海賊じいちゃんの贈りもののレビュー・感想・評価
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沖縄、八重山に重なるスコットランドの大自然
この映画の主役は、芸達者な子どもたちでも、おおらかな海賊じいちゃんでも、騒々しいオトナたちでもない。山と海が一体になった、どこまでも広がりゆくスコットランドの大自然だと思う。またしても、一見地味ながらじわじわと心に響く、イギリス映画の底力を見せつけられ、うれしくなった。
特段の前情報を入れずに観たこともあり、先の読めない展開に唖然。「えええ?!」と思いながらも、ぐいぐいと物語に引き込まれた。ロードムービーと思いきや、小さなトラブルを重ねた後に、割にあっさり目的地に到着。邦題から連想するとキーパーソンらしき「じいちゃん」も、意外に活躍しない。(いつもながら、イギリス映画の邦題は、どうしてこんなにゴテゴテしているんだろう? 原題から程遠い…。)とは言え、とにかく三者三様で、マイペースな子どもたちが面白い。のっけからテンポよくオトナたちを振り回し、思いがけない冒険に突き進む。そして、騒動は際限ない窮地へ!
柱を失ったオトナたちと子どもたちの行く先は… 。迷走に迷走を重ねた末に、いつしか物語はフワリと帰着する。それは、少しだけ成長した子どもとオトナが、最後の最後に自力で掴んだもの。それを支えたのは、「じいちゃん」の存在と、彼らを抱くスコットランドの大自然だ。どこまでも広がる海と緑には、世知辛いあれこれから解き放たれ、ふっと我に帰る力がある。そして、触れると不思議に引き込まれる、砂の魅力も忘れ難い。形づくろうとするとサラサラ崩れるのに、手にはまとわりつく、あのざらつきと心地よさ。思いきり走ろうとすると、足が重たくめり込んでしまうもどかしさ…。末っ子の砂山づくり、じいちゃんを砂に埋める遊び、砂浜を必死に駆ける彼らの姿などから、幼い頃から今までの自分の「砂」体験や記憶がじわじわと沸き起こり、何だか、彼らがとても近しい存在に思えた。
それにしても、この景色、何処かで見たことが…と頭をめぐらし、ハッとした。気候は違うのだろうが、高台から見た沖縄、八重山の景色にとても似ている…!是非とも、魅力的な人と自然に溢れる沖縄で、本作をリメイクしてほしい。もちろん、最後はカチャーシー付きで!
子供達って無邪気で可愛いだけでなく、何気に大人達をよく見てるね
タイトルから予想した内容とはちょっと違いましたが、程好く楽しくて、程好く感動させられて、まあガツンと来るほどでは無かったですが、地味に面白い映画でした。
破天荒なおじいちゃんと個性的な子供達が出てくる映画が好きな方ならば、嵌り度は好みによって大なり小なりあれど、ある程度楽しめるのは間違いないところでしょう。
タイトルでかなりハードルが上がっているので、海賊じいちゃんがどんなことを教えてくれるのか、あまり期待を持ちすぎると肩透かしを食らうかもしれませんが、自分らしく生きているおじいちゃんと無邪気な孫達が織り成す大騒動から心温まるラストまでの流れはなかなか見応えがあって、基本終わってみればいい映画だったなと思えましたよ。
しかし主要登場人物が皆キャラ立ちしていて、どの人物も面白かったですね。
ある意味みんなが主人公とも言えるような、家族の絆再生物語でした。
一応話のメインは破天荒な海賊じいちゃんと孫三人の大騒動でしたけど、子供達の両親も伯父さん夫婦も皆只ならぬキャラクターで、しかもいつも何かと揉めていて、とにかくドタバタドタバタ、これのまとめ方次第ではかなり微妙な作品になってしまった可能性もありましたが、話のまとめ方がホント素晴らしくて、最後はとても心が温まりましたよ。
それにしても子供達が可愛かったですねぇ、とは言え、子育てする親の身になればホント大変な三人でしょうけど・・・でも、やっぱり可愛い。
石が友達の末っ子ジェス、バイキングかぶれの長男ミッキー、この2人がやんちゃ過ぎた反動か、一番上のお姉ちゃんロッティはしっかり者過ぎて、メモ魔な様子が個人的にはかなりツボに嵌りました。
親は嘘をついてもメモにしっかり書かれているから、ロッティには通用しないんですよね・・・こんな子が自分の子だったらちょっと困りそうですが、でも純粋で可愛かったなぁ、しかも意外と美形でしたしね。
母親役のロザムンド・パイクに似た美人になりそう、でも「ゴーン・ガール」のようにはならないでほしいです(笑)
ただその子供達のキャラ紹介も兼ねた前半パートはややもたついた印象で、少し物語の流れ的には微妙な部分があったかな。
まあでも何だかんだでその子供達に癒された映画でしたので、そこはご愛嬌と言ったところでしょうか。
しかし子供って本当に純粋だなぁ、それでいてちゃんと大人を見ているんですよね、こんな劇中の大人達を我々見る者は他人事のように見ていても、実際はこれと似たようなものなのかもしれません・・・反省ですね。
そして問題は一度こうやって炙り出た方が、より家族の絆が深まるってものなのかな。
ところで、じいちゃんのアレなシーンは・・・火力少なすぎでは?あのままだと・・・。
原題を邦訳すると「夏休みに僕らがしたこと」かな?まさにそのまんまの...
