クリード チャンプを継ぐ男のレビュー・感想・評価
全59件中、21~40件目を表示
ボクシング映画復活望む
まずおさらいにロッキーシリーズを鑑賞しておかなければ、面白み半減で星3以下になる事を了承してもらわなければならない。(最低でも1.2.4を鑑賞)
過去シリーズのロッキーとアポロの友情なくしてこの作品は成り立た無いからです。
主人公はアポロの(愛人の)息子であるクリード。
小さい頃からケンカに明け暮れ、ボクサーとなります。
最初は「父親なんて関係ない」と思ってましたが、一線から退いたロッキーに出会い、考えが変わって行きます。
驚いたのは、ロッキーをトレーナーに迎えトレーニングして行くうちに、父親に似ていくんです。
顏や雰囲気が、、、「若い頃のアポロかよ」と!!
良い俳優を主役にしたなぁと思いました。
残り余命を盟友アポロの息子に託すロッキー。
その意思を継ぎ、父親のトランクスを履いて勝負に挑む息子。
こんな2人の偉大なチャンプから祝福を受けたボクサーはいるだろうか?
昔のロッキーの様な泥臭いボクシングをする訳でもない、今時のボクシングです。
ある意味リアルなので、賛否別れる所はありますが、
ロッキーの諦めない意思を引き継ぎボクシングする姿は伝わって来ます。
外伝的作品で好きになった作品は少ないですが、これは好きになりました。
お暇な時に鑑賞オススメします。
178-55
人々が寄り添いながら誰の為でもなく、自分のために戦うロッキーシリーズの完璧な続編。涙腺壊しに来てる。盛り上がり方が異常。見えないドニーに首を叩くことで指が何本か教えるシーンなんかもうやばかった。男泣き必須。
偉大なる父と屈折した息子のアイデンティティー
私はスポ魂映画、大好きです。
年代的にもロッキーシリーズははまった世代だし
スタローンのベタな演技にも前向きに捉えている。
そんなスタローンがロッキー以来のアカデミー賞
ノミネート、これは見るしか無いでしょう。
ストーリーもクリードことアドニスの内面の葛藤や
悩みを深く印象的に描かれてあり素晴らしい。
偉大なるチャンピオンの愛人の子として生まれ
母と死別。ぐれて鑑別所送り。
それを救ったチャンピオンの正妻であり後の
継母となったメアリー・アン。
なかなか愛人の子を養子にするのは難しい
と普通なら感じるがメアリー・アン演じる
フィリシア・ラシャドの愛情溢れる表情が
それを感じさせない。
それ故に大学を出て一般企業に就職も脈々と
流れるチャンピオンの血が抑えきれずに
闘いのフィールドに踏み込んで行く。
アドニスは父の愛を知らなかったから
自分は何の為に生まれたのか?
いわばアイデンティティーを探す為に
ボクシングにおける偉大なる父の後を
追いかけて行く。
ラストシーンでのアドニスが語る想いが
思いっきり涙を誘う。
自分は産まれてきて良かったんだ、父との
絆がやっと繋がり感動のエンディング。
随所、随所にロッキーのコネタが挟まり
ファンにはたまらない作りとなっていた。
29才の監督恐るべし。
単純にSWやスタトレ、マッドマックスみたいな
リブートではなくスピンオフ的な作りが成功の
秘訣かもしれません。
※マッドマックスはすきですが。
んでもってこの作品が良かった点
・ボクシング映画としてはロッキーより上質
・スタローンのヨレヨレの演技
※エクスペンタブルズとは真逆
・偉大なる父、偉大なる作品へのオマージュ
・脚本
良くなかった点
・コンラン、体型チャンピオンじゃないな。
・ライトヘビーじゃなくない?ミドルクラスでは?
・無意味なバイクシーン
だらだらと書いてきたが久しぶりの感動作品。
m(_ _)mだから続編はなしでお願い。
邦題がクソみたいな作品おおいけどこの作品は正解。
チャンプの血に震えるべし!
