オデッセイのレビュー・感想・評価
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オスカーは逃したけれど
水、食料には限りがあり普通なら誰もが取り乱すところでしょうが、マークは我を失わずアタマをフル回転して生き抜く術を模索します。前半はまさかの農業ムービー!彼は植物学者だから、実は農業に明るい。感謝祭用にストックしていたじゃがいもを植えて栽培。肥料は人糞!?化学反応を駆使してなんと水も作っちゃいます。
食うものに困らないならあとはもう助けを待つのみ…とはいかない。その後もマークの前に数々の試練が待ち受け、最後まで予断を許さない。
常に危機的状況なので話が重くなりがちですが、火星のロケーションとはおおよそ不釣り合いな往年のディスコナンバーが効果的に流れ、どこかケセラセラな雰囲気に(最も耳に残るのがデヴィッド・ボウイの『Starman』とは感慨深い)。
マット・デイモンの好演のみならず、キウェテル・イジョフォー、マイケル・ペーニャら、何気に豪華な渋い脇役が映画に厚みを持たせています。
満員御礼!
公開2日目の日曜日の午後に鑑賞。隅から隅まで、一番前までお客さんでいっぱい!こんな光景は久しぶりで、映画ファンとしては嬉しい限り。広い劇場なのに貸し切りなんてこともたまにあるので。
内容は、いわゆるサバイバルものになるんだろうけど、とにかく明るいなんとかで、まるで絶望感が無い。最近の作品ではオールイズロストあたりを思い出したんだけど、状況は遥かに絶望的。にもかかわらず、彼は違う。心が強いのか鈍感なのか、そういった絶望的な状況をライトにえがく。そういったスタイルがディスコミュージックなんかにも現れていたんだと思う。家族愛やラブストーリーなどという蛇足が無かったのも好印象。だが彼の国が出てくるのがいかにも今時のハリウッド的でもある。
ヒヤヒヤ
面白いし、感動できた。
意外に
人間の精神力の源とは
去年の傑作【インターステラー】に出ていたマット・デイモンと、ジェシカ・チャスティンが今作品でも出演。
最近はSFの良作が多く嬉しい。
マーク・ワトニーは火星に一人取り残されるが、持ち前の明るさと、目の前のことに一つずつ取り組む冷静さで絶体絶命の状況を生き延びる。
火星の荒野を眺めるワトニー。
こちらも自然と「孤独と自由」について思いをはせる。
孤独な状況下では、他者がいれば容易に実感できる自己という存在を、「考える自己」を自分自身で拠り所にしなければならない。「我思う、故に我あり」という格言が頭をよぎる。
だからこそ、クルーに自分の生存が伝えられていないことを知ったワトニーは、その決断を下したNASAに怒りをぶつける。
助けに来て欲しいことよりもまず先に、生きて存在していることを知って欲しい、そのことで喜んでくれる人がいる、それを思うだけで自分も力を得られる・・・。
つくづく、人間は不思議な生き物だなと思う。
ワトニーが一人火星で禅問答を繰り広げている間、地球では命とカネを天秤にかけて様々な駆け引きが行われている。
火星にも見えざる手が干渉し始め、領有権だのなんだのとワトニーを制限し始める。
ヒトは社会的な生き物で、社会から切り離されると生きていけないのだが、それが少し窮屈で時にまどろっこしい。
かといって所属している世界を手放す勇気は、ほとんどの人にはないだろう。
だからこそ、ヒト社会のしがらみを超えて純粋でまっすぐな思いを貫く宇宙飛行士たちの勇気ある行動に胸を打たれるし、死を直面にしても「犠牲になるのは俺だけで十分」と堂々と言えるワトニーが堪らなく羨ましい。
ラスト、足下に芽吹く物言わぬ同志に「ハイ、ディア」と囁くワトニー。何にも自由を侵されることなく本能のままに芽吹く植物を、もしかしたら彼は少し羨ましくも思ったのかもしれない。
ワトニーの、知恵と折れない精神力で生き抜いた人しか持てない大らかさと清清しい表情に、こちらもすっきりと爽やかな気持ちになった。久々に人間の善き部分にスポットをあてた映画。
泣いた、泣いた、全米とボクが泣いた…
【速報】火星に500日住む男無事帰還【定期】
もったいない
感動がない。ひとりぼっちとは言えわりとすぐに地球の仲間と連絡が取れているので孤独感は感じない。大量のケチャップの使い方に、食糧への危機感が感じられない。NASAの人々も息ぴったりで、人間関係の葛藤もなくみてるこちらも悩まない。これほど費用があればもっと感動できる映画ができたのではないだろうか。
何もない?それは出来るかもしれないことをしていないのでは?
3.5点の作品
ストーリーは単純で、トラブルの発生のタイミングと解決がだいたい想像通りに展開する。ただそれは想像通りでつまらないというよりは期待通りで楽しいという感じ。主人公がとことんポジティブなのはいいことだが、もう少し絶望感が入ったほうが現実的。火星の風景や、装置、機械の描写はかなりリアリティがあって、ここはよかった。火星の風圧はそんなにあるのだろうか?とか、重力感が地球と一緒という細かいところは・・・気にするほどでもないか。
かなり中国を意識した内容には、政治的な配慮?興業的な作戦?を感じて違和感あり。
テンポの良い映画でした。
タイトルなし(ネタバレ)
ストーリーはシンプルだが焦点を絞った緻密な演出によって最後まで飽きる事なく映画の世界に引き込まれてしまった。
この手の話は地球にいる恋人や家族の涙のシーンが必ず挟まれるがそれが全くないのが良い。ラストの救出シーンはいつの間にか体が前のめり。頭脳明晰かつ冷静かつウィットに富んだ科学者を演じきったマット・デイモンもさすが!!懐かしいディスクミュージックもあってより盛り上がってしまった。男優賞も含め明日発表のアカデミー賞の行方が楽しみな素晴らしい作品。
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