劇場公開日 2016年10月14日

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永い言い訳のレビュー・感想・評価

全237件中、21~40件目を表示

3.5人生は他者への….

2022年3月15日
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#本木雅弘 万能俳優! #深津絵里 もっと見たかった! #竹原ピストル 演技も泥臭くて良い! #黒木華 不倫相手役とは意外な感じだけどリアル!

ある意味、衝撃的な内容。

女性のなかには『許せない!』って思う人もいるかもしれません笑
冒頭からモッくん演じる主人公の不倫。しかも妻が事故で亡くなったその時に。

本人も自分の己心の魔と向き合い、戸惑う。

男女のリアル。人間のリアル。を綺麗事抜きに描いてる。

夫婦とは。親子とは。家族とは。
を考えさせられる映画でした。

夫の目線と妻の目線。

親の目線と子の目線。

お互いの目線が違うからぶつかる。

ぶつかりながら互いに成長していく。理解し合いながら。

失ってから当たり前が当たり前じゃないと気づく。

今という時間が実はかけがえのないものなんだと。

もっと他人に喜びを与えたり、お世話になった人に恩返しができたら良かったって思う。

この映画を見て、もっと妻や子供を大切にしたいと思いました。
ありがとう。

最高!

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もふもふ

3.0回り道

2022年2月28日
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自分の感情に、整合性を付けるために否定的な感情を出してた感じがした。嫌われてると思うことによって逃げ道を作った感じかな

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ふらんすぱん

4.0その「永い言い訳」は、誰に対しての言い訳か。

2022年2月20日
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大切な人を失った時の感情を、どうやって言葉で表せば良いのか?
そんなことはできるはずがない。のだ。

なまじっか、言葉の世界で生きてきた幸夫は、
(おそらく)感情を言葉に変換するクセがついているので
妻を失った喪失感を自分でも分からない。
なので涙が出ない。
いや、俺は確かにダメな男でダメな夫だ。
でも、妻を愛してなかったわけじゃない。
ちょっと待ってくれ、言い訳させてくれ。
その永い言い訳に要した時間が、奇妙な4人生活の1年間。

対する陽一君は、言葉で表すのが苦手なので、
感情がストレートな行動に表れる。
まだ幼いあかりちゃんは、純粋なので感情で表現する。
一方、長男の真平君は、幸夫に似て言葉が先に出るタイプ。
しかし、それは父陽一に対する反抗でもある。
科学の先生は感情を表に出すのも言葉にするのも苦手なタイプ。

その永い言い訳の途中で強烈な一言を目にする。
「もう愛してない これっぽっちも」
まだオレの言い訳の途中なんだから、先に答えだすなよ!
ここで幸夫の感情は切れてしまう。
陽一君が事故を起こすまでは。

この映画に出る人で、
愛されていない人は誰もいない。
あ、一人だけいた。不倫相手の編集者。
「もう愛してない これっぽっちも」は未送信。
職業とはいえ愛していない人の髪を切るわけがない。
しかも何年にも渡って。
「わたしは衣笠っていう苗字が好きだし」なんて言わない。
もちろん不倫には気づいている。だから未送信。

ラスト前、やっと永い言い訳を言い終わったあと
あかりちゃんにもらった写真に、自分は映っていない。
そこで初めて涙する。

冒頭の妻のセリフ
「悪いけど、後片付けはよろしくね。」
ラスト
1年かけてようやく幸夫は“後片付け”をし、前向きに生きていきます。

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にゃろめ

1.0どこにも魅力を感じない。

2021年11月17日
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鑑賞方法:DVD/BD

どこにも魅力を感じない。

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くそさいと

4.5自分を大事に思ってくれる人を、簡単に手放しちゃいけない。離れる時は一瞬だから。

2021年11月7日
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鑑賞方法:VOD
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spoon

2.0あまり、面白くなかった。

2021年10月24日
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映像は良かったけど、いろいろ既視感がなぁ

本木さんだし面白そうに感じたので観ました。が、なんだろ、、、少しの不快感以外何も残らなかった。

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大粒 まろん

3.5好きな作品

2021年10月12日
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nekonoko

4.0さすが、西川美和監督❗️

2021年8月22日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

知的

不倫の最中に、愛の無くなった妻を事故で亡くした幸夫(本木雅弘)。同時に愛する妻を亡くした大宮(竹原ピストル)。悲劇の夫を演じる幸夫は、大宮の2人の子供の面倒をみるという、これまた贖罪を演じていくのだが、次第に心変わりしていく。西川監督は、痒いところに手が届くような描写を表現するのがとても上手く、自分的にはトップクラス。冒頭の幸夫の携帯ストラップが揺れてるシーンや、大宮が長男を殴ったところで、別の部屋で妹が無言で聞いているシーンなど、すごく細かい。素晴らしい。
妻を亡くした大宮の部屋や生活が徐々に荒れていく描写など感服です。
本木雅弘のまるで小説の中の人みたいな演技も素晴らしかったが、竹原ピストルにもやられましたね!また、子役の2人が本当に良い演技してました。将来主役級の俳優として成長する予感がありました。

