「『女優』という職業への敬意」カノン 琥珀さんの映画レビュー(感想・評価)
『女優』という職業への敬意
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『怒り』や『憎しみ』は他の人だけでなく、自分をも傷付けるということに改めて気付かされました。
もし、これがドキュメンタリーだったら、いたたまれなさや酷さに目を背けたくなるような内容も含まれていますが、女優さんの綺麗さと演技力のおかげで最後まできちんと受け止めることが出来ました。
もしかしたら、深刻さゆえにストレートに伝えづらいことを普段その方面に関心のない人にも伝えることができる力、それこそが俳優さんや映画の存在意義なのかとさえ思い、製作に携わった全ての方に敬意を覚えました。ありがとうございます。
それにしても、入水自殺した画家志望の父(夫)の情けなさといったら、なんなんでしょう⁉︎
大人になっても自分の弱さを母親のせいにする、保奈美さんに依存しつつも独り立ちを目指すのかと思ったら、その妻が育児に追われている間に浮気はする、挙げ句の果てに勝手な理屈(結局何を言ったかは明かされませんでしたが、なにを言ったにせよ、きっと三葉ちゃんのお父さんだったら『甘えた戯れ言を言うな』と一蹴したでしょうね(^_^))を捨て台詞?に自殺⁇
あなたが一番たくさんの人に致命的なほどの傷を与えたんですよ。
同じ男として、全女性にお詫びしたくなりました。
芸の肥やし、みたいなニュアンスで許されることがあるとしても、無闇にひとを傷付ける権利まではないはずです。個人的にはそこの描き方の物足りなさの分だけ減点させていただきました。
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