「素晴らしかった」デッドプール 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
素晴らしかった
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タフでありたい、強い人間でありたいという憧れがある。それはもちろん喧嘩が強い、体力が凄いみたいなことでもあるけど、悲惨でつらい状況であってもヘラヘラしたり、ふざけたりできる人間にこそそういったことを感じる。『1・2の三四郎』の東三四郎であったり、コブラであったり、この映画のウェイドも最高だった。今年のベストガイはウェイドが最有力候補だ。
不死身のヒーローになった時点でドラマとしては終わりではないかと危惧したのだが、それでもなおかつスリリング面白かったのは、メタ視点と彼女が魅力的だったからではないだろうか。不死身とメタ視点はどっちも大嫌いな表現なのに、そのいいところを見事に救い上げている。
素晴らしいカップルで応援したくなる。バーテンダーの友だちもよかった。
最近のヒーロー映画は、ラストバトルがすっきりとしたタイマンになってきているのもいい。
ただ、敵のフランシスがなんの目的で犯罪的な経済活動したり、ミュータントを増やす活動をしているのか意図が分からなかった。
鉄人間はウェイド以上に外見が悲惨だと思うけど、彼はヒーローとしての自我でそれを克服しているのかな。
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