「退く者」の美学が輝く。登り切れず立ち止まったあの階段に涙。
「ロッキー」が公開されてから40年。「ロッキー」第1作は高評価とヒット、そしてオスカーまで獲ったが、その後のシリーズ作に関しては、幾分しょっぱい評価が付きまとっていた。「ロッキー・ザ・ファイナル」が公開されて約10年。また「ロッキー」の焼き直しかと思いきやそうではない。むしろこの映画は、「ロッキー」から40年経ったからこそ作ることのできた映画である。
この映画の主人公はロッキー本人ではない。ロッキーは既にリングを降りており、脇に立つ存在として映画に登場する。かつての盟友アポロ・クリードの息子をロッキーの隣に立たせ、老いた男の魂が若き肉体へと注ぎ込まれる様子が描かれる。
物語の主軸には、会ったこともない偉大なる父アポロの存在に戸惑いながらもその血を受け継ぐものとしてボクシングを始める若き青年のボクサーとしての成長と見知らぬ父の存在を吸収していくまでのドラマがありつつも、その脇に寄り添う老いゆくロッキーから見る「散りの美」のドラマに否応なく魅せられる。
かつてスタローンは「老いてもリングに立ち続ける美学」を体現する存在だった。むしろ老いに逆らおうとしていたと言っていい。そして時にその姿は、人々の嘲笑を誘うこともあった。しかしこの映画でついにスタローンはファイティングポーズをとることをしない。老眼鏡をかけ、何の衒(てら)いもなく「お前のパンチを俺が受けるのは無理だ」と言う余裕。更には病で体が衰弱していく様子まで演じる。強さに魅せられ、強さを演じてきた男が、ついに脆さの象徴として映画に出た。しかしそれこそがこの映画の、そしてスタローンの美しさだ。脆さや弱さを演じるスタローンの精神から、強がりではない真の強さが見える。そして自身の経験と知識と含蓄を若手へと継承する姿に、退く者の美学が輝く。ロッキーはヒーローではない。ただの人間だ。どんなに強い人間もいずれ何かを退く。その姿がこんなにもかっこいいなんて。そう思わせる名演に涙が出る。その対比としてマイケル・B・ジョーダンのバイタリティ漲る若き肉体と演技が効果的に働く。
最後のファイト場面で手に汗握り感動したのも束の間、フィラデルフィア美術館のロッキー・ステップを登り切れずに途中で立ち止まるスタローンに、また涙が溢れる。
ロッキー新章⁉︎
【ストーリー 】 普通、全て予想通り。全体に深みがなく、退屈な内容。試合のシーンもリアリティに欠け、今時のボクシングマンガでも、もうちょっと面白いと思った。
【俳優】 普通、スタローンが助演男優賞ノミネートというのは、ちょっとよく分からない。
この映画が良かった人には悪いが、人にオススメは出来ない映画だった。
一番違和感を感じたのは、チャンピオン役の少しブヨブヨした体型と、クリードの体格の対比。あと、ストーリーで、
こんなに簡単に世界戦が組めるのが違和感を通り越して、滑稽ですら有りました。
ちょっと言い過ぎかと思いますが、僕の率直に感じた感想です。
ゴメンなさい。
闘う理由
ロッキーには闘う理由があった。
愛する恋人のため。
応援してくれる街の人のため。
何より、自分がただのゴロツキでないことを証明するため。
では、アドニスは何のために?
父親の名を背負うことを嫌い、それをコンプレックスにしながらも、裕福な暮らしを送っていた彼が、独学でメキシコで闘い、仕事を辞めてまでボクシングに打ち込んだ理由は?
