光りの墓のレビュー・感想・評価
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眠い
長回しが多すぎる。長回しを多用する去作家はその意図をわかりやすく説明してくれないとこっちは退屈になってしまう。私の映画の経験不足もあるだろうけど、どこが面白いポイントなのかなかなか理解できなかった。映像の美しさはわかる。タイという国のもつ美しい文化や、自然、それらは伝わるのだがいかんせん「映画」として何を伝えたいのかがわからない。タイの軍事批判的なことなのかなぁ。
最高の睡眠映画。ベッドの装置の光の美しさといったら。死者と生者がフ...
最高の睡眠映画。ベッドの装置の光の美しさといったら。死者と生者がフツーに共生してる感じとかたまらない。監督の作品のうちで過去最高の出来映えなのでは。
ベッドの上で溲瓶につながるチューブをはずすシーン、どうやったらあんな美しいシーンが撮れるんだろうか。
人間
最初から最後まで睡魔が来ることなくずっと見ていたが(この手の映画で僕にとっては快挙)、考える余地が非常に多くて終始他の事を考えてた気がする(笑)
でも、それはそれで正しい見方の一つでもある気もする。
眠って、食べて、勃起して。
排泄も当然すれば、美容にも気を使うし、未経験の彼女は勃起した性器に、経験豊富なおばちゃんは精液の臭いには敏感だし。
映画を観て、歌って、踊って、サッカーして。
男は戦いに人生を懸けて、女は恋に人生を懸けて、笑って、泣いて。
実は人間というものを、少し難解に表現しただけだったりして。
結局、普通の人だって人生の1/3くらいは眠ってるわけだし、死者とも何らかの形で繋がっているわけだしね。
響く虫の声、青空を写す水面に浮かぶ単細胞生物、それらとのコントラストも良かった。
これは日曜のレイトショーで観て良かった。
明日の仕事には行きたくないけど、今日はグッスリ眠れそう。
まあ小難しいこと言いたくなっちゃったけど、結局のところ僕がこの映画を観て最も強く感じたことは、「あのカラフルに光るチンアナゴみたいなやつ、家に欲しい」ということ。
56
男たちは眠り、オバさんは眼を見開く
記憶が垂直に積み重なった映画だなあと。
王宮の跡地に建った学校。学校は廃れ改装され病院となる。その病院が舞台。色んな時代の色んな記憶が堆積した場所。戦い、恋、家族……、大きな出来事だけではなく、鳥の声、風の音、陽の温度、サラサラ、サラサラそよぐ木々、全ての記憶が詰まっている。
幾重にもかさなるエスカレターと人並み。様々な人が入れ替わりに座る公園のベンチ。そこにも、たくさんの人が通り過ぎたくさんの記憶が堆積していく。誰かの記憶を覗くのは、誰かの夢を覗くのにも似ている。
この映画は、死者の記憶も覗く(記憶のさかのぼりが王宮だけでなく、もっと先、恐竜→ミトコンドリアまで行く所に、ちょっと笑った。テレンスマリックというより、それを真似たアロノフスキーやベッソンを思い出してしまって何だか申し訳ない)。
長い長い歴史を経て、今がある。
記憶の堆積した場所で、男たちは眠る。
オバさんは眼を見開き、掘り起こされ土煙をあげている「今」を、見つめる。
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監督の『ブンミおじさん』が好きだったので結構期待していた。ブンミおじさんより、説明過多でパワーが落ちたかなあという印象。それでも充分楽しかった。
ブンミおじさんの豊穣さに比べると、本作はどこか焦燥が漂う(それは本編前流された監督インタビューの印象からきているのかもしれないが)。「今」を見つめることへの焦燥なのかもしれないなあと思った。
分かりません
この映画も、皆さんの評価の割に映画comの評価が良いような・・・
何故かこんな状態が発生しているようですね・・・
この映画で何が言いたいのか?分からないです。
内容的にも美術的にも、俳優的にも全く面白味が無く、今年2位の残念な鑑賞でした。
でも、案外人はいたのですが…
難解すぎる……。
カラフルな医療機器とかエスカレーターとか、映像として美しいところはあるのです。
普段着で現れる女神様とか、クスッと笑えるところもあります。
が、全体的になんだかよくわからず。
正直、途中で少し寝てしまい……。
長かったです。
率直に面白くないと思います
一生懸命見ました。でも自分にはほとんど理解できませんでした。現実なのか非現実なのか境界を曖昧にしているような意図や哲学的なものを感じるものの、裸でこの映画と対峙するには、あまりにも無謀だと思います。
作家の主義主張哲学世界等々千差万別自由に盛り込めるだけ盛り込めばいいとは思いますが、もっと他者を意識して欲しい。他人が見ている夢をそのまま見せられたって、必ずしも面白いとは限りませんから。まぁそういった意味で、逆に言えば、この映画を楽しめた人もいるかもしれませんけど─。
眠りは映画に中だけの話ではなくて、その外でも起こっているに違いありません。もしかしたら、それを意識しつつ眠たくなるような眠りの映画を作ったかもしれないと思っています。何せ評価の高い監督なので─。でも、眠れと言われると余計眠れないものです。もしかしたらそれも計算か!?だとしても、まさに「無駄な時間ほど長い時間はない」といった気持ちです。
自然の揺らぎが音になって聞こえてくる映画です
タイのアピチャッポン監督の映画です。初めて見ました。
きれいな映像(エスカレーターをあんなに美しく撮るなんて!)、不思議なストーリーで、芸術的な作品です。私にはやや難解で、ラストの意味も実はよくわからなかったのですが…。色々考えさせられるし、見るとインスピレーションがわく映画です。
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