原題を邦訳すると「夏休みに僕らがしたこと」かな?まさにそのまんまの題名で良かったのではないかと思うほど、子供たちの行動力に感心し、笑い、驚かされた。そして、少ししんみりとさせられた。スコットランドの風景は、全てを許し、笑い飛ばしてくれる美しさ。観てよかった。満足。
案外、当たりでした
予備知識もないままレンタルしましたが、思いのほか面白かった。
誰が主役かが分からないですが、子供たちですね。
思ったよりもおじいさんが主じゃなかったので、この邦題は少し違うかな?って感じです。
しかし、最後は満たされ子供たちが好きになるので良しです。
イングランドの自然の中。これが良いのですね。
なんか、「ヴィンセントが教えてくれたこと」と比べてしまいますね。
まだまだ純粋な心の3人の子供達がかわいいったらない。 こういう作品...
まだまだ純粋な心の3人の子供達がかわいいったらない。
こういう作品が心底好きです。
子どもはわからなくても知っている
大人は知っているくせにわかってくれない‼︎
歳を重ねて死が近づくと見えてくる事がある。在ることの不思議、愛の不思議…
でも、それは実は子どもの頃はちゃんと知っていたのに忘れてしまっただけ。
大切なことを大切だと、当たり前のことを描いている、素敵な映画でした。
ハイランドにも行きたくなりました。
go mental
癖のあるロッティ、ミッキー、ジェスの三兄妹と破局寸前の両親が、成金の叔父と不安定な叔母、親に縛られた従兄弟と共に暮らす祖父の誕生日を祝いに行くところから始まる。
祖父の暮らすスコットランドの大自然はとても美しい。
その中で個性的な子どもたちがおじいちゃんと過ごす1日は、優しさと笑い、涙に溢れている。
人は変わる、それでも愛は変わらない。
子供達の視点と純粋さが新鮮。
おじいちゃんの死を突然迎えた子供達、親達に知らせに行くがくだらないことでいざこざしてばかり。子供達だけでおじいちゃんを見送る事に。
こんな話をニュースで聞いたら誰もがいかれた子供達、って思うだろうなー。
親達以上におじいちゃんを静かに送りたい気持ちは強く、突飛な行動に。
子供達の演技と純粋さに心あたたまる。特に末っ子二女の可愛いこと。
いつまでもこんな純粋な気持ちもてたらいいなー。
楽しい映画でした。
3人の子供が可愛くて…じいちゃんが良い味出して、また、いろいろと考えさせられる映画でした。邦題は良いですね。雰囲気出してます。後味が良い映画は好きです。スコットランドの景色も素敵な感じでした。
末っ子ジェスの破壊力が凄まじいw
主役は3人きょうだい。
お姉ちゃん:ロッティ、
弟:ミッキー、
妹:ジェス。
この末っ子ジェスの破壊力が凄まじい。
映画冒頭、登場直後に腹を抱えて笑うのは必定。
その後も終始一貫、その破壊力は衰えを見せない。
ミッキーとロッティも、なかなかに可笑しい。
そして3人とも、めっちゃ可愛い。
その3人が、
世界の耳目を集める大事件を起こしちゃう。
なんたって日本からも中継のリポーターが来ちゃうくらい。
この辺の展開、けっこうドキドキする。
あったかくて、ウィットがあって、楽しい
――っていうのは映画の宣伝文句だけどw
まさしくその通り。
これはリピートしちゃうなぁ♪
ちなみに邦題すごいけどw
なかなかいい線いってるかもw
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