それがずっと引っかかったまま鑑賞を続けていた。
その理由が明らかになり、ロッキーが彼に感謝の言葉を伝えた瞬間、「ロッキー」と「クリード」の物語が奇跡の融合を遂げて、物語は壮絶なクライマックスを迎える。
監督の手腕と永年の思いがかない、ジョーダンとスタローンらがそれに答えた傑作。
テッサ・トンプソンらも秀逸で、デティールにこだわりぬいた描写もこれまでにはなかった大きな特徴だろう。
断じてこれは「ロッキー7」などではない!
やばっ、おもしろ
ロッキー作品、ボクシンク、ついでにサッカーも好きな自分には物凄く楽しめました。
ストーリーは王道ロッキーという感じで、かなりベタですが、シリーズ全作観てる自分には、主人公が時折見せるアポロ感、ロッキーと叩くパンチングボール、街のヤツらを引き連れてのダッシュ、(生卵と薪割りは今作は無しか:笑)そしてアポロの星条旗トランクスにはかなり興奮して、泣きそうになりました。否、泣きました。
何よりアポロの息子がロッキーのセコンドでリングに立つという光景が胸熱!!アポロのフットワークとロッキーの一発があったら最強だわ(笑)
さらに、リアルボクシングの世界も映画の中に上手く入り込んでいて(というか、本物の人が多数でてるし!)楽しかった!
試合シーンは二試合目がワンカット?で見入ってしまった。
ストーリー序盤、猫パンチから、ロッキーがトレーナとなった後、腰の入ったパンチになる主人公の描写もニクい!
スタローンも特殊メイク以外、良かった!あれ、ガチで痩せて俳優魂見せてくれたら本当に名作だったと思います。(それだとスタローンっぽくないか:笑)
ロッキーシリーズを途中へこたれながらも今まで観てきた人へのご褒美映画という感じでした。
消化不良
恵まれて機会を与えられた者にはハングリーとは異なる苦悩がありそれを乗り越えていく姿を描く。そのテーマ性は面白いが消化不良感が残った。体裁は見繕ってそれなりの関心も示すが、熱量はさほどでもなく心底はどうでもいいと思われている、そういった冷たい世間像というのを期待したが、それって日本人的なのかな。わかりやすいメディア論調や明らかにムカつくことができる心ない言葉を浴びるが、私の勝手な想定とはちと違う。落ち込むのは、本当はもっと分かりにくい表現だったり、当人の誤解や被害妄想が引き起こすものだったりするんじゃないのかなと、私のツボとは違った。勝手な定規で見ていた私も悪いかもしれないが、そもそも当人が尋常ならざる実力を備えているし、彼女も簡単にいい感じになるし、感情移入もできない。進行性難聴やガンも、そもそもテーマから外れているし、ドラマを盛り上げる為の飾りに見えてしまった。
スタローンの老っぷりは終始名演。最後のファイトシーンも凄く良かった。現在フィラデルフィア感も最初のロッキーとは対照的でよかった。
受け継ぐのではなく勝ち取れ
フルートベール駅でを撮ったライアン・クーグラー監督作。言わずと知れたロッキーシリーズであるが、クリードシリーズの始まりでもある。
結論から言うと傑作。ロッキーザファイナルで一度しっかりと終わっていたのだがそれをも超える素晴らしい出来。製作過程からしてもいわゆるロッキーで金儲けしよう、というゲスな映画ではない。スタローンの想いが詰まったロッキーという傑作を凌ぐほど良くできている。
熱い、ひたすら熱い、とにかく熱い。その熱さは製作陣、観客ともに燃え続けたロッキーの魂の熱さだ。ロッキーは言う「掴みとれ、敵は鏡に写った自分だ」これこそ全てである。2015年に相応しくブラッシュアップした脚本、若い力を非常によく感じる。
音楽も秀逸でフィリーソウルやサンプリングを駆使しゴングの音も音楽へと変わる。フィラデルフィアという街の持つ音楽感がよく分かり、音楽でその土地を再現する手法としてヒップホップを用いたのはクール。
