クリード チャンプを継ぐ男のレビュー・感想・評価
全58件中、1~20件目を表示
そして「俺たちの物語」となった
ポール・ダノ
イドリス・エルバ
マーク・ライランス
マイケル・シャノン
シルヴェスター・スタローン
第73回ゴールデングローブ賞助演男優賞ノミネートの面々である。
もちろん、他の作品を観たわけでもないし、まして他の役者を蔑むつもりもない。
だが、世間が、そしてオレが、こう言っている。
「今年はシルヴェスター・スタローンが、ゴールデングローブ、そしてオスカーを手にする」
「クリード チャンプを継ぐ男」
本作は、自分の抱える「大きなモノ」に立ち向かう若者を手助けをしながらも、その姿に触発され、再度自分との戦いに奮い立つかつての伝説の男であり、かつ「隣近所にいるレストラン「エイドリアンズ」の気のいい、ただの店長」、その2人の男の物語だ。
本作のロッキーの初登場シーンが印象深い。なにげなく普通に、営業終了のホールにすっと顔を出す。そう、何気ないことがとても印象深いのだ。あたかも、アドニスが父の勇姿、その本当の姿を初めて知ったときにおぼえた、自分の中にある大きな心のように。
アドニスは父を否定しているわけでもなく、血は争えないことを良く知っている。そしてロッキーは、アポロを良く知っている。
それ故、ロッキーは、血を受け入れ、超えることが、アドニスの最も険しい己との戦いということを、「ボクシング」を通じて教えるのだ。七光りを揶揄されていること自体はアドニスには些細なことだ。
自分を愛してくれた人。生まれる前に死んでしまったため、自分を愛することが出来なった父親。彼らに、血を敬い、己を鍛え上げることで、愛を示す。それこそが、アドニスの戦いなのだ。
それを分かっているロッキーは技術を教えるのではない、己を超えることを教えるのだ。
別にバカにしているわけではないが、「ロッキー3」でアポロは、虎の目だ、とかしか言わない。だが、あの映画では、それでよかったのだ。本作についても、ロッキーはロッキーなりの、「アポロからの、己を超えること(Eye of the Tiger)」の継承なのだ。
俺たちはいつでも、いつになってもくじける。そんなとき、ロッキーに居てほしい。でもロッキーはいつもそばにいる。俺たちが望めば。そして、ロッキーもまた、くじける。そんなとき、まぶしいまでの生命の輝きを感じたい。そんなとき、俺たちは輝くことが出来るか?
本作で、ロッキーとアドニス、そしてアポロは、本当の「血を超えた」家族となる。「贖罪」という個人の話ではない。
「家族になること 力になること」
本作は「ロッキー7」でもなければ、「ロッキー新章」でもない。
もはやロッキーの物語ではない。俺たちの、若者の、年老いた男たちの「物語」となったのだ。
監督ライアン・クーグラーは、この企画をスタローンに、とっくにロッキーを終わらせたスタローンに提案したという。スタローンはこの若き才能に、「ロッキー」を、彼の成長のため、その「財産」を与えた。
ライアン・クーグラーは、それにこたえるため、実験的な画づくりや情熱的な演出を繰り広げる。
主演のマイケル・B・ジョーダンは、1年間のトレーニングを行い、あのファイトシーンを完成させた。1試合は2ラウンド丸々長回し。もう1試合は入場までの長回し。すさまじいまでの興奮を覚える。そしてそばには、あの男がいる。
これこそまさに、本作が言わんとしていることである。
これほどまでに、作り手の思いが投影され、具現化された作品はそうお目にかかることはない。
追記
ここまでベタ褒めでいうのも野暮なんだが、音楽だけは、バッタもの風に聞こえるあのスコアだけは止めたほうがよかったと思う。
追記2
「ロッキー4」「ランボー怒りの脱出」あってこその、スタローンの大いなる「愛すべき」歴史だ。
「ロッキー4」を黒歴史なんて思っている、第1作妄信で、ロッキーだけでスタローンを語ろうなんざ、片腹痛いぜ。
『あと少し休まず行こう。踏み込めっていつも言ってるだろ』 『誰がそ...
『あと少し休まず行こう。踏み込めっていつも言ってるだろ』
『誰がそんな事言ったんだ』
『老人さ』
『じゃ俺じゃない。誰が二段たした』
そして、フィラデルフィアの街を眺めながら
『いい人生?』
『悪くない。』
『お前は?』
『悪くない。』
入場シーンをワンカット風に撮っている。CGを多用していると思うが、良いと思う。
感動する
................................................................................................
