ラスト・ナイツのレビュー・感想・評価
全84件中、21~40件目を表示
モチーフが赤穂浪士でも
お国が違う。
油断を誘い討ち入りした吉良邸と比べて規模が違う。
と言うことで、騎士と武士の違いなど気にせずに見ましょう。
チャンバラ(笑)との共通点を挙げるとすれば、剣の切れ味が落ちないと言うことでしょうか?
物語として、説明もない安易な作戦で力押しして、主力の騎士が討ち死にするなど、赤穂浪士のようなケレン味はありませんが、同僚であっても裏切ったと見るや斬り倒すシーンもありドライな感じ。
何しろ、仇の悪徳大臣様がショボ過ぎて盛り上がらない。
赤穂浪士も同じだが騎士の意地は立て通しても、彼ら自体は救われない。
サムライも騎士もサラリーマンみたいなもんなのだろうか?
どうせ、ファンタジーめいた作りなのだから、ラストもファンタスティックにしてくれれば良かったのに。
監督の個性が死んじゃった...
映画のレビュー然り、あまり批評って投稿したことがないんですが、紀里谷監督が好き&期待していることもあって記述させていただきます。
『キャシャーン』&『ゴエモン』は、監督の個性むき出しの唯一無二と呼べる作品で、賛否両論の否定派が多いのも事実ですが、確実に賛成派のファン(私もそうです。)が付いてた個性的な作品だったわけですが。。。
今回の作品はそんな監督の個性が、あの良くも悪くもみんなが期待するあの世界観ではなくなってしまい、変に優等生な作品を狙い見事にスベってしまわれております。
監督もインタビューでおっしゃっていましたが、そもそも『キャシャーン』公開後、ハリウッドからオファーの依頼が殺到したという点からも、みんな『キャシャーン』みたな世界観(デジタル紙芝居と揶揄された画作りや往年のヒーローアニメっぽい演出)を期待してたんですよね恐らく。
それを普通の作品も撮れるんだぜ的なモノは誰も期待してなかったのは言うまでもなく、純粋に没個性、監督のいいところが死んじゃった感が否めないです。
ティム・バートン監督やジャン・ピエール・ジュネ及びギレルモ・デル・トロ監督ともまた違った、今度はどんなあの独特のキラキラした世界観を見せてくれるんだろうという、紀里谷監督にしか望んでない期待を見事にスカされた感と言いましょうか。
(作品が似ているとかではなくて)見終わった感覚は、トム・クルーズ主演の『ワルキューレ』に似た、駄作とは言わないまでも確実に凡作の域を出ない・出られない、簡単に言うとつまんない作品。
「めっちゃダメ」とか「こりゃぁヒドいなー」とまではいかない、普通に見れちゃうところがまたつまらないという...印象に残らないと言いましょうか。その他の監督なら別にレビューをすることもなかったことですが、紀里谷監督作品で印象に残らないのはアカン!!
賛否両論でいいじゃない!観客のそれぞれの“いとおかし”って感覚を議論し合えるような作品を。誰も名作を望んでいやせん。印象に残る迷作(=映画史で語られるような)をください!!
僕らが紀里谷監督に望んでるのはそんな作品ではないでしょうか。
否定的な意見に惑わされないで、確実に肯定派がいることも忘れないで、いちファンとして、紀里谷監督の我が道を貫いてほしいと思います。次回作期待しております。
忠臣蔵
紀里谷和明監督作品でしかも題材は忠臣蔵。
どうなるかと思いながら鑑賞した。
映像的には紀里谷和明監督の味が出ていると感じたが、何故いま忠臣蔵なのか、しかも海外を舞台として。
後半の殺陣のシーンとかリアルさにかけてるし、なんだかなぁって感じが否めない。
主役のクライブ・オーエンはどんな役をやられせも渋い。
ただ途中の中だるみが半端ない。
忠臣蔵ならどうやって相手を欺くかとか計画段階のやり取りが面白いはずなのに、そこのところの描写が曖昧すぎ。
ただダラダラと映像を流してるだけ。
日本人は忠臣蔵を知ってるのでどういう意図があるのかとかわかるのだけど、これを初見した海外の人はなんのこっちゃってなるだろう。
とにかく中途半端な作品だ。
日本人だもの。
この紀里谷さんて人、コメンテーターや対談番組なんかで見ると
けっこう面白いのに、どうして映画を作るとつまらないのかなと
(まことに失礼な発言で)いつも思っていたので、今回もまったく
期待をせず(さらにスイマセン)観に行ったんだけどこれは面白い。
まぁ日本人ならば…誰もが知る「忠臣蔵」リメイクなので否めない
が、その稚拙さを引いたとしてもやっぱりグッとくるのは感動的。
だって日本人だもの、とどこぞの先生が書きそうな一言になるが、
この精神をよくまぁこれだけ豪華なキャストとスタッフで仕上げ
たものだという、本当にそれだけでも素晴らしい出来。使える金
はどんどん使って、さらなる大和魂を世界に知らしめてくれ!と
彼の野望に絶賛乞うご期待。ライデンの勇姿…泣けるもの…感涙
(変な生物を出さないのも宜し。伊原さんのがよっぽど観応えアリ)
無個性という個性なのか?
私の好みになってしまうのだが
この映画を観ている時に、「この映画の個性とは?」
と思ってしまった。
キリヤ監督最新作、待ちに待っていた。
何故かというと、「またしょうもない説教と、独特なCGが見れるのだから」
内容なんて無くていいのだ!ただあの張り付けただけのゲームみたいなCGを見せてくれたなら‥‥
しかし今回の作品は違う‥‥
白と黒だ。
画がモノトーンなら物語はどうか?