主演のマイケル・B・ジョーダン、テッサ・トンプソン、そしてスタローン。役者も素晴らしいのだが監督のライアン・クーグラーは見事評価も勝ち取ったと思う。
映画自体が持つ熱量は飛び抜けており、物語も映画としても完成度は申し分ない。スタローンの想いを継承し評価も得た。これはロッキーではない、クリードなのである。
スタローン、ペロペロ
元旦からユナイテッドシネマ豊島園にてクリード注入してきた。シリーズは一作も観たことがなく、予習もせずに観に行ったけど、結論から言うと…最っ高!!!最初はすっかり老いた感じのスタローンに「うそだろ、お前エクスペンタブルズでいまだに健在じゃねーか!」とツッコミをいれたくなったものの、見進めて行くうちにどんどん”お師匠感”が出てきて、もうおじいちゃんスタローンが可愛くて仕方がない!エイドリアンのお墓の前で老眼鏡かけながら新聞を読む姿はもう!スタローン、ペロペロ。マイ・インターンを観て、デニーロにキュンキュンした女子は、必見だと思う。元日からクリード観ようと集まった熱い観客達が多く、上映後は自然と拍手が沸き起こり、劇場内が一つになった気がして、ロッキーすげぇ!と胸が熱くなった。新年の幕開けにピッタリの素晴らしい作品です!オススメです!
2015年度公開作品No.1❗❗
最高でした\(^o^)/
2015年は往年のビッグタイトルが多数公開されましたが間違いなくNo.1ですネ。
『ロッキー1』をオマージュした作品の内容ですが全くいやらしさやあざとさもなく、ごく自然に受け入れられました。
まぁそれだけ『ロッキー』が素晴らしい作品であるという事ですが。
本当に素晴らしい\(^-^)/感動した\(^o^)/
面白かった
ロッキー1を現代風にアレンジした作品。観たことない人には新鮮で、観た人には待ってましたと思える内容。ロッキーのライバル、アポロの息子をロッキーが指導するという設定もグッときた。いわゆる典型的なアメリカのサクセスストーリーだけど、娯楽性は満点。スタローンの年齢相応の演技も良かった。シリーズ化は難しいだろうけど、ロッキーファンは観るべき映画だと思います。
想像超
ロッキー1からファイナル観ていきました。
観れば観るほどハマるスタローン、ファイナルでスタローンの哀愁と生き様に惚れて、クリードにも期待を抱きつつもどこかで結局スピンオフだとロッキーは越えないとタカをくくっていました。
しかし、素晴らしかった。シネマイレージ貯めた分で無料で観たことが恥ずかしい!3000円払ってもいい!
ロッキーのテーマも引っ張って引っ張ってあそこで流すんですね。あの瞬間涙バーですよ。
トレーナーでありながらロッキーにはロッキーの戦いがある。いつもながらロッキーの言うセリフがいちいちかっこいいしぶい!
スタローンがオスカーをとるべきかはわからないけど、とってほしい、そう思えるだけの存在感だった。
いつもは買わないけど、パンフレット買お。もうロッキーのサントラ買お。自分が立ち上がりたいときに聞こ。
絶対続編あるじゃん。ビアンカとロッキーそれぞれの展開絶対あるじゃん。
あとポーリーがついに死んじゃったね。
続編は、クリード2?ロッキー8?
本作、興行成績が、思いのほか、良かったようで、既に続編が計画されているようですが
・・・いつまで、やるんだろう?
アポロ、ロッキーの名を借りた別物で、スタローン、ゲスト出演くらいに思っていたら、なんのなんの!完全続編です。
しかも、一作目のリメイク、ジェラシック○○とか、スター○○と丸かぶり。
新鮮味は、ないですね。普通です。
作品の内容よりスタローン老けたなあと、
メイクで意識的に老け顔にしてあるのを差し引いてもです。ロッキーよりランボー派なので、エクスペンダブルズ 4まで頑張って欲しいと思うのは、贅沢か!
作品については、主人公のボクシングに対する情熱ってのが、伝わって来ない?
