レヴェナント 蘇えりし者のレビュー・感想・評価
全421件中、241~260件目を表示
迫真ある映画
ストーリーは実に単純。息子を殺された満身創痍の男が復讐のためにとにかく生き延びる話。展開も単純で、伏線もどんでん返しもない。ずっと雪山で絵も映えるところはない。
しかし息遣いを間近に感じるこの迫真さはなんだろうか。予告通りディカプリオがグリズリーに襲われてひん死の重体となる。その後も話の半分以上を満身創痍で息も絶え絶えな状態でいるのだが、本当にひん死の人間が目の前にいるかのように感じられた。襲いくるグリズリーも含めて登場人物はすべてそう、あの自然あの生活で生きている人たちをそのまま抜き出してきたようなリアリティを感じた。
鑑賞者のためによくある背景の説明もせず、行動の正当性をしゃべらせたりもしない。映画のご都合主義を一切省いたものだった。
ストーリーを楽しみたい人にはお勧めできない。絵はずっと地味で、ここぞ!というシーンも特にないからだ。しかし映画館で、大きな映像と良質な音響で見るべき作品。
生臭い作品
観賞前にずいぶん躊躇した作品である。
大自然の映像美と音楽が素晴らしいがストーリーが単調で上映時間が長いとの評判だったからである。
でも観賞しての感想はどれもあてはまっておらず感想は次の言葉で表現出来る。
なんと生臭い作品だろう。
熊に襲われるシーンから生臭い、観賞した人ならわかると思う。
想像は、していたがそれ以上である。
それをリアルな映像ととらえられるかでこの作品の評価も変わってきそうである。
決して駄作では無いが、他人に薦められるかと言うと迷ってしまう。
これだけのクォリティの高い作品だが感動しなかった。
結局それは断片的に表現されていた主人公の過去がわかりにくかった点だと理解した。
アカデミー賞の作品賞を逃した要因がそのあたりにあるようだ。
これぞ映画。
予告編を見ていて、息子を殺された父親の復讐劇、そしてサバイバル劇だということは承知していた。ストーリーとしても、まさにそのとおり。
しかしまあ、それを知った上で見たにもかかわらず、上映時間の2時間36分間、圧倒されっぱなしだった。
すさまじい映像。
そのすさまじさは、全編をおおう威圧するかのような大自然。
その中でちっぽけな存在にもかかわらず懸命に生きようとする人間の執念。
大自然にまず立ち向かわなければならないはずなのに、人間同士が戦ってしまう醜さ。
その戦いで武器によって殺傷される際の痛さ、この映画の場合は弓で放たれた矢が身体に突き刺さり、身体をえぐり抜く際の肉体的な苦痛が、見ているこちらにまで伝わってきそうなほどのリアル感。
それらがみごとに描かれているためである。
さらには、ときには極寒の地の凍えが、ときには氷結寸前の河川の冷えが、ときには餓えが、ときには夜の帷の恐ろしさが、容赦なく主人公を襲ってきて、それらもまたすべて、見ているこちらが体感しそうなほどなのである。
いやはやどうも、大きなスクリーンとしっかりした音響設備を持つ映画館で見るべき映画。
ディカプリオのアカデミー主演男優賞、受賞は当然。
彼の身体を張った演技を見るだけでも、その価値は十二分にある。
原住民と侵略者の関係、復讐の善悪、神の存在、監督がちりばめた意味ありげな象徴の数々、それらを考える鑑賞もありだとは思うけれど、その前に、とにかく一度、この映画に抱かれてみるべき。
生き抜く力、生への執着心
生きる貪欲さ!
復讐するは神にあり?
見応えはある
薄暗く、美しい
アカデミー賞受賞の理由がわかった。
悲惨な過去や劇中で起こる息子の死に感情移入が出来ないのは、物語より...
ディカプリオのための映画
アカデミー作品賞はこれだ!
我々は、イニャリトゥ監督と同時代に生きていることを感謝すべきだ。157分を息もつかせず、駆け抜ける傑作だ。
戦場の演出の臨場感は、『プライベート・ライアン』を超えたのではないか。
役者陣もそれに応え、ディカプリオの素晴らしさは言うまでもなく、トム・ハーディもキャリアハイではないかと言うくらいの鬼気迫る演技だ。
広角レンズで撮られたかのような映像の静寂な美しさに息を飲む。
肉体に刺さる矢の痛みが伝わってくる映像の力に圧倒される。
こんな素晴らしい映画を観ることのできる幸せ。
刮目して見よ‼️
迫力はあるけど。
全421件中、241~260件目を表示