「【”フランコ政権の秘密警察の亡霊が蠢くスペイン南部の街で次々に起こる少女連続惨殺事件。”貴方は誰が極悪なる犯人か、分かったかな?】」マーシュランド NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”フランコ政権の秘密警察の亡霊が蠢くスペイン南部の街で次々に起こる少女連続惨殺事件。”貴方は誰が極悪なる犯人か、分かったかな?】
■1980年、アンダルシア地方の湿地帯の町。
祭りの最中に行方不明となった少女ふたりが変死体で発見され、マドリードから左遷された若いペドロと経験豊かなフアンの刑事コンビが捜査を担当する。
だがヘロイン売買や少女売春など町にはびこる“悪意”が彼らの行く手を阻み、またひとり少女が姿を消す。
◆感想
・不穏なムードが今作のミステリー性を高めているし、序盤に映し出される少女の惨殺死体には、正直目を逸らしたくなる。
・ペドロとフアンが捜査を進める中で明らかになった事。それは、この田舎町に巣くう”極悪”の存在である。
ー 少女たちが”早く、この街を出たい”と訴える姿。-
・最後まで、今作の”極悪”はハッキリとは描かれない。企業家コラレスの可能性もあるし、惨殺された少女されたと同じ写真に写っている色男”キニ”の可能性もある。
<フアンが必死に犯人を追う姿と対比して、ペドロの落ち着き払った姿。そして、彼は血尿を出している。
ラスト近くにペドロに協力していた記者が示す、若き日のペドロの姿。彼は、フランコ政権の秘密警察の一員で、多くの民を拷問し虐殺していた。
これは、私の勝手な意見だが、コラレスもキニも超極悪なるペドロの掌の中で踊っていただけではないのか・・、と思ってしまった作品である。
気になる方は、一度今作をご覧いただきたいモノである。>
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アンドロイド爺さん♥️さんのコメント
2024年6月20日
犯人は分かりました。
それをやっちまったら、まずいでしょと思うとわかる。やたらと怒りっぽく思っていたので、この人じゃないかなぁって思ってました。
わかりにくいですね。
だって、麻薬組織は?って思いました。