルダの方が男だったし。。
結末としては、やっぱり悲しい映画だった。
なにげにアンバーハードが出ててびっくり。
今まで見て感じたことのないモノ
妻の愛に感動。
多様な価値観や人権が保証されない、悲しい日本の私
この映画で初めて、レッドメインとビカンダーという素晴らしい俳優に出会った。ビカンダー、その後、何本かの映画で見ましたが、この映画の彼女が一番いいかな。強くてたくましくて広くて温かくて大きい存在。そしてレッドメインの可憐さ。何て素敵なんだろう。いい妻に出会って自分のことが分かって、取り戻せて良かったね、と思った。
でも、受ける手術、基本、全部ドイツで。こういうところにドイツの徹底さと怖さを実は感じる。
そして:
もう本当にいい加減、如何に人間が、ロマンチック・ラブとか、「普通」という幻想とか装置を作って、「共同体」なり「国家」を無理やり保持してきたか、そのために信じられないほどの犠牲があったこと、それをなかったこと、見なかったことにしてきたことに気がついていい時代に私達は居るのではないか?と思う。もっと歴史から学ぶべきだ。権力者側だけからの「規範」歴史でなくて、私たち人間の歴史。人間は愚かだから愚行を繰り返すのだろうけれど、螺旋階段みたいに着実に良き存在になっていけばいいのに。
ずいぶん前に見た映画だけどやっと何か書いた(2020.10.09)
エディレッドメインの演技に見とれてしまった。しかし、アインを支えた...
美しく伝える
自分でありながら、自分でない。 もう一人の自分。 映画の冒頭、それ...
他人事のようでも誰にでも当てはまるテーマだね!
この物語の舞台はデンマーク。時代は日本でいえば、昭和の初期頃の事。
今でこそ、LGBTに付いての理解もようやく一般的に認知されるようになってきた。
だが現在に於いても、全く偏見や差別が無いと言うわけではない性同一性障害者の暮らしに対する理解が、この時代ではどれ程困難極まりない現実であったのかは、想像に容易い。
そんな時代に生まれた育ったリリーが、葛藤を抱えながらも自己の魂の叫びに忠実に生きようと試みた勇者の物語であり、またリリーを支えて生涯彼を?否彼女を支え貫いた妻ゲルダの愛の軌跡の物語と言っても良い作品である。
もしも、今年のオスカー候補に5回目ノミネートのレオ様が選ばれていなかったら、絶対にエディに主演賞を受賞して欲しかったと映画を観ながら考えていた。何故ならこの時代には精神病患者として診断を下す医師も多数いたと言う性同一性障害者を演じるのだから、とても繊細でデリケートなキャラクターの内面を観客に理解出来るように芝居をするのは骨の折れる事であり、また根気のいる作業だったと思う。そう言う意味ではエディは、完全に自分の中に存在する2人の人挌の中で揺れ動く葛藤を見事に魅せてくれた。
男性画家で有るのは常にイメージで作り上げた虚構の自分と、裏に隠されたリリーこそ彼の、否彼女の本質だったわけだが、その葛藤が切なく、観客の胸に伝わって来る芝居だったと思う。
しかし、映画全体余り感情を露わにして取り乱すような演出は目立たずに、寧ろリリーとゲルダの表情の変化だけで、彼らの苦しみを見せてゆく。とてもデリケートな問題だからこそ、あくまでも繊細に丁寧に描き出す監督の演出の方法も良かったからこれだけ多くの賞に選ばれたのだろう。
それにしても、妻の描く絵画のモデル代役を務める事で、幼少の頃から一人内に秘め、隠し通して来たもう一人の秘密の自分自身に火が点き後戻り出来なくなる現実が有るとは、私には思い付きもしない考え方だった。
衣装の手触り肌さわりに魅了されて、過去の自己への回帰が始まると言うのは、人間の5感が如何に人々の根幹に深く根ざしたもので有るのかが理解出来た。その役を本当に巧く演じていたと思う。性同一障害が医学的には、多重人格とは何処がどう違うのか私には医学的な根拠や理屈はサッパリ理解不能であったけれども、そんな疑問が沸くと言う事だけでも、LGBTの方々の苦労や苦悩の一端を垣間見る事が出来大変有意義な時間でありました。
人はいつの時代も、他者に何と思われようとも、自己実現に向けて一人ひた向きに生き、そんな自己を貫く姿勢を観る事は、今後の自己に残された人生を如何に有意義な事柄で埋め尽くし、そして余生を充実させた時間として生きる事が可能なのか?を自己に問い掛ける良い起爆剤となる。そう言う意味に於いても本作が世に生まれた事は大変意義はある。
そして本作のラストは特に、この主人公達の想いを巧く表現していた見事な演出だった!
有りのままの自分を生きると言う事が如何に困難を伴う生き方であろうとも、只一度の人生を如何に生きる事が大切かを問う骨太な作品だった!
リリーの生き方とは、みんなが有る意味自己実現に挑戦する事が出来る素晴らしい生き様を教えてくれている作品だとも思う。
出来る事なら、敬遠せずにこの作品を多くの方が観てくれるならば、こんな喜ばしい事はない!
KYと他者に揶揄されようとも共に自己実現を益々日々楽しんで行えたならば、これ程幸せな事はあり得ないだろう!
それにしても、エディ激痩せ過ぎですよね!女性でもここまで痩せている人ってそう多くはいないと思う!大変な役作りにハマっているけれど、エディの次回作ももっと期待したいな!!
60点
全182件中、141~160件目を表示