スタローンの演技があっさりしてるのか緊迫感がいまいち?病気の治療のシーンは、ただただスタローンの老いた姿が、痛ましくイヤー!!って感じ。狙ってやってるようですが。
ボクシングシーンは、迫力ありましたね。最初の試合は、臨場感ありまくりで3D上映だっらもっと凄かったと思います。
スタローンは、やっぱりいつまでも現役で銃ぶっぱなしていて欲しいです。
ストーリー★1 水槽の亀★5 スタローンは★10。
皆さん絶賛なんですね。
"現在上映中の作品は甘口で"を信条(CREED)"としている者としては、ちょっと心の葛藤がありました。
もちろんですね、スタローンとか、シュワちゃんの映画は、昔お世話になった恩師とか、叔父さんに会いに行くような気持ちになり、だいたい甘くなるんです。けど、今回はちょっと違います。
原題「CREED」は"信念""信条"という意味ですが、逆にそれを私に捨てさせた本作。恐るべし。
(かなーり長くなります)
"ロッキーⅠ"冒頭のオマージュで始まり、なるほど-、タイトルは「CREED」ですが、ロッキーネタを随所にちりばめ、最近多い40オーバーのノスタルジックを止まらなくさせる商法だと分かります。ええ、そのつもりで来ましたよ。と思って、微笑んでいました。
でも、あまりにもストーリーにコストがかかってない!
アドニスとビアンカ(テッサ・トンプソン)の出会いからして、あんまりだ!
アパートの下の階に住むビアンカが、大音量で音楽を聞いてて、アドニスむかついて部屋に行く。
やべ、いい女wってなる。
ランニング中に、ビアンカのポスターを見てバーに入る。
歌う姿を見る。
やべ、いい女wってなる。
食事に誘う。
体重とか気にしないのか、油ぎとぎとのハンバーガーを頬張りながら、ビアンカが聴覚障がい者であると知る。
どうやら進行性の難聴で、将来は聞こえなくなる可能性も。
「今を一生懸命に」的なことを言われ、決意新たにするアドニス。
やべ、いい女wってなる。
2人で過ごす時間が多くなり、良い感じに。
やべ、いい女wってなる。
でも、ロッキーがコーチをしてくれることになたっら、何も言わず引っ越そうとするアドニス。え?最近忙しくて、言うの忘れてたと。
ふーん。女の私が、ふーん。
また、ビアンカも補聴器での会話に支障がないのに、アパートが揺れるほどの大音響で音楽を聴く意味が分からない。そしてそれを注意された時の態度、なんなん?
2人が出会う先行型、アドニスが決意を新たにする先行型のエピソードですよねー。
ええ、分かりますとも。
そもそも、アドニスがボクシングをせずにはいられない、切実な理由が分からない。
何か成す人には、それをせずにはいられない"切羽詰まった感"があると思うんですよ。
なだんろう。この余裕。
ラストファイトで、理由らしい台詞がありますが、あまり説得力がないんです。
またロッキーも、なんでアドニスのコーチをやろうと思ったのか。
ロッキーⅢで、「父(アポロ)がコーチしてやっただろ。今回はお前が俺をやれ」って、アドニスが現れるんです。
あと、ほら、"ロッキーⅤ"で、教えるのに失敗して、ストリートで弟子をぼっこぼこにするという、ドン引きするエピソードがあったじゃないですか?
教えるのには、慎重になる筈でしょう?
「アポロに似てる」とか言って、情にほだされた感のロッキー。
世襲?
チャンプを受け継ぐ者だかなんだか知らないけど、アドニスのこのチャンスって世襲ですよね?
なんか、ここちょっと嫌いなんですよ。ひねくれてて、すみません。
アポロのお葬式以来、会っていない養母:メアリーがボクシングをやることを反対しているのに、そこをわきに置いてもコーチをやる理由が見えない。そしてやっぱり、メアリーには連絡はしない。
普通、セコンドがロッキーで夫が亡くなり、今度は息子のセコンドがロッキーってなれば、穏やかではないと思うんですよねー。そこ、フォローしなくていいの?
