「侘しい最後」シークレット・ロード 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0侘しい最後

2019年9月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

単純

寝られる

ロビン・ウィリアムズ最後の主演作らしいが、同じ宣伝文句の作品が他にもあったような…?
どれが本当の最後の主演作か曖昧だが、こちらは全米公開で公開された最後の主演作らしい。

安定した生活を送る初老の銀行員。
ある日、男娼の青年と出会った事により、自分の人生に大きな変化が…。

カミングアウト的な自分の中に眠っていた青年への特別な感情。
恵まれてはいたものの、心の何処かで空虚さがあった自分の人生…。
ふとした出会いや出来事によって、自分の人生を見つめ直す…という、題材的には悪くはないヒューマン・ドラマなのだけれど、
青年は主人公の人生をかき回し、主人公も厄介事に巻き込まれたり、翻弄されたりして、ただメチャクチャにされただけのような気がして、これで自分の人生を見つめ直すと言われても…。
心情の変化もよく分かり難く、良かったのか悪かったのか、何だか解せなかった。
主人公というより、ロビンの佇まいが侘しい。

あれだけ多くの良作や好編を残しながら、最後の作品が大して面白味も無ければ精彩にも欠けるこんな地味な作品とは…。しかも、日本劇場未公開。
企画中だった『ミセス・ダウト2』のような、ロビンはロビン!…というその人柄や魅力溢れる作品を最後に見たかった。

近大