「理解するのは難しい。」蜜のあわれ ちゃーるすとんさんの映画レビュー(感想・評価)
理解するのは難しい。
趣味で小説を書いていたことのある私にとって、
ストーリーがすんなり頭に入ってきたことには驚いた。
冒頭から、説明がなくいきなり「金魚」としての女のシーンが
始まるので、まずここでゾクっとする。
そして、話が進むにつれ、作家である主人公の脳内が
画面に現れることで、気味の悪さがスクリーンに広がって
なんとも言えない感情になる。
二階堂さんの演技は妖艶な部分も含めてご存知の通りだと思うのでなにもコメントはないが、金魚とお化けのやり取りというのも、ああ、変態的で面白い。
フィクション映画なんて、作家の小説を映像化したに過ぎないが、
その映画と作者自身、そして他の作品や他の作者まで出てくるとると、ここまでぐちゃぐちゃになるのかと思い、またそれも変態的で面白かった。
解説シーンをみて納得した。シュルレアリスム。
そう、これは作家が作り上げたシュルレアリスムの世界だ。
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