あ、こまけーことはいいんですね。分かります。
そんなこんなでアドニスがトレーニングを始めるんですけど、体がボクサーっていうより、モデルみたいなんですよね。
もちろん、今までのロッキーのトレーニングシーンの"オマージュ"もありますよ。けど、余裕の表情のアドニス。
そりゃ余裕ですよ、「チャンプを受け継ぐ者」ですからね(邦題正解じゃん!)。
DNA的に苦しんだりしないんでしょう。クールな表情で、切り抜けます。
で、初戦!
今までサラリーマンで、我流でボクシングしてて、でも、ほら、賭けボクシングとかやってたしー、経験あるもん!あるもん!で、勝つ!
ええ、勝つんですよね。
何故って、アポロの息子だもん。DNA的に、アポロのボクシングセンスを受け継いでるから!昨今では、フォースも、ボクシングセンスも、受け継ぐモンなんですね?
父親へ及ばない自分を嘆いたり、苦しんだり、だからこそ必死に努力したり。
そういうのないんですよね、アドニスには。
この時、ビアンカがニタニタ笑顔でリングに上がって来るのを見て、「イラっ」て来たのは私だけでしょうか?
「貴方がそんなに強いって、聞いてなかったぁー」みたいな。
きゃらきゃらっ!みたいなー。
うざ。
あ、すみません。
"フットルース"の意地悪顔ヒロイン、エリエル(ロリ・シンガー)くらいイラって来ました。
その後のソファーでのHシーンとかも、ビアンカが自分で作った曲をアドニスに聴かせて……。またその歌詞が、もう、うわーってなるの。
「私をあげる」とか言って。
うわうわうわうわ……って。
水槽のロッキーの亀も「あれ?ロッキーとエイドリアンとは違う。思ってたんとちゃう」って言ってました(笑)
あ、嘘です。すみません。
思い出してください"ロッキーⅠ"を、あのロッキーとエイドリアンの出会いから、恋に落ちるまでを。
ロッキーの不器用な優しさと愛情表現、奥手のエイドリアンが女性として成長していく姿。フランス映画みたいなんですよ。
一回勝ったアドニスは、ちょっとしたことで、やんちゃな男の子と喧嘩しちゃうんですけど。それが元で、ビアンカとの間に亀裂が入るんです。
「私と貴方、別々な道を行きましょう」とか言われちゃう。
ドアの外で、むっちゃ謝ったアドニスが言うんです。
「今の俺には、君が必要なんだ」
えー!?
ロッキーの部屋に居候してコーチして貰うとき「最近、忙しくて、君に言うの忘れてた」とか言って、知らん顔で引っ越そうとしてたよね?
あ、私このビアンカに、女性としての包容力というか、癒やしというか、アドニスが「必要とする理由」が、最後まで全く分からなかったっす!
でも君が必要だとか言いながら、ラストファイトの後、腕を絡めるビアンカの方を見なかったよね?コメントも養母への感謝だったよね?
「ビアンカァー」って叫べとか言わないけど。
いや、叫んだら笑っちゃうけど。
母親への感謝も大事ですけど。何のためのビアンカか!っていうね。
リングに上がって来る女子がいないと、ロッキーっぽい映画作れないし。みたいな。
ええ、分かりますよ。
でも、弱ってる時だけ、必要だとかいう自分勝手な男なんですよ、アドニスって。
実はこの「君が必要だ」の後、寝落ちました。ラストファイトまでです(笑)ラストファイト前で、2PACの"Hail Mary"を聞くまで。
だって、一回アドニスの鼻をへし折る為に、無理矢理に喧嘩させるんだもん!