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アロー

4.5夫婦のカタチ、家族のカタチ

2021年7月11日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

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こころ

4.5邦画ならではの良作

2021年6月21日
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鑑賞方法:VOD
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osinco

4.0素直に泣ける人と泣けない人。

2021年6月12日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

幸せ

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しろくろぱんだ

4.0夫婦の愛情は当たり前の日常への感謝から

2021年5月23日
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鑑賞方法:DVD/BD

この映画を観ようと思ったきっかけは、
離婚しようと話し合っていた夫婦でも、
ある日突然片方がこの世を去った時、まだ「夫婦」だという事実にどう向き合うのか?を知りたかった。
戸籍上の夫婦でも、心は縛れない。
涙の一筋も流れない事もあるだろうとは思った。
だが、そんなにクールに割り切れないのも「夫婦」
本当は子供が好きだから、仕事はあるけれど「貴方の子供が産みたい」と、口に出すことをしなかった妻の思いを感じると切なくなった。
また、息子と父親の関係の深さもしみじみさせられる。
この映画はシンプルに、ほかの親族が加わらないが、
リアルでは、色んな二親等、三親等以上の親族が口を出してくるからややこしい。

映画からその先の夫婦、離婚、子育て、など思いが深まりました。

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ベティー

4.0そうか~ こんな映画だったのか

2021年5月8日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

知的

難しい

「そうか~ こんな」映画だったのか」

「僕みたいに
   愛していいはずの人が誰もいない人生になる」

はたして私はどうなのだろうか
妻も子供もいる、だけど陽一(竹原ピストル)のようにストレートな感情ではないように思う
どちらと言われれば幸夫(本木雅弘)よりのように思えてなりません
気持ちがわかるのですよ、全部じゃないけど
子供の時からあまり感情を表に出さずに今まできましたからね
笑いますよ大声で、でもたぶん装ってる、それか演じているとでも言いましょうかね
自分の本音を酒飲んだって言わないんです
たぶん尋問されたら直ぐしゃべっちゃうけどね
だって大したこと考えてないから
何でも我慢しちゃうんですよ人といると
それが家族でもです
だから時間があれば一人になってる
映画見たり山行ったりね
いまさら変えられないでしょ

その点で言えば幸夫君は凄いです
他人の家庭を見返りなしで助けているのだから
あれが妻に対しての謝罪というか自分への言い訳なのでしょうね
突然人がいなくなるって辛いです、歳を取っていたり長患いとかでなければそんなこと思わないものね
そればっかりは誰にもわかりわしませんね

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カルヴェロ

3.0二人の子どもがかわいかった

2021年4月1日
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主人公のサチオの言動には理解できないところも多かったけれど、子どもとの向き合い方は良かったと思う。子どもたちの描き方が通りいっぺんでなく、複雑なところにリアリティを感じた。本木のアップが映るたびに、端正な顔だなーと見入ってしまった。

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Tom

5.0すごく心に残る映画でした

2021年3月24日
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すばらしき世界からこの監督を知り、観ましたが最高でした。この監督のつくる映画の他者は美しいです。

役者さんの選び方だったりセリフの選び方も美しいです。すばらしき世界同様、カップ麺のシーンだったり食べ物を使う演出が素晴らしいです。
怒りの演技、声の振り絞り方も最高です。

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映画ぜんぜん見ないくん

4.0ニンニク臭い息!いや、トラック運転手ならCO2くらいは知ってるだろうに・・・

2021年3月1日
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鑑賞方法:VOD

 妻を亡くしたとき、いったい何を失ったのだろうかと茫然自失となる小説家・津村啓こと衣笠幸夫。鉄人衣笠と奇しくも同じ名前だった幸夫くん。妻には結婚して以来ずっと髪を切ってもらっていたことが、他人に言える唯一の愛情。曲がりなりにも小説家なのだから、人を感動させる術を知っているところが哀しい。

 そんな時、トラック運転手・大宮陽一(竹原)と知り合う。同じ遺族で亡妻が親友同士。彼には遺された中学受験を控える真平と幼い灯がいたが、彼らの面倒を見ることで、自分自身と家族というものを見つめなおすチャンスを得た幸夫。食事だけのつもりだったが灯のアナフィラキシーショックが彼を衝き動かしたのだろうか、家庭のことを顧みることのできない父親と対比させようとしたのだろうか、とにかく幸夫にも父性があることを確認したかったに違いない。

