「ワム!」デッドプール ロロ・トマシさんの映画レビュー(感想・評価)
ワム!
いっやああ、笑わせてもらいました!映画館でゲラゲラ笑ったのなんて久しぶりだなあ、しかもヒーロー映画で(『アントマン』でも笑いましたけども)!
スピーディーな戦闘シーンは痛快そのものだし、なにより主役が観客側に直接語りかけてくるという前代未聞さッ!毒舌ッ!下ネタッ!映画ネタッ!お構いなしッ!もうねッ!最高でしょうよと!この二つの相乗効果で以て、我々のテンションを「これでもか!」と爆上げしてくれる訳ですから!
本当、甲高い声でベラベラベラベラとまくし立てるデッドプール!デップーちゃん!まくし立てながら繰り広げるエゲツない殺戮行為!こんなん、ヒーローのカテゴリーに入れてしまってもいいの!?っくらいの容赦なきエクスターミート!!最高!!!!
この映画、言ってしまえばメタ要素が非常に強めというか、かつてディズニーが『魔法にかけられて』でやったみたいなセルフパロディ的なものを、それ以上にアップデートしてみせたというか。酷く?(褒めてます)してみせたというかw
MarvelヒーローをMarvelヒーローが最大限に茶化してみせちゃったぞ!という。
なんだろうな。例えば、僕らがヒーロー映画を観てて「おいおい!」と突っ込みたくなるシーンがあったとするじゃないですか。それをデップーが僕らの代わりに劇中でやってくれるんですよ。「そうそう!こうやってヒーローに!ヴィランに!直接突っ込んでみたかったんだよな!」的な。この映画ってX-MENのスピンオフなんですけど、そのX-MEN自体を茶化しまくったりしてるんです。「何を複雑な構造にしとんねんX-MENシリーズはよ!」的な(そこまでは言ってないですけど)。
「いや、お前それ言うたらあかんことやで」的な、こっちが逆にハラハラしちゃうことまでまくし立てるもんですから、デップーちゃんは。
もうそのメタ要素と毒舌冗舌下ネタ発言のオンパレードだもんだから、しかもアクションは超絶スピード!時折スローモー表現も入っちゃうよ!的な!的な、100%こちらを楽しませに来てるもんですから。もんですから、もう最高なんです。
観る前は正直そこまでの期待はしてなかったんですけど、これはね、うん。や、最高です。何回も言ってますけど、最高です。自分、デップーちゃんのファンになっちゃいましたよ。これからの展開が非常に楽しみです。ワム!