物語は「ウエハース」のように軽い‥‥
軽すぎて途中で浮いてしまうのではないかと
ヒヤヒヤさせられるくらい物語が軽い‥‥
これが正解なのか?
本当に作りたかった作品なのか?
これのために、劇場に足を運んだのか?
正直言って「鬼つまらなかった」
「無味無臭にも程がある。」
「自分の作品の個性死んじゃってるよ!」
「個性が死んじゃってるよ!」
こんなどっち付かずの作品作るなら映画監督向いて無いと思う。
もっと個性出してけよ!
お前の持ってるもの、そんなもんじゃねぇーだろ!
批評家にバカにされたっていいじゃねぇーか!
負けるなよ!
もっと見せてけよ、お前のダッセーCGをよ!
もっと見せてけよ、お前の軽いストーリーをよ!
こんなところで足踏みしてんじゃねーよ!
門が閉まるCG見て分かったよ俺は!
「キリヤさん、戻りたいのかな~」って!
今回のラストナイツは忘れるから次の作品に期待してるからな!
どうしようもなくバカな映画作れよ!
「またやっちゃったわ~キリヤさん!」って思わせるくらいの映画作ってくれよ!頼むぞ!
あれ、期待以上に面白い!?
刺さる。
優等生紀里谷なんて嫌だ!
「ラストナイツ」見ました。
あんまり面白くなかったです。と言うのも、この手の鎧着込んだ連中がチャンバラする映画が苦手です。なので出来不出来はよく分からなかった。紀里谷和明の監督としてのキャリアの仕切り直しと位置付けられる今作、この題材は
やはりリスキーだなと思いました。誰が作ってもある程度賛否が分かれるジャンルですからね。
けど、紀里谷監督が作りたい世界は十分伝わった。
「GOEMON」を見て思った事があります。それは、紀里谷監督はキャラクターを立たせるのが上手い。彼は元々写真家なので、被写体の魅力を引き出すのが上手いんです。映像の分野でも活躍してまして、代表的な作品は宇多田ヒカルの「traveling」のPVですかね。あの色彩の美しさと、宇多田ヒカルの可愛さを引き出す手腕は天才としか言いようがない。あとGOEMON自体を酷評する人は多いけど、個人的には凄く楽しめた。評価できないのは安っぽいアクションシーン。でもそれは、紀里谷監督が描きたい事が日本の映画の予算では実現するのが難しかっただけでしょう。
だから今作では、莫大な予算を元に紀里谷節を遺憾なく発揮してくれたと思う。それだけで紀里谷ファンとしては嬉しいです。
ラストの合戦に於いて、各キャラの見せ場がなくて全体的にショボかったりしたのが残念。でもその中でGOEMONと全く同じような映像の進化版みたいな事もやってくれたから、楽しめる部分もあるし、俺はここまで出来んだぞ!みたいな紀里谷の叫びを聞いた気がした。
総じて、楽しい作品ではない。けど紀里谷和明史上では最高でした。次作を作るならば、題材はティムバートンみたいなファンタジーがいいと思います。紀里谷和明のクリエイターとしての才能を活かすには間違いない題材。お願い致します。楽しみです!
外人の反応が見たい
紀里谷監督がんばる
紀里谷監督がんばった。 チャンバラだ。 の2点だけを前情報として劇場行ってきました。
良作です。
正直、こんなリア充イケメン監督にいい映画が撮れんのか、との偏見持ってましたが何が何が。
ソツ無く、出しゃばらず、元ネタとアレンジのバランスも良く、見せシーンもかっこいい。
特にラストの目を開くカットは、この物語を締めくくるにはこれしか無いって位の100点シーン! あそこで目を開いて終わるから全てが完結し、この映画のメインテーマでとある、意思と魂が色濃く印象付けられるよね。
と、10拍子くらい揃ってる良作じゃないですか。
そろそろ年末だし、日本人は好きだよね忠臣蔵。僕も大好き。
ちょっと残念なのは、アクションシーンとか主要キャラごとに胡散臭いくらいのキメカットとか入れて欲しかったなあ。
もう、ヒーロー物かよ!ってくらいに。
全戦闘シーンが、ライバルとの決着シーンくらいのキメキメで良かった。
いや、個人的な偏見ですが、紀里谷監督ってキャシャーン作って、宇多田ヒカルをエアバイクに乗せた人でしょ?
もっとヲタク監督であってくれると嬉しい。
映画なんてバカな方が面白いじゃん?あーあ、紀里谷監督みたいなリア充イケメンがヲタクだったらなー。
号泣させてくれてありがとう!
面白かったです、クライブ・オーウェンが渋い
クララが立った。
「ちゃんと映画になっていた」、この一言に尽きる1本。
それ以上でも以下でも無いし、1800円に対して割りには合わないけれど。
「映像作家」のキリキリが、ようやく「映画」のやり方で物語り始めた記念碑。
役者、元ネタに大いに助けられて65点の及第点なのは置いておくとしても。
お得意(=なんとかの一つ覚え)のキラキラ、ケバケバなCGを封印しモノトーンで魅せてくれたのは評価したい。
あとは演出上のアラと矛盾に気づいて無くせられれば。
と言っても今作がA級になることは無いのだが。
モーガン・フリーマンもクライブ・オーウェンも、客演で止まるのが限界か。
作品としての求心力はテレビドラマ「ゲームオブスローンズ」に遠く及ばない。
虚構のリアリティがないがしろなんだよね。
凡打だけど良くやったと褒めたい、でもキリキリの「次」を期待したい作品。
多分映画監督としての評価は次が最後だから。
「立った」だけで褒められるほど、観客の1800円は安く無いよ。
全84件中、21~40件目を表示