「知的興奮に包まれる映画体験」レヴェナント 蘇えりし者 しげぴいさんの映画レビュー(感想・評価)
知的興奮に包まれる映画体験
文明から切り離された手負いの旅路
人間も大自然のほんの一片に過ぎない
そのことを痛感させられると共に
人間本来が持つ生命力に驚かされる。
イニャリトゥ特有の長回し
水の表情をじっくりと追ったり
廃墟の教会を暗喩的に撮すなど
タルコフスキーを彷彿とさせる表現が
あちらこちらに見受けられ
大自然への畏怖や生への終なき執着を
容赦なく訴えかけてくる。
ディカプリオの熱演も然りだが
トム・ハーディ演じる
狂気にも似た業の深さに戦慄が走る。
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