アポロには死んだが隠し子がいて、ボクサーを目指しロッキーに弟子入り志願。
ロッキーは最初は断っていたが、その気になって教え始める。
そしてミッキーのジムのエースと対戦、見事に勝利する。
アポロの息子ということは伏せていたが、ひょんなことから漏れる。
それで腹が座ったクリードは実名で最強チャンプにチャレンジする。
そして最後まで追い詰めるが、惜敗。
................................................................................................
劇場で見た。
それにしても熱い。いいなあ、ロッキーの熱さを思い出すなあ。
これが新シリーズとかいう話なので、また続編もあるのだろう。
ロッキー世代納得の新シリーズ
ロッキー世代でもあり、今は亡きオヤジとよく映画館で観に行っていた。この映画はそんな思いでも甦らせてくれた。
新シリーズは、まさかのかつてのライバルそして友人のアポロの息子を描いてくるとは!しかも、ロッキーがトレーナーにつくという。この展開は、ロッキーファンは唸ります。
しかも、ロッキーも闘病という戦いを持ってくるとは。が、しかしそんな早く良くなる?って感じはしましたが。
良かったのはアドニスが勝たない事。ここで、すんなり勝ってしまうのもうまく行きすぎですからね。負ける事で、続編への楽しみが増えました。
セミファイナル?
生卵こそ飲まなかったが鶏を追いかけてフットワークを鍛えたり片腕の腕立て伏せ、ロードワークなど記憶が蘇る、鳴り響くロッキーのテーマやラストのフィラデルフィア美術館の階段シーンは極め付けだろう。
エイドリアンもどきのヒロインが必要なのは分かるが孤独なロッキーならいざ知らずクリードのモチベーションはアポロを継ぐことなのだから色恋沙汰の挿入は雑味に思えた、「女は足を弱くする」のロッキーのセリフはトレーナーのミッキーがかってロッキーに言ったセリフだろう。
勝つかと思ったら「ロッキー」同様、うまい落としどころ。スターロンも身内の不幸で辛い時期にもかかわらず同じロッキー役で2度目のアカデミー賞に返り咲いた大熱演、頭がさがります。
ファイティング・シーンも実にリアル、まるで「ロッキー」(1976)の復刻版のような懐かしさがそこここに散りばめられた傑作だが展開がシンプルで読めてしまうのが難かもしれない。やっぱりアポロの息子なら因縁のドラコの息子と闘うのだろうと思っていたがそれは続編のお楽しみ、本作がセミファイナルだったとは用意周到、恐れ入りました。
素敵な師弟関係と素敵なラブストーリー
主人公アドニスが喧嘩に明け暮れグレていた少年時代から映画ははじまります。青年になるまでの途中は描かれていませんが、アドニスが素敵な青年に成長しているのを見て、引き取られたメアリーにたくさんの愛情を受けて育てられていたことがわかります。
ロッキーから続く物語なのでもっと暑苦しい映画かと思っていたら、素敵な師弟関係や素敵なラブストーリーが描かれていて意外に爽やかな映画でとても面白かったです。
ボクシングシーンもまるでほんとうの試合のような臨場感。
最後の試合は負けてしまいましたが、ドラマチックすぎない脚本も好みでした。
人生というリングに立つ全てのボクサーへのエールだ、これは!💥🥊
不屈の男ロッキー・バルボアの人生を描いた名作ボクシング映画『ロッキー』シリーズの第7作にして、アポロの息子アドニス・クリードが主人公を務める『クリード』シリーズの第1作目。
ロッキーのライバル、そして親友だったアポロ・クリード。彼が遺した息子アドニス・クリードが、栄光を掴むためにロッキーと共に世界チャンピオンを目指す。
監督/脚本は『フルートベール駅で』のライアン・クーグラー。
○キャスト
ロッキー・バルボア…シルベスター・スタローン(兼製作/キャラクター創造)。
新たなキャストとして、主人公アドニス・クリードを演じるのは『クロニクル』『フルートベール駅で』のマイケル・B・ジョーダン。
進行性の難聴を患う女性ミュージシャン、ビアンカを演じるのは『ストレンジャー・コール』『グローリー/明日への行進』のテッサ・トンプソン。
第73回 ゴールデングローブ賞において、シルベスター・スタローンが助演男優賞を受賞!