 冷え切った夫婦関係ではあったが、そこからはドキュメンタリーに出演したり、小説を書いたりして、自己を見つめなおすきっかけとなり、愛はあったのだろうかと、自分と亡妻とのことを書き連ねたのだろう。“長い”じゃなくて“永い”という形容詞には妻を弔う気持ちも含まれている気もするし、忘れたいという想いよりも永遠の贖罪の念を込められているのかもしれません。

 やっぱり「守る者がある」ことの幸福感。純朴な男だけれど、「自分が死ねばよかった」という点だけは幸夫の言い分が勝っていた。生きることの尊さは、むしろ灯ちゃんの方が知ってたぞ!といったシーンもあった。お互いに欠けてる部分を補うべきところもあり、幸夫と陽一の関係は生涯親友として育まれるだろうなぁ~と、そっちの関係も爽やかだった。

 どうでもいいことですが、本木雅弘が貴乃花親方に見えてしょうがなかった。ドスコイ!

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kossy

3.5湖畔にて

2021年2月15日
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亡き妻を罵倒するシーンが面白い。家族に潜んでいた影が不幸を契機にコントラストをもって浮き上がる。その影に自分を隠す余地はもうない。自分の輪郭を自らでなぞるように自問する。軽率な編集者と思いきや、終盤では意外な表情。この辺の回収は巧み。案外、他人には輪郭はしっかり見えている。人間関係に身を潜め、周りは見えぬものと知らぬは自分ばかり。これは戒め。
自分であればと問うて観てしまうが、用意された類型が利己的と単純に振れていて、想定外の行動が多く、共感は持てなかったところ。

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Kj

4.0となりのトトロ。

2021年2月13日
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まず滑舌と録音が良い。
次のシーン、カット、表情、台詞を待つスリルとそれを裏切らぬ濃密な映画体験。
邦画の星、西川美和は亡き者深津絵里の目線で全てを見通し、本木雅弘の自己ベスト演と、それをも喰う驚愕の子役演を引出した。
必見。
原作にある蛍の墓よりも、となりのトトロとの類似が快打の要因の一つ。
母の不在、賢兄愚弟、夜のバス停、自転車、少しだけ風呂。
トトロトトロとチャプチャプも。
子の健気な可愛さを描くに鉄板のアイテムなのだろう。

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きねまっきい

5.0【長い長い坂道】

2021年2月12日
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長い長い坂道を自転車で登る。
ぐいぐいペダルを漕ぐ。
坂のてっぺんが近づけば近づくほど、息があがって、脚にも力が入らなくなって大変だ。

でも、もう一息のところになると、パッと視界が開けて…。

永い言い訳は辛い。
永い言い訳は、後ろめたさや、自分の弱さから始まる長い長い坂道を自転車でフラフラしながら登るようなもので、そして、坂のてっぺんはなかなか見えない。

夏子の事故の時、他の女として寝ていた幸夫。

亡くなるのは父親の陽一の方が良かったと考えた真平。

だから、二人は大切な人の死や悲しみに向き合えないのだ。

そして、
幸夫は真平を通して、
真平は幸夫を通して、
自分自身と向き合っているのだ。
きっと、お互いを理解することで、自分を許してあげたいのだ。

対比される、ピュアな陽一。
無邪気で率直な灯。

内面(うちづら)と外面(そとづら)の使い分け。
良く見せたいが為の虚飾。

期せずして失ったもの。
失うべくして失ったもの。

どうしてそうなったのか。
思い返したら、僕だって言い訳だらけの人生ではないか。

ずっとあると思っていたものが突然なくなる。

夏子自身だけではなく、夏子の気持ちが既になくなっていたことを知る幸夫。

生きていると、言い訳が必要な事は沢山ある。
人間だから。
でも、同時に自分自身と向き合うことも大切だ。
永い言い訳を終わらせることが出来るかもしれないのだ。

長い長い坂を登り切るには、少しずつ、ヒーヒー息を切らしながら、確実に、ペダルを漕がないと、てっぺんには辿りつかないのだ。
だが、必ず坂道に頂上はある。

「永い言い訳」は、僕の大好きな作品だ。

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ワンコ

4.5人生は他者だ

2021年2月7日
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鑑賞方法:DVD/BD

個人評価:4.7
原作も監督が担う作品がとても好きだ。
シンガーソングライター。
それが出来る数少ない監督。西川美和作品がたまらなく好きだ。
妻と向き合う事をしなかった夫。妻の死と向き合うには、過去の妻と向き合う事から始めなければならない。
同じ様に心に隙間が空いた大宮家と、お互いを補い合うドラマが、とても人間味がある物語となっている。
最後の人生は他者だと記した主人公。映画イントゥー・ザ・ワイルドの主人公の様な人生と幸せへの哲学。素晴らしい作品だ。

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カメ