バードピープルのレビュー・感想・評価
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自分にとってのリアル
ゲイリーは今まで自分が捕まっていた何かにふと気づいてしまい、そこから脱出する。だんだん彼の表情が軽やかなものになっていく。妻とのスカイプ?上でのやり取りに彼の捕えられていたものが垣間見える。
オドレーは「もうやってられない‼︎」と思うといつか見たスズメに変身し、現実から飛び立つ。優しいホテルマンがホームレスすれすれの生活をしていたり、ホテルにいる日本人の画家に出会う。彼女はやがて人間に戻る。でもどこか脱皮したような感じでエレベーターの中でゲイリーと出会う。この一瞬の出会いは魂が触れ合うように感じた。
ゲイリーが捕らわれを出てどこに向かうのかは、よくわからない。
オドレーもまた日常に戻るのだろうか?
でも彼らはバードピープルなのだ。
Something happened
アナイス・ドゥムースティエが出てると知らずに観たから、ものすごく儲けた気分だったね。ラストに近づくにつれて「アナイス可愛いなあ」と思ってみてた。 話は訳解かんないの。なんか人生の転機とか、無常の話とかしてんだろうなと思うんだけど。 「そうくるか」っていう展開で面白かったね。途中「ちょっと引っ張り過ぎだよ」とダレたところもあったんだけど、観終わってみると、それも含めて良かったかな。
参りました
評価できるポイントがなかなか見つからない。男の話は多少良かったのかな。彼の行動力は認めざるを得ない。女の話は内容がない。恐らく映像技術のデモンストレーションがしたかったのだろう。ラスト男と女が出会うがどうでもいい話だけ。 女を演じていた女優は結構好きだ。彼女は秘密の女友達にも出ていた。
タイトルが意味するところは?
正直、よく解らなかったといか、面白くない内容だった気がする。
結局、何が描きたかったのだろうか?
途中の日本人も、何のために出てきたのか、よく解らない。
バードピープル(人々)というものの、その実、一人しか鳥になってないし…。
最後の方に、反対の反対とか、他人と人間が同じとか、微妙な禅問答があったがそこに答えがあるのかも知れないけど、よくわかりませんでした。
そして、長すぎる…。夫婦喧嘩のシーンや鳥になって飛ぶシーン(厳密には夜間は飛べないはずだが…)とか、もっと編集すべきでしょう。最後のクレジットを待てずにトイレに立ってしまいました…。
他人の『裏窓』を覗く
不思議なファンタジー作品。
映画は2部構成になっているが、前半と後半では作風が全く異なっており、観ていてその違いには狐につままれた様な感じを抱く。
エンジニアの男が決断する前半の話は、最近公開された『オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分』を彷彿とさせる携帯電話でのやり取りが何度となく続く。
この際に電話の相手の描写が映るのだが、これはどうなのだろう?
『オン・ザ…』は全編一人芝居とゆう実験形式を貫いた作品だった為に、結果として観客側に想像力を働かせる効果があったのですが。この作品の場合、個人的にはその様な効果も感じ無く、ただダラダラと続いている印象でした。
その後の奥さんとのインターネット回線を通した確執の罵り合いもかなりしつこい位ではありましたが、まだ人間の本質:本性を描く意図が有ったのならば納得の行くところでした。
そして映画は後半に突入するのですが。その突然の変化には、観ていて最初はかなり戸惑う事しきり。
それにしても、カメラが対象に対して追い掛ける場面は、おそらく大半がCGを駆使し、止まっている場面では調教を施しての実写映像なのではないか?…とは思われるのですが、一体どうやって撮影されたのか?あまりにも出来すぎていて驚きの連続でした。
とは言え、余りに唐突過ぎるのはどうなのでしょう?(作品の中ではあの有名なお伽話を意識する台詞も有りましたが)
ファンタジー映画に「何故?」を求めるのはナンセンスなのかも知れないのだが。
男の場合だけ、心の葛藤がナレーションで展開されていて、「これで納得して欲しい!」的な描かれ方になっているのもどうなのでしょう?。
それでも後半の飛翔シーンは、それまでの流れが180°変わる為に、高揚感に溢れているので魅力的ではありました、
この二人の男女が絡む描写が前半部分に何度か描かれていなければ、最後のエピソードが活きて来ない気がします。しかし本来この二人は決して顔を合わせる事は無いはずのお客と清掃員とゆう間柄。
彼女にとって、担当する部屋のお客様の顔は知らずとも、その生活振りで知りたく無くても色々な事が目に飛び込んで来る仕事。決して覗き見している訳では無いのだが…。
お互いに“変わりたい“とゆう願望に溢れていたからなのか、映画のマジックによって二人は【再開】を果たす。
都会に住み、あくせくと働く現代人の孤独と焦燥感を描いた佳作と言って良いのかな?とは思いました。
(2015年10月1日/ユーロスペース/シアター2)
面白くありません
無駄な煙草と無駄な癇癪にイライラさせられました。 作品の意図するところを全くつかめなかったので、自分にとっては意味不明の作品です。 前置きとしか思えない前半部分も長ったらしいし、ようやく本題のような後半部分も睡魔に襲われました。 許せない演出としては、全く面識のない者同士が煙草をどうだと勧めるところと、日本人がフランス人の女性に「お嬢さん」と日本語で話しかけるところと。観賞者を舐めているとしか思えません。まったくリアリティーがないからね。 2時間以上無駄な時間が流れました。
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