リリーのすべてのレビュー・感想・評価
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今日はトランスジェンダーの日
劇場で観ようと思っていたが、チャンスを失い、アマゾン・プライムで鑑賞。たまたま4/4のトランスジェンダーの日(旧オカマの日)に見終わった。自分だけかも知れないが、自由奔放に生きるアイナーに、無償の愛を送るゲルダーが可哀想だった。エディ・レッドメインの女装は、時代背景や化粧品の進化もあるとは思うが、自分の行きつけのゲイバーの方々(札幌、7丁目のママhttps://mobile.twitter.com/7_nanamama)の方がずっとキレイ。でも、そこを見る映画では無いんだよね、えー分かっていますとも。
奥さんの苦悩に共感
ファンタスティックビーストさえもリリーに見えてしまう。
真に見るべきは妻の愛
The danish girl の生涯
無償の愛
繊細な題材を繊細に人間ドラマに仕上げた。
究極の愛のカタチ
美しく、観るものを魅了する素敵な作品だった。終始、美しいデンマークの街並み、淡い色に包まれた世界観に心を奪われてしまっていた。
作品では、まだ性の理解が進んでいない頃の ひとりのトランスジェンダーの生き様が描かれている。これが実在の人物をモデルにしているときたから驚きだ。LGBTの理解に繫がる話と見ても良いが、それ以上に、「自分は何者であるのか」という疑問を持つ気持ちは誰しもが同じであり、模索する姿は私たちとなんら変わらない。トランスジェンダーとしてのありようではなく、一人の人間として自分自身の在り方を模索する姿に重きを置いて観てほしい。
そして、この映画で一番の見どころは、主人公の妻だ。自分の夫が女装に目覚めてく、最初は、ほんのお遊びだったのに…
自分の夫がそんな状態に陥ったらどうするだろうか、想像ができない。それでも全身全霊で主人公を支え続けた彼女の愛は、夫婦を超える。究極の愛とはまさに このことだと思う。
2回観ました。
妻のゲルダの愛の深さ。 ゲルダの愛の為にも、出来れば、旦那さまのま...
何より驚いたのはゲルダという人の先進性と精神のしなやかさだった。
まだLGBTみたいな通念もないような時代に、夫が持つ女性性を受け入れる。それだけでも、相当に柔軟な感性だと思う。夫妻がともに芸術家だったことも関係があるかもしれない。ついに男の自分に耐えられなくなったアイナーは、リリーという女性として生き始める。それでも理解を示し、支え続けるゲルダの内には、どれほどの葛藤があっただろう。
いまでも十分に受容されているとはいえないけれど、性自認の違和感や性の多様性に関する知識はずいぶんと広まってきている。いまどきの人権感覚に照らせば、リリーがお仕着せの男性性を生きる苦痛から解放されたいと願うのは当然の権利だろう。頭では解っていても、ゲルダに感情移入するほどリリーの言動が我儘に見えてしまう。修行が足りない。
一方、作中のゲルダの苦悩は「愛する夫が夫でなくなっていく悲しみ」と「愛する人が心身ともに傷ついていく辛さ」に集約されている。序盤こそ他に為すすべもなく夫に治療を受けさせたりもするけれど、結局のところ「自分の本性は女性だ」というリリーの主張については全面的に信用し、特に異常なものだとは捉えていない。なんて素敵なセンスだろう。
それでもゲルダは神や超人ではなく、普通の人間だということに安心し、感動する。
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