「男性2人には反吐が出る思い」ザ・ギフト M.Kotaroさんの映画レビュー(感想・評価)
男性2人には反吐が出る思い
ストーリーが進むに連れて主要な登場人物である3人に対する評価がガラリと変わる。「人生の成功者になりつつある夫妻」,「その夫妻につきまとう夫の高校時代の同級生はストーカー」というのは,物語序盤の印象にすぎない。
結果は見てのとおりだが,自己中心的で傲慢なサイモンは高校時代も現在も人間的にクズだし,ストーキングするゴードにしても確かに高校時代の惨めな体験には同情を禁じ得ないものの,その復讐のやり方が常軌を逸している(特に最後)という点ではゲスの極み。ハッキリ言って最後の最後まですっきり感とは無縁の作品で,とにかく胸クソが悪くなる。
一見する子供を授かったロビンだけがそれなりに幸せそうだが,それにしたって真相はいったい……?と感じてしまい,素直には喜べない。とても複雑な気持ちになる映画だ。
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