「10本目。ほっこりしたけど…。」植物図鑑 運命の恋、ひろいました Haruさんの映画レビュー(感想・評価)
10本目。ほっこりしたけど…。
高校時代に読んでいた作品の映画化で、発表時から気になっていた。
あまり恋愛小説を読まない方だが、この作品は確かにキュンとした。
特に、「イツキ」という青年が魅力的で、初めて小説の中で「こんな人がいたらなぁ」と思う人を見つけた。
少し前置きが長くなってしまったが、
それくらい、「イツキ」役の三代目の岩ちゃんがどのように演じるのか、気になっていた。
ここからは厳しい意見も含まれるかもしれない。
まず、話し方にチャラさというか、口悪いところがあった。
感情にメリハリがなくて、笑顔もなんか嘘っぽい。
その点において、「イツキ」として見られなくて、ちょっと残念だった。
他にも適役がいたんじゃないか、って。
原作と映像は別だ、ということは重々分かっているが、
私の中でそのモヤモヤ感がはっきり残ってしまって、ちょっともったいないなぁ、と。
原作が良いからこその反動かもしれないけれど。
でも、岩ちゃんの持つ爽やかさは、「イツキ」そのものだった。
EXILE系の中でも甘いマスクで、それほどワイルドさが感じられないため、
その点においては、良かったと思う。
また、映画での「イツキ」でも、お弁当を作ってもらうところ、一人の女性を大切にしているところなど、
キュンとした場面は、結構あったなぁ。
「こんな男性がいたらなぁ」と、小説でも感じたことを、映画でも少しだけ思った。
「さやか」役の高畑充希さんは、なんか良かった。
想像通りのキャラクター、というか。
怒られている姿、イツキを想う姿、一緒にご飯作るときの笑顔。
とても可愛らしかったなぁ。
それに、さやかは「劣等感」が少しあるんじゃないかと思った。
幸せそうな、楽しそうな、評価されてそうな人とそうでない自分を比較してしまう癖があると思う。
その点は私にもあるから、とても共感した。
岩ちゃんと高畑さんのカップル役は、
とても楽しそうで、幸せそうな感じだった。
二人の幸せな空気感で、こっちもほっこりした。
それに、さやか自身も、イツキと出会ったことで、自信がついたんじゃないかな。
イツキから教えてもらった料理を自分で作ってみたり。
最初の頃よりも、表情豊かでいきいきとしていた。
かなり原作寄りの感想となったが、
全体的にほっこりとした作品だった。
久々の恋愛映画も悪くないなぁ。