「狩って食う、飲んで寝る、息を吸って吐く」レヴェナント 蘇えりし者 たび☆びとさんの映画レビュー(感想・評価)
狩って食う、飲んで寝る、息を吸って吐く
生き物が「生きる」とは、ただただそれを力尽きるまで繰り返すこと。
(排泄と繁殖が抜け落ちていますが、商業映画ではこのくらいまでが限界ですかね)
起承転結、勧善懲悪なので、裏読みなど無しに比較的のんびり鑑賞できました。
ま、突きつけられる事象が全て濃いので、鼻歌混じりの鑑賞とはいきませんがw
作品中の時間経過が分かりにくかったので何とも言えませんが…
皆さんがおっしゃるように、怪我の回復速度に違和感を感じました。
あの怪我だと、全治3~6カ月は必要と思われます。
ただ、それを素直に表現するとストーリーのスピード感が失われ、勧善懲悪の見せ場となる転結部へ綺麗に(気持ちよく)繋げられないので、(大人なので)目をつぶりますw
また、ところどころに差し込まれる亡くなった嫁さんの表現も、あまり上手さを感じませんでした。
全体的に、北アメリカの亜寒帯湿潤気候、針葉樹林帯の美しさと人間を含めた生命活動の残酷さを、自然光の中で対比することで印象的な画を作っています。
音楽やアクション、過酷な環境の中でのディカプリオの演技など、レベルの高い作品でした。
ストーリー★2.5、画像・音楽★+0.5、演技★+0.5。
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