ドラマ「噂の刑事トミーとマツ」では、トミーが「男女!」と言われるとキレて怪力を出してたけど、「ベイビー・クリード」でそこまで怒る?強いヤツと対戦させて、凹ませてよ。凹んでから必死で努力してよ!って思いました。
ほんと、コストがかかってないんですよ。
父ちゃんの名前出して、ロッキーにコーチしてもらったやん?
むしろ、使える者はなんでも使ってのし上がるくらいが良かった。
格好つけんな!って思ったんですよね。
あの、「冒頭100分」と、ラストファイトシーンはいいです。
寝落ち間は、家に帰って来てDVDで補完しました。
トレーニングより、減量より、ロッキーの看病の方が苦しそうじゃん(笑)!
あのー、ですね。
トータル、ファンムービーっぽいんですよね。
動画サイトに、クオリティの高いファンムービーがアップされてました感。
スピンオフと言えば聞こえはいいですけど、公式な二次創作っぽいんですよ。
アドニスやビアンカのキャラも表面的で、信用ならない。魅力がない。
登場人物先行してストーリーを考えるから、おかしなことになるんです。
偉そうにすみません。
「クリードのパンチと、ロッキーのブローを受け継いで!」という実況中継を聞いて、唖然です。
小説の世界ではこういうの、「ドリーム小説」と言います。
みんなロッキーと同じ音楽で、暗示にかかってないかい?
良い感じで入って来るかっけー音に、やられてないかい?
いや、映画の内容ではなくて、「そうそう、俺が撮りたかったの。こんなん!」の方に、感情移入してないかい?つまり、主人公より、監督に共感してないかい?
あ、でも、ラストは泣いたんですよ。
老いと、折り合いを付けたロッキーに。
別の戦いに向かう、老いたロッキーに。
でも、どうしてももやもやしたので、家に帰ってからロッキーⅠ~Ⅵまで"おさらい"したんです。
Ⅰ
ロッキーがエイドリアンと出会い。アポロとの対戦のチャンスを掴み、現チャンプ相手にボロボロになるまで戦う姿。本作のラストは、Ⅰオマージュですね。
Ⅱ
引退する筈だったけど、お金を稼がなくちゃいけない。エイドリアンは妊娠。過労と心労で早産する。アポロは度重なる中傷に嫌気がさして、もう一度ロッキーと戦いと言う。そして再度ファイト!ロッキー勝利!
Ⅲ
センスの悪い豪邸にすんで、すっかり豪華な生活にだれだれなロッキー。新たな対戦相手が!そう!飛行機に乗るのが嫌で、いつも動物用の麻酔銃を撃たれるミスターTです。いいキャラ!アポロのコーチにより、クラバー(ミスターT)と対戦して、勝利!
Ⅳ
アポロが対戦中に死亡します。相手はロシアのドラゴ。ロッキーは、ハングリー精神を取り戻して、ドラゴに立ち向かううんです。そんなロッキーに寄り添う、エイドリアン!
あ、Ⅳが一番好きです!今考えても、何故ロッキーがドラゴに勝てたのか……。あしたのジョーが、金竜飛に勝った時みたいですよね(笑)
で、ロッキー勝利!
Ⅴ
ロッキーはⅣで激しいパンチを浴びたせいで、脳障害に陥るんです。もう、ボクシングはしちゃいけない!と言われる。ので、町で拾った弟子登場。ガンですよ。ガン。
でも、エイドリアン曰く「ガンには心がない」んです。
またロッキーも、ガンがリングに上がる姿を見て、バーチャルボクシングに昂じる。ガンは弟子っていうか、ロッキーのアバターなんですよね。
そこで最終的に、ストリートでガンをぼっこぼこにします(笑)
Ⅵ
エイドリアンに先立たれ、老いと折り合いをつけられず苦しむロッキー。そこに"ロッキーⅠ"で悪い子だったマリーが、結婚して子供までいる。一人息子とのジュニアの関係は最悪。
で、現役チャンピオンと最終ラウンドまで戦う姿を、息子に見せるんです。
アポロ、クラバー、ドラゴ、ポーリー、ミッキー、エイドリアン、忘れちゃならないドラゴの鬼妻!上げたら切りがない!みんな、みんな魅力的!
