リリーのすべてのレビュー・感想・評価
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ファンタスティックビーストさえもリリーに見えてしまう。
愛の形はあまりにも自由。
時代によって偏見や決まった形を強要されることもあるけれど、自由であるべきもの。と考えさせられる。
見た時期がファンタスティックビースト公開に近かったこともあって、ファンタスティックビーストでも主人公を演じるエディ・レッドメインが、いつリリーのように内なる性に気づくのか…とファンタスティックビーストのCMを見るたびに思わされてしまうくらい、エディの名演が光る。
真に見るべきは妻の愛
性同一性障害に苦しむ人、その周囲の人たちの気持ちを思い知った気がする
今、TVをにぎわしている方々の中には、ひょっとしてファッションの人もいるんじゃないだろうか
とすると、彼らがたくさん世に出ることは、むしろこの苦しみを茶化している、安っぽくしている、馬鹿にしているように思った
この障害に対するなんの社会啓発にもつながっていないと思った
The danish girl の生涯
凄い作品だった!2時間があっという間に過ぎ去る、ダレるシーンは皆無
良質なラブストーリー、
恋愛というよりは慈愛の物語
医師は皆 「insane」と断じる時代に、
ジェンダー障害を抱える苦悩と苦闘を見事に描いていて、
ずっと成就してほしい 幸せになってほしいと願いながら観てしまう
エディ・レッドメインとアリシア・ビカンダーの演技が凄い!と思うのは見終わった後のことで。
ラストの岬のスカーフ!
あれも慈愛の〆として最適、よかった!
無償の愛
無償の愛とはこのことだと思った。
男らしさ、女らしさ、見た目に関係しない愛。どんな姿であっても相手を受け入れるということ。相手によって変わってしまった自分との関係性を受け入れるということ。世間からの目すらも受け入れるということ。
繊細な題材を繊細に人間ドラマに仕上げた。
やっとレンタルで鑑賞。
あらすじはわかっていたけど、トランスジェンダーの方の背景を少し誤解していたとLGBT当事者でありながら反省し、後半はどんどん彼女の物語に共感していく自分がいた。
本当の自分を解放し物語後半は女性としての美しさを違和感なく表現するエディ・レッドメイン、実年齢より上であろう妻の包容力を体現したアリシア・ヴィキャンデルともに素晴らしい。
トム・フーパー監督作品は英国王のスピーチ、レ・ミゼラブルともに大好きだが、その都度異なる題材を大胆かつ上品にまとめ上げる手腕は本当に素晴らしい。美しい風景の切り取りや俯瞰のカメラワークにははっとさせられた。
エディレッドメインの演技にとにかく脱帽。 最後は悲しいエンディング...
エディレッドメインの演技にとにかく脱帽。
最後は悲しいエンディングだけど、エディと アリシアの演技をみるだけで価値のある美しい映画。
究極の愛のカタチ
美しく、観るものを魅了する素敵な作品だった。終始、美しいデンマークの街並み、淡い色に包まれた世界観に心を奪われてしまっていた。
作品では、まだ性の理解が進んでいない頃の ひとりのトランスジェンダーの生き様が描かれている。これが実在の人物をモデルにしているときたから驚きだ。LGBTの理解に繫がる話と見ても良いが、それ以上に、「自分は何者であるのか」という疑問を持つ気持ちは誰しもが同じであり、模索する姿は私たちとなんら変わらない。トランスジェンダーとしてのありようではなく、一人の人間として自分自身の在り方を模索する姿に重きを置いて観てほしい。
そして、この映画で一番の見どころは、主人公の妻だ。自分の夫が女装に目覚めてく、最初は、ほんのお遊びだったのに…
自分の夫がそんな状態に陥ったらどうするだろうか、想像ができない。それでも全身全霊で主人公を支え続けた彼女の愛は、夫婦を超える。究極の愛とはまさに このことだと思う。
2回観ました。
4月に初めて観て、先日2回目を観ました。
とても素敵な、そして同時に悲しいストーリーだと思います。とにかくエディ・レッドメインの演技が素晴らしくて……ますますファンになりました。
性同一性障害という重いテーマと難しい役どころを、しっかりと役作りをして真摯に演じていて、リリーとして目覚めた後の女性になりきっている視線とか体のしなやかさに驚いてしまいました。
また、ゲルダ役のアリシアも最高で、表情の豊かな演技に心を打たれました。
心と体の不一致という深刻な病について、とても考えさせられる作品です。
私ならどうするのか?と。
妻のゲルダの愛の深さ。 ゲルダの愛の為にも、出来れば、旦那さまのま...
妻のゲルダの愛の深さ。
ゲルダの愛の為にも、出来れば、旦那さまのままでいて欲しかった。
ゲルダの思いをどうにか受け止めてあげて欲しかった。
が、
リリーの葛藤も...
そして、リリーの勇気。彼?彼女?にとっては、勇気ではなく、必要性 かな。
イロイロ考えさせられました。
奥深い内容でした。
それにしても、ゲルダ可愛かったわぁ~
何より驚いたのはゲルダという人の先進性と精神のしなやかさだった。
まだLGBTみたいな通念もないような時代に、夫が持つ女性性を受け入れる。それだけでも、相当に柔軟な感性だと思う。夫妻がともに芸術家だったことも関係があるかもしれない。ついに男の自分に耐えられなくなったアイナーは、リリーという女性として生き始める。それでも理解を示し、支え続けるゲルダの内には、どれほどの葛藤があっただろう。
いまでも十分に受容されているとはいえないけれど、性自認の違和感や性の多様性に関する知識はずいぶんと広まってきている。いまどきの人権感覚に照らせば、リリーがお仕着せの男性性を生きる苦痛から解放されたいと願うのは当然の権利だろう。頭では解っていても、ゲルダに感情移入するほどリリーの言動が我儘に見えてしまう。修行が足りない。
一方、作中のゲルダの苦悩は「愛する夫が夫でなくなっていく悲しみ」と「愛する人が心身ともに傷ついていく辛さ」に集約されている。序盤こそ他に為すすべもなく夫に治療を受けさせたりもするけれど、結局のところ「自分の本性は女性だ」というリリーの主張については全面的に信用し、特に異常なものだとは捉えていない。なんて素敵なセンスだろう。
それでもゲルダは神や超人ではなく、普通の人間だということに安心し、感動する。
すごいとしか言えない
エディの演技が本当に素晴らしい。自分からリリーが目覚めていく戸惑いと喜びを細やかな表情で見せていること。はじめは骨格が男性的で女装感が拭えなかったけど、徐々に女性的な身体になって薄化粧でも分からないくらい女性になっていた。心理描写と一緒に、身体づくりもやり込んでいることがよく分かる。男装なのが違和感なくらい表情が女性だったシーンも。
夫を求めるがゆえのゲルダの苦しさと、それでも男女を超えた愛がそこにある美しさが、とても良かった。
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