「本物とかニセモノって、何か意味あんの?」嫌な女 shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
本物とかニセモノって、何か意味あんの?
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映画「嫌な女」(黒木瞳監督)から。
友達のいない真面目一徹な弁護士・石田徹子と、
派手好きで社交的な天才詐欺師・小谷夏子。
どちらが「嫌な女」か分からないけれど、
タイトルの「嫌な女」のフレーズが会話に出てくる。
「あんたと一緒にいると、私、どんどん嫌な女になる」
「何言ってんの、あんた昔から嫌な女だよ」
これには、けっこう反応してメモしてしまった。(笑)
さらに、作品中に登場する「太陽」と「ひまわり」の例えが、
この2人の関係をうまく表現している気がした。
「ひまわりは太陽のお陰で、きれいに咲き誇るでしょ?
人は太陽をみて頑張ってると思わないけど、
太陽に向かって必死に顔を上げるひまわりをみてると、
頑張ってるなぁって思えるものよ」
同じく「ブリン」と「カラメルソース」との関係も面白い。
「プリンってね、カラメルソースが苦いから、
その甘みが引き立つのね」「おいしい・・」
「ねっ。人はね、プリンを食べながら怒れないものですよ」
こんな視点で「プリン」を食べたことがなかったのでメモ。
ドキッとしたのは、明らかにニセモノの絵画「ひまわり」を、
200万円で売って、サギだって問いつめられた時、こう言い返す。
「本物とかニセモノって、何か意味あんの?、だってさ、
それを200万円で買う人間がいる限り、ホンモンだろうが、
ニセモンだろうが、200万円の価値があるってことでしょ?」と
言い返すことができなかったシーン。
価値は、需要と供給のバランスで決まるんだねぇ、やっぱり。
P.S.エンドロールで見つけ、妙に嬉しかった。
「ウェディングデザイナー 神田うの」・・頑張ってるなぁ。
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