『ロッキー』シリーズは全て鑑賞済み。とはいえ、鑑賞したのは10年以上前の事なので正直あまり覚えておらず…💦
ちゃんとついていけるのかなぁ?なんて不安に思っていましたが、そんなのは全くの杞憂でした。最高っ✨!!!
ここまで上手くいった新シリーズの幕開けは映画史上でも類を見ないのでは?
シリーズのご新規さんでも全く問題のない物語でありながら、過去作ファンへの目配せも忘れない。
勿論『ロッキー』シリーズを全て観ている方が楽しめると思いますが、この映画から観始めても充分に満足出来る作品になっていると思いますね♪
まず邦題が良い!原題がただの『creed』なのに対して、邦題は『クリード チャンプを継ぐ男』。これは明らかに過去作の邦題の付け方を踏襲しています。こういうの大好きっ!
クリードことドニーは、貧しい三流ボクサーだったロッキーとは真逆の立場の人物として描かれています。
大豪邸に住み、高級車に乗り、大企業に勤め、しかも若くして出世するという何不自由の無い生活。
しかし、抑えることのできないボクサーへの憧れが彼を突き動かします。そして全てを投げ出し、ロッキーのいるフィラデルフィアに移り住むわけです。
物質的に恵まれている立場にある男が、全てを捧げて自分の夢に突き進む姿を観て、燃えない男はいないでしょう!🔥
ドニーとロッキー、2人が心を通わせていくバディ・ムービーとしても一級品。
最強の世界チャンプに挑もうとするドニーと、自らの病と闘うロッキー。
人種も年齢も対照的な2人が心を通いあわせ、互いに励まし合いながら各々の死闘へと赴く様は観ているものの心を奮い立たせること間違いなし!
画面のスタイリッシュさや、ヒップホップやR&Bを中心とした劇伴音楽はいかにも現代の映画といった感じなのですが、根底にあるのは70年代から脈々と伝わる『ロッキー』のソウル。
『1』の公開から約40年も経っているのにも拘らず、その魂しっかりと受け継いでいるという一分の隙もない完璧な『ロッキー』の後継映画!
とはいえ、ストーリーラインは清々しいまでに『1』をなぞっているため、新鮮さはないかも知れません。ここは評価の分かれるポイントかも知れないですね。自分はそこも込みで大好きですが…。
満を持して流れるロッキーのメインテーマや、フィラデルフィア美術館の階段を2人が登るラストシーンなどは、過去作のファンなら心動かされずにはいられないでしょう。
本当にこの映画は熱すぎて泣ける!
あらゆる場面が過去作へのオマージュに満ちており、製作陣の愛の強さが伝わってきます。
『ロッキー』の名前に胡座をかかず、一本の映画としてクオリティの高いものを目指しているこの作品は、クリードの姓を誇りながらも、その呪縛から逃れようと足掻く主人公ドニーとリンクしています。
おそらくこの映画は、そこまで考えて作り込まれている。
そんな映画が傑作でない訳がない!
まだまだシリーズは続くようですが、これからの展開がただただ楽しみです!
