ラスト・ナイツのレビュー・感想・評価
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1時間を切って、結末が分かった。
『仁義礼智忠信孝悌』なんだから、主君が受けた不名誉な扱いに対する忠義であり、その他の
「仁は思いやり、
儀は道徳にかなうこと
礼は守るべき作法
智は物事を正しく判断する力
忠は真心、君主に仕える道
信は誠実
孝は父母を大切に
悌は兄弟仲良し」
となるわけだから、儒教の精神がなければ、武士とは言えない。少なくとも、大石内蔵助と吉良上野介の関係では無い。そもそも、忠臣蔵も儒教の精神の忠義だけに日があたり、その他を見落として伝承されている。しかし、大石内蔵助の討ち入りは、儒教の精神を否定しても、やむを得ない武士としての「滅びの美学」が内在している。つまり、彼等の行為(忠臣蔵の討ち入り)は儒教から見れば、エキセントリックなのだ。その大石内蔵助でも、討ち入りまでに冷静さを保っている。そして、万全の体勢で、一人も欠く事無く「忠義」を無事果たした。この映画の「討ち入り」は、ただの復讐劇やRPGに於ける「ボスキャラ倒し」でしか無い。残念ながら。
日本人なら分かると思うが、スター・ウォーズの方が「忠臣蔵」には近いと思うが。
忠臣蔵ではない。
追記
忠臣蔵の吉良上野介は悪者として伝承されているが、決して悪者ではない。
追追記
寧ろ、この映画の方が儒教なのかなぁ?
結末が勧善懲悪の儒教的。ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ジャパンはこんな事は絶対に考え無い。ハリウッドだよー。それなら、スター・ウォーズダネッ。
紀里谷和明監督がハリウッドデビューを果たした記念すべき作品。
賄賂を渡せと直接的に言わないところでピンとくる・・・まさしく『忠臣蔵』の世界なのだ。忠臣蔵も最近ではハリウッドに認められているが、『47RONIN』などという駄作も誕生する。
領地を没収されてからというもの、大石内蔵助ライデンは酒と女に溺れる始末。復讐に怯えるモットは、強固な城を建築し、部下の一人イトー(伊原剛志)に命じて常に彼を監視させる。そんな中でも他の仲間たちは鉄壁の城の職人として出入りし、綿密に地図を作製してともに復讐を誓いあっていたのだ。モット側にも信頼できるオーギュスト卿(アン・ソンギ)がいて、娘ハンナ(パク・シヨン)を彼に嫁がせながらもライデン側と密通を交わしていた。
巨大すぎる城に侵入するクライマックスは見応え十分で、さすがに日本のオリジナルとは違い、死者もいっぱい出てしまう。そして、復讐を果たすと、残った全員が自首するわけではなく、バルトーク家の名を残すためにライデン一人が処刑を受ける。
主君への忠誠心というものを描いている割には、ライデンとバルトークが友人みたいな表現があった。多分、翻訳者が戸田奈津子だからだろうけど・・・それでも、『47RONIN』よりは日本人として楽しめたし、アメリカでの評価が低いことが疑問に思えるくらい。
最初にびっくりしたのは「DMM.com」プレゼンツとなっていたこと。
優等生紀里谷なんて嫌だ!
「ラストナイツ」見ました。
あんまり面白くなかったです。と言うのも、この手の鎧着込んだ連中がチャンバラする映画が苦手です。なので出来不出来はよく分からなかった。紀里谷和明の監督としてのキャリアの仕切り直しと位置付けられる今作、この題材は
やはりリスキーだなと思いました。誰が作ってもある程度賛否が分かれるジャンルですからね。
けど、紀里谷監督が作りたい世界は十分伝わった。
「GOEMON」を見て思った事があります。それは、紀里谷監督はキャラクターを立たせるのが上手い。彼は元々写真家なので、被写体の魅力を引き出すのが上手いんです。映像の分野でも活躍してまして、代表的な作品は宇多田ヒカルの「traveling」のPVですかね。あの色彩の美しさと、宇多田ヒカルの可愛さを引き出す手腕は天才としか言いようがない。あとGOEMON自体を酷評する人は多いけど、個人的には凄く楽しめた。評価できないのは安っぽいアクションシーン。でもそれは、紀里谷監督が描きたい事が日本の映画の予算では実現するのが難しかっただけでしょう。
だから今作では、莫大な予算を元に紀里谷節を遺憾なく発揮してくれたと思う。それだけで紀里谷ファンとしては嬉しいです。
ラストの合戦に於いて、各キャラの見せ場がなくて全体的にショボかったりしたのが残念。でもその中でGOEMONと全く同じような映像の進化版みたいな事もやってくれたから、楽しめる部分もあるし、俺はここまで出来んだぞ!みたいな紀里谷の叫びを聞いた気がした。
総じて、楽しい作品ではない。けど紀里谷和明史上では最高でした。次作を作るならば、題材はティムバートンみたいなファンタジーがいいと思います。紀里谷和明のクリエイターとしての才能を活かすには間違いない題材。お願い致します。楽しみです!
