「重厚な語り部」ラスト・ナイツ U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
重厚な語り部
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お見事でした。
「47RONIN」よりはるかに忠臣蔵してた。
上辺だけの侍っぽさを追う事もせず、鋼の志を貫く事に焦点を絞ってたのが潔かった。
ただ、
映画を観てるというよりは、映像作品を観てるような気になってた。
良くも悪くも監督が「良い」と思うものの集大成のようなものなのだろうか…。
そんな執着が観てとれたような気がする。
多様されるハイスピード、ずっと流れ続けてるBGMとか、ちょとしつこいも思えた。
そんなもので誤魔化さなくても、十分物語にも役者陣にも入り込めるのに、と。
…ああ、だからか。
観客にあまり委ねたかったんだな、この監督は。
こういう風に観てほしいが明確だから、観客の想像の余白が少なかったのかもな。
だから、なんか、観終わって、良かったとも思うのにテンションが上がらないのか。
共有できなかったのかもなあ…。
自己完結的な感じだったのか。
だが!
日本人であの規模の映画を撮ったってのは、喝采しか送れない。
簡単な道程では決してないし、平坦な道であるはずがない。
偉業としか言いようがない。
海外の監督がリスペクトする日本の監督は居ても、実際現地で撮った人は居なかったのだから。
そして、創り上げた作品が、日本を色濃く反映してた。
監督はきっと、色んなとこて譲らなかったんだろう。妥協せず、我を通したんだと思う…。
ホント、やり遂げた事は賞賛に値する。
いや、絶賛だ。
誰もできなかった事を、やったんだから。
凄いっ!
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