※今回日本語吹き替えで鑑賞しました。伝説の名優、羽佐間道夫の吹き替えで『ロッキー』の新作が観られる。こんなに嬉しいことはない…😭
ロッキーという男の生き様
ロッキーって一時代を作った伝説のチャンプのはずなのに、全然暮らしぶりが華やかじゃないんですよね。高額なファイトマネー、ちゃんともらったの?って言いたくなるくらい。レストラン「エイドリアン」を経営しているけど、生活は慎ましく、どこかいつも孤独と哀愁が漂っていて。
今回もエイドリアンの墓の前で話しかけたり、癌になってしまって「もう抗わずエイドリアンのそばに行く」などと言って、その姿はもう切ない切ない。映画を通してロッキーという男の人生を最期まで共に歩んだ気分。
変わって、アポロの遺児アドニス。
リングの上で「自分の存在は過ちじゃない」と証明したい、と言いますよね。そこにもう、胸を鷲掴みにされて。
アドニスはずっと喪失感があるんですよね。アポロは生まれる前に死んだ。YouTubeのなかでしか父親を知らないわけですよ。ダウンしたときにフラッシュバックするのは、リアルな父親ではなくて、YouTubeの父親なわけです。その眼差しはアドニスに向けられたものではなく、リング上の対戦相手、いわばボクシングそのものに向けられたもので。でもその父親に近づきたいんですよね、ボクシングを通して。
里親を転々として、アポロの妻が寛大で真っ当な育て方をしてもらったけど、どこかでずっと飢えていたわけです。ロッキーのことを勝手にuncleと呼びはじめたのは、寂しさからでしょう。
かつてのライバルの息子を育てる。
これ以上ないドラマですよね。
スムーズな世代交代による、新たなロッキー伝説の幕開けといえるでしょう。
また、今回は登場するボクサーの戦績が戦闘能力のように映し出されたり、中盤のレオとの闘いをワンカットでみせたりと、映像的にもお洒落。
ラストのコンランの体型がなんだか弱々しく見えたのがちと気になりましたが、そこは経験だけで勝てると高をくくった相手の油断だと思いたい(笑)。
最後に、エイドリアンの飼ってた亀が生きてるのが泣けました。
この手に汗握る王道のスポーツ映画
ロッキーのテーマ曲がかかるところで一気に鳥肌が立ち心震え込み上げるものがあった。
また、自分を支えてくれる人たちの姿で失神から立ち上がるシーンも非常に興奮した。
魂の継承…胸に熱い信念を秘める男
クリード・シリーズ第1作(ロッキー・シリーズ第7作)。
Blu-rayで鑑賞(吹替)。
再びロッキーの新作映画にお目に掛かれるとは思ってもみませんでした。しかも、ロッキーの盟友であるアポロの息子、アドニス・クリードの物語として帰って来るだなんて!
シルベスター・スタローンが年齢相応の役柄に徹しているのが意外で、逆に新鮮でした。今でも多くのアクション映画に出演して往年のスターの貫禄を見せてくれていますが、やはり衰えが垣間見えることを否定出来ませんでした。
ですが、本作で見せた演技はこれまでのキャリアを彷彿とさせるような重みがあり、老いと向き合い、若者を教え導く姿は胸に迫るもので、心打たれました。ゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞するのも納得の名演だと思いました。
父親の面影をロッキーに見るアドニスと、彼のひたむきな想いに応えようとするロッキーの師弟関係が胸アツでした。
ロッキーの病気が発覚し、苦悩するアドニスでしたが、お互いを支え合い、両者の間に育まれていく絆に感動しました。
アポロの息子と云う重圧に押し潰されそうになりながら、現役チャンピオンを後一歩のところまで追い詰めたアドニスは紛れも無く、不屈の闘志を持ち、胸に熱い信念(creed)を秘めた素晴らしいファイターでした。
シリーズの魂を継承し、新たに起動させたライアン・クーグラー監督の見事な手腕に惜しみない賛辞を贈りたいです。
※修正(2023/06/02)
ロッキーファンによるファンのための映画
ロッキー見たことないからわからんことばっかり。
アポロとエイドリアンって誰なんだろう。
ロッキーってこんな温和なおじさんなのか。てっきり荒くれ者の手つけられないキャラだと思ってた。おじさんになってから丸くなった?
ボクシングシーンの臨場感はすごい。レフェリーになった気分。殺し合いってのが伝わる。
コンラン、もうちょっと身体絞れなかったのかな?笑 ドニーとの差がすごいし、ボクサーってよりK-1選手の体付きでちょっとおもろい。
アポロからロッキーを介して受け継がれる遺志に涙