それなのに、本作のコンラッド、なんなん?どんだけつえーやつか分からないし、ラストファイトのあの体!ええ!?
でも、Ⅰ~Ⅵを全部おさらいして、はっとしたんです。
ロッキーが言った「ボクシングは人生と同じ」の意味。
「でも人生はどんなパンチよりも、重くお前を打ちのめす。だが、人生とはお前が強く殴り返すかじゃない。どれだけきついパンチを打たれても、休まず前に進み続けられるかだ!(ロッキー・ザ・ファイナル)」
本作を含めた39年のロッキーシリーズで、それを証明してくれたスタローン。
本作でも「前に進む」決心をします。葛藤、克服、成長(アドニスはあんましてないけど)、登った後の人生と、どう折り合いを付けるのか。
今回も、勉強させていただきました。
やっぱスタローンは、恩師です。
先生、今頃気付いてごめんなさい。そしてありがと。
そんなロッキーに、号泣です。
色々と書きましたが、"ロッキーⅥ"からのたぶん演技派スタローンに(爺)萌えしてる私としては、その部分は大満足でしたよ。
なんだよ、満足してるんじゃん!
ホントすみません!
まあ、普通の出来です!
映画『クリード チャンプを継ぐ男』を見てきました。皆さんの前評判では比較的高い評価だったのですが、どうでしょうか。可もなく不可もなしといったところでしょうかね。
ロッキーは妻エイドリアンにも先立たれレストランを営みながら鬱屈した日々をおくっていた。そんな所へ、かつての宿敵アポロの忘れ形見の青年、アドニスがボクシングのトレーナーをしてくれと言ってきた…。
映画のあらすじそのものはほとんど元の『ロッキー』と同じだと言っていいでしょうか。
物語の途中でロッキーが実は癌に犯されていることがわかるのだが、ロッキーは癌の治療をせずに、運命を受け入れようとする。それが原因で、アドニスの練習にも身が入らなくなるのだが、結局ロッキーが癌と戦う決意をし、治療するということになるのだが、ロッキーの気持ちが変わっところが、なぜそうなのかというのがあまりスッキリと描かれていない。
わたし的には、むしろロッキーが自らの運命を受け入れて、アドニスの勝利を見届けて亡くなる、と言うのが、収まりがいいと思っていたのですがね。
それとなんといっても音楽でしょうか。あの有名なテーマ曲が、また使われるのではないかと期待したのですが、実際にはラップ調の新しい曲になっていて、これにはがっかりしましたね。やっぱりあの曲でないとね。
続編へ
単純にオモシロかった♪
ただ、やはり練習の「過酷さ」が足りなかったかな?あれで勝っていたら鼻白むところだが、あえてあの幕切れで続編への期待というところか。
ロッキードシリーズも使い古されたかと思いきやまだまだ使えるものと思った。
次回作ではクリードの更なる成長と引き換えにロッキーがみんなのもとへ旅立って「本当の最終章」なんだろうな、、、たぶん号泣しそう。
エンドクレジットのセリフのやつはいらないかな。 単純なストーリーと...
エンドクレジットのセリフのやつはいらないかな。
単純なストーリーとはいえ、
スタローンのロッキーは老いてもステキだし、やはり頑張ろうって背中を押してくれる。
ロッキーの精神は健在でした。
切なくなりました。
ロッキー1をリアルタイムで観て
ファイナルまで一緒にたどってきた
自分としては、
今作はとても切なくなりました。
妻も義兄もセコンドも
皆いなくなって、
まさかロッキー自身まで…。
でもリングでクリードを励ます
ロッキーの言葉に勇気をもらいました。
そして、最終ラウンド開始とともに
始まるあの音楽にも‼︎
全59件中、21~40件目を表示