レヴェナント 蘇えりし者のレビュー・感想・評価
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迫真ある映画
ストーリーは実に単純。息子を殺された満身創痍の男が復讐のためにとにかく生き延びる話。展開も単純で、伏線もどんでん返しもない。ずっと雪山で絵も映えるところはない。 しかし息遣いを間近に感じるこの迫真さはなんだろうか。予告通りディカプリオがグリズリーに襲われてひん死の重体となる。その後も話の半分以上を満身創痍で息も絶え絶えな状態でいるのだが、本当にひん死の人間が目の前にいるかのように感じられた。襲いくるグリズリーも含めて登場人物はすべてそう、あの自然あの生活で生きている人たちをそのまま抜き出してきたようなリアリティを感じた。 鑑賞者のためによくある背景の説明もせず、行動の正当性をしゃべらせたりもしない。映画のご都合主義を一切省いたものだった。 ストーリーを楽しみたい人にはお勧めできない。絵はずっと地味で、ここぞ!というシーンも特にないからだ。しかし映画館で、大きな映像と良質な音響で見るべき作品。
生臭い作品
観賞前にずいぶん躊躇した作品である。 大自然の映像美と音楽が素晴らしいがストーリーが単調で上映時間が長いとの評判だったからである。 でも観賞しての感想はどれもあてはまっておらず感想は次の言葉で表現出来る。 なんと生臭い作品だろう。 熊に襲われるシーンから生臭い、観賞した人ならわかると思う。 想像は、していたがそれ以上である。 それをリアルな映像ととらえられるかでこの作品の評価も変わってきそうである。 決して駄作では無いが、他人に薦められるかと言うと迷ってしまう。 これだけのクォリティの高い作品だが感動しなかった。 結局それは断片的に表現されていた主人公の過去がわかりにくかった点だと理解した。 アカデミー賞の作品賞を逃した要因がそのあたりにあるようだ。
これぞ映画。
予告編を見ていて、息子を殺された父親の復讐劇、そしてサバイバル劇だということは承知していた。ストーリーとしても、まさにそのとおり。 しかしまあ、それを知った上で見たにもかかわらず、上映時間の2時間36分間、圧倒されっぱなしだった。 すさまじい映像。 そのすさまじさは、全編をおおう威圧するかのような大自然。 その中でちっぽけな存在にもかかわらず懸命に生きようとする人間の執念。 大自然にまず立ち向かわなければならないはずなのに、人間同士が戦ってしまう醜さ。 その戦いで武器によって殺傷される際の痛さ、この映画の場合は弓で放たれた矢が身体に突き刺さり、身体をえぐり抜く際の肉体的な苦痛が、見ているこちらにまで伝わってきそうなほどのリアル感。 それらがみごとに描かれているためである。 さらには、ときには極寒の地の凍えが、ときには氷結寸前の河川の冷えが、ときには餓えが、ときには夜の帷の恐ろしさが、容赦なく主人公を襲ってきて、それらもまたすべて、見ているこちらが体感しそうなほどなのである。 いやはやどうも、大きなスクリーンとしっかりした音響設備を持つ映画館で見るべき映画。 ディカプリオのアカデミー主演男優賞、受賞は当然。 彼の身体を張った演技を見るだけでも、その価値は十二分にある。 原住民と侵略者の関係、復讐の善悪、神の存在、監督がちりばめた意味ありげな象徴の数々、それらを考える鑑賞もありだとは思うけれど、その前に、とにかく一度、この映画に抱かれてみるべき。
生き抜く力、生への執着心
大自然の美しい映像と圧巻の演技を見ながら考えたことが、人は、自然の中で生きるにはあまりにひ弱で、野生動物や天候によりあっと言う間に命を落とす。 だからこそ経験と知恵でここまで繁栄でき、反面、現代人に失われた生きることへの執着心を思う
生きる貪欲さ!
まさに、なんとしても生き抜く凄まじさをずっと見せられ続けた157分でした! 余りの気迫さに画面からは釘付け。とても三時間いたとは思えない映画でした。ディカプリオの危機に直面した時の渾身の演技力に脱帽です! お気楽には見られないので、ご覧になる方!腹筋に力を入れて覚悟してご覧下さい。
復讐するは神にあり?