我流でボクシングを学んできたアドニス、当然トレーナーから学んだわけでは無いのでフットワークは苦手。ロッキーから学ぶシーンがあるが、ロッキー自身も元来はフットワークが苦手、恩師ミッキーの死後抜け殻になっていた自分を鼓舞し、鍛え、友情を育んだ無き盟友アポロから学んだフットワークを、アドニスへ伝える。
もうこれだけで涙が止まらない。
そして、アドニスとコンランの試合中、ロッキーからアドニスへ贈られる『お前はチャンプを継ぐ男だ』という台詞と共に流れ出すあのテーマ曲、もう熱すぎる。
『闘え、アドニス!』と叫びたくなる。
ロッキーシリーズの続編ではなく、クリードシリーズの記念すべき一作目として永遠に輝く映画である。
ロッキーからのバトンタッチに成功した
かつてボクシング界でチャンピオンとして名を馳せるも、リングに倒れたアポロ・クリード
そのクリードの息子アドニスは、ボクサーへの夢を捨てきれず、父の親友だったロッキー・バルボアに師事する
ボクシング映画の筆頭、ロッキーの流れをくむ映画です。
アポロの息子がロッキーの弟子になるというのはなかなか胸が熱くなる展開でした。
伝説のチャンピオンとして知られているロッキーも、本作では小さなレストランを営む老人となっています。
しかし枯れたわけではなく、アドニスに特訓を施してリングへと送り込むという、前作主人公としての理想的な役割を果たしています。
特に熱いのはやはりリッキー・コンランとの試合でした。
コンランと比してボロボロに傷付いたアドニスが、気絶した直後にこれまで関わってきた人たちや父アポロのことを思い、覚醒するシーンは感動的でした。
そこから畳みかけるように最終ラウンドが始まり、あまりにも有名なロッキーのテーマと共にアドニスが戦うシーンはもう最高です。
名作からのバトンタッチというのはなかなか難しいのが現実ですが、本作は十二分にバトンを受け取ったと思います。
続編の制作もされているそうですので、楽しみにしています。
ロッキー人生を振り返る
視聴:1回目
推薦:ロッキーロッキーロッキー
感想:ロッキーはシルベスター・スタローンの人生に勝ってにダブらせて見てしまう。ラストの、この景色をまた見てどう思う?のに対して悪くないなって。ロッキー映画ですね。
キャラクター設定が、リアルな名作風の映画にしては、かなりおかしい。
ロッキーシリーズは大好きで全部見ていて、新シリーズが始まるということで、すごく期待していた。
確かに一見リアルな感じの名作風で、試合のシーンはすごく近距離から撮っている映像が続き、臨場感たっぷりで、技術もすごく高く、本当のプロの試合を見ているようだった。
でも、最初から最後まで違和感が続き、あまりストーリーに入れないし、個人的には盛り上がらなかった。
見ている時はわからなかったけど、後で考えたら、キャラクター設定がリアルな名作風の映画にしては、かなりおかしいのが原因だと思った。
まずおかしいと思ったのは最初に出て来るアポロの妻メアリー。
なぜ、愛人の子供を引き取るのかわからない。夫ならわかるけど、妻は普通しない。
というか、『鬼畜』の岩下志麻さんなら、殺している。
アメリカの法律がどうなっているのかわからないけど、この場合、ほっておいて後で遺産相続争いをするよりも、引き取って恩を売っておいた方が得、という計算だと思う。
愛にあふれたいい人みたいになっているけど、違うと思う。
それから一番わからないのは主人公のアドニス。
投資会社に勤めていて、もうすぐ部下がつくようなポジション。
なんでそれだけのキャリアを、あっさり捨てるのかわからない。
大学を出て、もしかしたら大学院まで出て、たぶん4・5年は働いている。
そうすると、最低でも26才、もしかしたら30才超えているかもしれない。
普通のボクサーなら引退する年で、いまからボクシングを教えてくれでは遅すぎるのでは?
というかなんで、自己流で、メキシコに賭けボクシングに行っているのかまったく不明。
高校だって大学だってボクシング部くらいあっただろうし、やる気になれば、金持ちなんだから、専属のトレーナーやコーチを雇うことも可能。
ジムだってアポロのジムだけではないし、金を出せばいくらでも教えてくれるところはあるはず。
それなのに、なんでフィラデルフィアのロッキーのところまで行かなければならないのかまったく不明。
あと恋人のビアンカ。『アフロ田中』じゃないんだから、あんな可愛いミュージシャンの女の子が、あんなボロいアパートに、しかも一人で住んでるわけないだろうと思った。
住んでいたとしても、訳の分からん上の階の男にほいほいくっついてきて、しかも彼氏いなくて、即恋人になるなんてありえないでしょう?
わからないけど、アメリカでは、ノックされて扉開けること自体危険なのでは?
