「たたみ方が雑」ヴィジット marさんの映画レビュー(感想・評価)
たたみ方が雑
大筋としては「赤ずきん」、「ヘンゼルとグレーテル」な現代の寓話。
怖いんだけど、気持ち悪いんだけど、逃げ出して良いのか迷ってしまう理不尽。
目に見えない鎖で縛られているような不穏さというか、不気味さをよく表現していたと思う。
ただ残念なのは物語の着地点で、ある種の教訓や救いを表現するようなくだり。
けっきょくキャラクターを駒としてしか扱えていないというか、
特にあの祖父母の人間性みたいなものをバッサリ切り捨てちゃってるというか。
そこらへんで言うと「ヘレディタリー 継承」はすごく奥行のある作品だったと思うし
まぁ制作年がアレなんだけど、あっちの方が数枚上手だったかなと。
序盤から中盤にかけては良いんだけど、風呂敷のたたみ方が雑。そんな印象の作品。
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