劇場公開日 2015年12月23日

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「ロッキー・バルボアの名前を僕はまだ知らない」クリード チャンプを継ぐ男 saronさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ロッキー・バルボアの名前を僕はまだ知らない

2016年6月22日
iPhoneアプリから投稿

私はロッキーシリーズを全く知らなかった。もちろんロッキー・バルボアが何なのかも。ボクシングがテーマということも知らなかった。
そんな状態で観た。
クリードの息子が主人公らしい。だが私はクリードを知らないからクリードjr言われても誰やねん?ってなった。そこは仕方ないと思う。なぜならロッキーシリーズはかなり前の作品だし、いまの若い人らは知らないだろう。私もその一人。だった。が、みるみるうちにひきこまれていく。進むにつれてどんどん私はボディーを喰らったように弱り、最終的にノックアウトされた。ノックアウトとはつまり、泣いたということ。
涙を流しながら私はラストシーンを眺めた。クリードが階段を駆け上がるエンディング前の数分間、私は咽び泣いた。「うぇーん」というより、「ゔぇーん」か。産まれたての赤子がこの世に最大限の期待を込めて泣き声を上げるように、私もこれからの未来へ向けて涕泣した。鼻セレブが無くなるまで目から水分が放出された。ボクシングのセコンドという地味な職業だが、試合になると誰よりも熱いあの感じ。ロッキー・バルボア最高といまなら言えるし、誰やねん?ともならない。ロッキーシリーズを全くみなくてもわかる。
ロッキーシリーズはたぶん面白いだろうってこと。
そのくらいクリード チャンプを継ぐ男は傑作

saron