あと、ロッキー、これはロッキーじゃない。年取ったり、病気になるのはしょうがないとしても、こんなになんでも言うこときくいい人ではない。
少なくとも6までは、まだ若い者には負けない、勝てないまでも、ひと泡ふかせてやる、という人だった。
こんなおだやかな爺さんではない。
それから対戦相手もダメ。なんで二人共白人?黒人でないと強そうに見えない。
すごく強いという演出もないし、見た目ではアドニスの方が全然強そうで、これでは盛り上がらない。
理想的には3のグラバー・ラングみたいなキャラがいい。
ボクシング物だと、自分の暗くて重い人生を、すべてコブシに込めて相手に叩き込んでいくんだ、というような人物がいないと面白くない。
面白かった
でもスタローンの存在感が大きいので、主人公のあんちゃんは…悪くないけど
しかし「オジキ」って何その呼び方(笑)
英雄たちの黄昏というか、エイドリアンと飲んだくれ兄貴の墓の前で寂しくひとり新聞読んでるロッキーにはしんみりしてしまいましたね。伝説のボクサーも歳とってしまえばこんなものかいなと。
あと、やっぱり息子との関係はあまりよくないのね。全く出てこなかったし
若い者に引き継いでもらうればそれでいいとロッキー・バルボアは思ってるんだろうし、実際そうなんだろうが
私の頭のなかではロッキーのテーマより
サイモン&ガーファンクルの
オールド・フレンド
ボクサー(ボクサーの歌じゃないけど〜)
が鳴りそうなわびしさも
それはそれでよかったけど
しかし、あの対戦相手はなんだ。怒りんぼか、牛乳飲め(笑)
答えは、その時に分かる
映画「クリード チャンプを継ぐ男」
(ライアン・クーグラー監督)から。
名作「ロッキー」の続編、という紹介もあるが、
それにこだわらず、一つの作品としても筋道がわかる。
(もちろん、知っていた方がよりわかりやすいが・・)
どのジャンルでも、父親が偉大な功績を遺した場合、
二世には、私たちのわからないプレッシャーがあり、
その重圧に負けていった人たちを多く知っている。
そういう意味では、父親(アポロ)のライバルであった
盟友(ロッキー)をトレーナーに頼むのは面白い視点。
練習が過酷なのは言うまでもない。
それに耐えられると言い切れるのならば・・が大前提で
ロッキーが、二世の主人公の要請を受ける前に呟く。
「お前の親父は、特別だ。お前も特別か?
やってみなきゃ分からん。
何度も殴られ、倒され、そして立ち上がる。
答えは、その時に分かる」
特別ならば、何度でも立ち上がってくるはずだと。
その瞬間、お前は特別な存在だと証明できるはず。
父親の血が流れてる「二世」としての評価ではなく、
自分自身の伝説ができる、と言うことだろう。
道具を使わず、自分の拳だけで殴りあうボクシングが
感動しやすいのは私だけだろうか。
ロッキー未鑑賞
ロッキー全シリーズ未鑑賞です
ですが、全然思った以上に面白かった
ところどころ過去作と思われる映像も流れ
ロッキーシリーズ初見の人でも入りやすい仕上がりだったと思う
何よりマイケルBジョーダンの体作りがやばい!
てかファンタスティックフォーとかクロニクルでもそうだったけど彼の演技は大好き!
ロッキーと練習のシーンも凄く面白いし
試合なんて迫力満点でマジの試合を見ている感じ
あのお馴染みのロッキーのテーマが流れた瞬間は
ファンじゃなくても何故か鳥肌で涙が出た笑
とにかく面白い!
あと流れる音楽もいちいちカッコ良く
見て良かったと思った
ボクシング映画復活望む
まずおさらいにロッキーシリーズを鑑賞しておかなければ、面白み半減で星3以下になる事を了承してもらわなければならない。(最低でも1.2.4を鑑賞)
過去シリーズのロッキーとアポロの友情なくしてこの作品は成り立た無いからです。
主人公はアポロの(愛人の)息子であるクリード。
小さい頃からケンカに明け暮れ、ボクサーとなります。
最初は「父親なんて関係ない」と思ってましたが、一線から退いたロッキーに出会い、考えが変わって行きます。
驚いたのは、ロッキーをトレーナーに迎えトレーニングして行くうちに、父親に似ていくんです。
顏や雰囲気が、、、「若い頃のアポロかよ」と!!
良い俳優を主役にしたなぁと思いました。
残り余命を盟友アポロの息子に託すロッキー。
その意思を継ぎ、父親のトランクスを履いて勝負に挑む息子。
こんな2人の偉大なチャンプから祝福を受けたボクサーはいるだろうか?
昔のロッキーの様な泥臭いボクシングをする訳でもない、今時のボクシングです。
ある意味リアルなので、賛否別れる所はありますが、
ロッキーの諦めない意思を引き継ぎボクシングする姿は伝わって来ます。
外伝的作品で好きになった作品は少ないですが、これは好きになりました。
お暇な時に鑑賞オススメします。
全58件中、1~20件目を表示