とにかくカッコいい!
前2作品がイマイチな感じだった紀里谷監督だったけど、今回は忠臣蔵ベースに安定したストーリー展開で楽しめました。
抑えた映像がとにかく良いですね。好みです。音楽も良い!そしてキャストもそれぞれに存在感が良かった。
前半はちょっとだらけそうになるけど、後半の ‘’討ち入り‘’ は最後まで痺れた。カッコいい!撮り方がカッコ良くて涙が出た‼
忠臣蔵ものは数多く見ているけど、やっぱり忠誠心は洋の東西を問わず胸を打ちますね。
忠臣蔵
忠臣蔵ストーリーというのは知っていましたが洋風になるとまた一段とカッコイイですね。
雪を降らせたのも忠臣蔵を意識してるんでしょうね。
騎士道とか武士道とか主に忠義を尽くすとか大好物なので楽しめました。
キャスティングも良かったです。
モーガン・フリーマンの声好きなんですが、皇帝の前で静かにでも毅然とした態度で語っていた姿は良かった。
存在感もあってバルトークがあっていた様に思います。
伊原さんも出てましたね。
妙に不自然な髪型が気になりましたが(笑)こちらも騎士道精神ある、なかなかいい奴でした。
死んでしまったのが惜しかったです。
仕える相手を間違えたんでしょう。
シビれたのは酒に酔って千鳥足で歩いていたライデンがスッと歩き出し目つきも鋭くなったシーンですね。
この酒に溺れてるところはライデンの奥さんが可哀想だったんですけど、ちゃんと信頼しあってる愛のある夫婦だったので安心しました。
生意気な言い方かもしれませんが日本人の映画は、どこかハリウッド映画とは見た目が違う事が多いと思ってます。
でも本作はちゃんとハリウッド映画として違和感なく観ることができました。
海外で日本人が活躍するのは嬉しいですね。
また色んな映画を観せて欲しいです。
重厚な語り部
お見事でした。
「47RONIN」よりはるかに忠臣蔵してた。
上辺だけの侍っぽさを追う事もせず、鋼の志を貫く事に焦点を絞ってたのが潔かった。
ただ、
映画を観てるというよりは、映像作品を観てるような気になってた。
良くも悪くも監督が「良い」と思うものの集大成のようなものなのだろうか…。
そんな執着が観てとれたような気がする。
多様されるハイスピード、ずっと流れ続けてるBGMとか、ちょとしつこいも思えた。
そんなもので誤魔化さなくても、十分物語にも役者陣にも入り込めるのに、と。
…ああ、だからか。
観客にあまり委ねたかったんだな、この監督は。
こういう風に観てほしいが明確だから、観客の想像の余白が少なかったのかもな。
だから、なんか、観終わって、良かったとも思うのにテンションが上がらないのか。
共有できなかったのかもなあ…。
自己完結的な感じだったのか。
だが!
日本人であの規模の映画を撮ったってのは、喝采しか送れない。
簡単な道程では決してないし、平坦な道であるはずがない。
偉業としか言いようがない。
海外の監督がリスペクトする日本の監督は居ても、実際現地で撮った人は居なかったのだから。
そして、創り上げた作品が、日本を色濃く反映してた。
監督はきっと、色んなとこて譲らなかったんだろう。妥協せず、我を通したんだと思う…。
ホント、やり遂げた事は賞賛に値する。
いや、絶賛だ。
誰もできなかった事を、やったんだから。
凄いっ!
自分は面白かったです。ちゃんと忠臣蔵。
思ったより、ちゃんと忠臣蔵でした。
最近キアヌがやってた忠臣蔵より断然良かったです。
自分は普通に楽しめました。面白かったです。
ちょっと全体的にスッキリし過ぎてたり、惜しい所もありますが…。
特に最後の1対1の戦いになったら、イキナリ違うアクション映画の様になったのは笑いそうになりました。
せっかくスッキリしてたのに、あそこだけヤリ過ぎ。何で踊っちゃったのか。惜しい。
雪の場面も、討入りの時とか…もう少し印象的に使ってほしかった感はあります。
あとは…あんまり人気ないんでしょうか。平日とはいえ、まだ公開1週目なのにガラガラでした。
最近は予告編で良い場面ばかり出して、本編見たら予告編で終わってたみたいなのが多いですが、これは逆にもっと戦いの場面とか、もう少し引きつける予告編を流した方が良かったと思います。
自分も公開直前に、こういう映画を演ると知りましたし。
日本人ウケしそうだし、もっと売れると思うのに…勿体無い。
あっという間
この監督の作品はじめて見ました。
話的には確か海外原作でしたよね、これ。
大元は忠臣蔵ですが。
映像は凄く綺麗。
見せ方が個人的に良くて、人の顔のアップだったり、風景だったりが凄く綺麗。
雰囲気にあってるんですよね、全てが。
話の展開的には忠臣蔵、と聞いてはいたのでこうだろうなぁというのは分かってはいましたが、それでも震えましたねw
美しいですよ、生き様も何もかも。
まぁ派手さは無いですが、話と映像で十分面白かったです。
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