サバイバルシーンなど面白く、映像美もとても素晴らしかった。 ただ、少し単調で、長すぎに感じたのと、主人公にあまり興味がわかず、怒りを感じることに共感が少なかったため。 息子が殺されてしまう理不尽さや不甲斐なさは感じるが、息子も息子で、自分もちょっとイラッとしたところもあり、主人公と同じような悔しい気持ちはあまりない。 復讐は神に任せる、というのを主人公はとっさに思い出して実施するが、任せるも何も、半殺しにしてから、そうするのって、卑怯じゃね?と思わざるを得ない。
見応えはある
見応えある映画でした ずっと雪景色なので景色には飽きかけましたが、映像が綺麗すぎてそれを引き留めました。音もよいです ズートピアのテーマとあんまり変わらない気がしました。重さが違いますが。 スッキリはしないかもです!一時間半くらいに感じたので展開のテンポなどはよかったです 顔アップが多いですね。 観たあとはゆったりしたものが観たくなり、録画しておいたクレヨンしんちゃんをみました。いい休日になりました
薄暗く、美しい
正直、ディカプリオがアカデミー賞をとったので鑑賞。 ここまでやるか!!と思うほど、流石の演技でした。 特に熊に襲われるシーンは、どうやって撮影したのか、と思うくらい臨場感に溢れていて、観ているこっちまで恐くなったのは圧巻。 ただ、全編を通して、美しいけど薄暗く、重い映像が続く上、気を抜けるシーンは無く、ラストまで緊張感が続き、観終わった後に疲労感が残った。
アカデミー賞受賞の理由がわかった。
自然光を利用し過酷環境での撮影。まさにこれが受賞理由でしょう。レオ様の今までの経歴、そして今回の過酷な撮影に耐えて作った約3時間の映画。プレミア席で見たけど、左は500のビール缶日本飲んでも酔えない、右はもう長すぎてだらけるお客様。私は耐え忍んで検証しました。 アカデミー賞=撮影ご苦労様でしたで賞
悲惨な過去や劇中で起こる息子の死に感情移入が出来ないのは、物語より...
悲惨な過去や劇中で起こる息子の死に感情移入が出来ないのは、物語よりも上まわる過酷な撮影状況に思考が働くからどうしてもスタッフ、俳優陣の頑張り度に熱が上がり筋は後から付いてくる。遠くで雪崩が起きる間の取り方なんてCGじゃないと思うんだけど完璧だもんね。
ディカプリオのための映画
ディカプリオによるディカプリオのためのディカプリオの映画。 痛みに耐えて良く頑張った。 ストーリーとしてはいたって普通の復讐劇。 ひねりも無く。 死んでも死なない主人公の回復と復讐。 しゃべらないので人物に魅力も無く。 アクション復習劇なので演技で人物を語ることもなく。 確かに、映像はきれい。 大自然の迫力、熊の迫力。 所々、バードマンで見たようなカメラの動きあり。 音楽良かった?何も感じなかった。 ディカプリオにオスカーを獲らせるための映画でした。
アカデミー作品賞はこれだ!
我々は、イニャリトゥ監督と同時代に生きていることを感謝すべきだ。157分を息もつかせず、駆け抜ける傑作だ。 戦場の演出の臨場感は、『プライベート・ライアン』を超えたのではないか。 役者陣もそれに応え、ディカプリオの素晴らしさは言うまでもなく、トム・ハーディもキャリアハイではないかと言うくらいの鬼気迫る演技だ。 広角レンズで撮られたかのような映像の静寂な美しさに息を飲む。 肉体に刺さる矢の痛みが伝わってくる映像の力に圧倒される。 こんな素晴らしい映画を観ることのできる幸せ。 刮目して見よ‼️
迫力はあるけど。
映像は素晴らしい。カメラワークも最高。 なのに、ストーリーに厚みがない。ここまで素晴らしい映像を見せながら残念。もったいない。 焦点がぶれたか? 息子への復讐、白人による原住民(インディアン)への迫害。何か中途半端だった。なにを言いたかったのか、もったいない。 映像と音でごまかす典型的な映画 だ。 デカプリオ なんぼのもの?
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