「あたいは琉金。」蜜のあわれ ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
あたいは琉金。
まるで二階堂ふみに当て書されたかのような赤子ぶりがエロ可愛い。
セクシーともグラビア系とも違う肢体を堂々と晒して踊り跳ねるの
にしてやられたのは室生犀星だけではあるまい。金魚にピッタリだ。
その「あたい」にすっかり魅了されてしまった「おじさま」も「幽霊」も
彼女の妙演に喰われまくっている。唯一高良健吾の芥川が、ほんの
10分にも満たない出演シーンだというのに鮮烈なカッコ良さを遺す。
幻想的な文芸ファンタジーのコミカルなリズム感が蜜のように甘い。
(小悪魔的なエロさが魅力の二階堂。ちなみにあたいは「琉金」なのよ)
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