「凄まじい」レヴェナント 蘇えりし者 奥嶋ひろまささんの映画レビュー(感想・評価)
凄まじい
ハリウッド映画の凄さって、CGばかりのアクション映画じゃなくて、こういう大ロケーションの壮大な映画のことじゃないだろうか?
これはハリウッドじゃないと無理だろうなと、もう最初から口をあんぐり開けて観てた。
ディカプリオが男優賞獲ったのも頷ける。体張ってると言う次元を遥かに凌駕した、キャラクターそのものが乗り移ってないとこんなの無理だろと思うようなアクションシーンに自然を相手にした体当たりの演技は圧巻だった。
トム・ハーディーも作品ごとに全く別人になってて凄い役者だなと思う。毎回どれがトム・ハーディーか最初分からないくらい顔も体型も違うことに驚く。
イニャリトゥ監督作品は、映像に偏ってて何が結局言いたかったのだろうと付いていけない部分があって、正直苦手だったけど、今作でやっとその偉大さが少しは分かった気がする。
ストーリーは息子の復讐と言うシンプルなものだけど、壮大な自然の凍てつく寒さや吹雪、真っ白な雪の長くに灯る火はディカプリオの心の内を映してるようで、映像の力に圧倒された。
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