オデッセイのレビュー・感想・評価
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相手は宇宙だ。協力的じゃない。
映画「オデッセイ」(リドリー・スコット監督)から。
宇宙を題材にした映画は、けっこう好きで飽きない。
任務遂行の途中、トラブル・アクシデント・ハプニングが起き、
想像もつかない方法でその危機を乗り切るパターンは、
結果が判っていても、ハラハラドキドキの連続で夢中になる。
今回は「火星」に取り残された主人公が、科学・植物学を駆使し、
生き残って、仲間と再開し地球へ帰還する設定。
だからこそ、帰還後、どんなメッセージを私たちに届けてくれるか、
その主人公の体験談が、私のメモの対象となった。
「よく聞かれるのが、1人置き去りにされて死ぬと思ったか?、
ああ、もちろんだ。覚悟しとけ。君らにも起きる。
相手は宇宙だ。協力的じゃない。ある時点で、人間を見放す。
君は言う。『もう終わりだ』『僕は死ぬ』と。
それを受け入れるのか、闘うのか。そこが肝心だ。
まずは、始めるんだ。問題を1つ解決したら、次の問題に取り組む。
そうして解決していけば、帰れる。」と講義をする。
一度に多くの問題を同時に解決しようとするな、と諭してくれた。
とにかく目の前に起きている問題の解決に集中することが、
生き残る秘訣だ、と彼は言い切った気がする。
「相手は宇宙だ」のフレーズ、ちょっとカッコいいなぁ。
軽快なBGM
火星という異世界
宇宙の魅力
気分の良い痛快エンタメ映画
終始ストレスなく見れるエンタメ映画。観る前は、孤独な人間の心理状況や葛藤などがメインに据えられているかと思いきや全くそんなことがなかった。
もっとも好感を覚えられるのが「地球への帰還のための努力」に映画のほぼすべての要素が集約されてて、無駄がないこと。普通このテの映画だと地球に残した家族や恋人との無駄極まりない凡百のお涙頂戴シーンが、これまた“とりあえず”って感じのぞんざいさでネジ込まれるものだけれど、この本作品はそれもない。
もっともかなりご都合主義なところもある。観る前は「空気と水はどうするんだろう…?」と真面目に考えていたんだが、まさかの未来のテクノロジーで空気も飲料水も電気までも心配なしとなるとサバイバルの難度もグッと下がるだろう。
未来は 明るく
苦しい時、辛い時
どうしても悲観的になるものです
絶望の淵に立たされれば誰だって暗くなりふさぎ込む
投げ出して諦めてしまえばそれでおしまい
笑ってごらん
まだ笑えるよ
まだ生きている、生きているってことは明日がある
明日があるならまだ行ける
やれるさ、やるだけのことはやれる
原始の頃を思えば今のあなたはまだまだだから
聞こえるかい、俺はまだまだ行ける
行くとこまで行ってやる
いいだろ
追記
これはこの当時自分がどれだけ深く落ち込んでいたかを思い出させる記録でもあります
そんな時に出会えた映画
また一つ困難を乗り越える力をもらえた映画です
とにかくあきらめないで自分だろうが仲間だろうがなんでもいい
信じてあきらめないこと
一歩一歩進めば必ずどうにかなるものです
何度観ても元気をもらえる映画ですね
前向きな姿が良い!!!
アメリカ人、宇宙でおいてけぼり。
映画館で見たかった!
準新作になって、準新作100円レンタルキャンペーンでようやく見たけれど。
って思ってたけど今池袋でやってるんだね?!
見に行っちゃおうかな、、、
ポジティブだけど、人間らしい主人公
植物学者ってあんなムキムキなんだねww
常に冷静で諦めない姿かっこいいー!
写真を撮るところまで順調でワクワクしてたのに、ハブに穴空くところで、絶望
主人公と一緒に全然
マークがいちいち、船長の音楽センスについて触れるところ面白すぎた
しつこいw
セバスタの色気さが出すぎててまた惚れる
最近の洋画には中国マネーの存在をびんびんに感じるのわらう
時勢を表してるのかな、、
映像がきれい
当たりの方のスコット監督作品
2D 字幕版を鑑賞した。不運な事故によって火星に一人取り残されてしまった宇宙飛行士が,生還のために知恵を尽くしてサバイバルを繰り広げる異色の SF 映画である。原題は原作小説と同じ “The Martian (火星の人)” であり,これに「オデッセイ (Odyssey)」と別なタイトルを付けているのはどうやら日本だけのようなのだが,むしろこの邦題の方が内容に合っているような気がした。Odyssey は,古代ギリシャの詩人ホメロスの叙事詩を起源とする言葉で,「長い放浪からの帰還」といった意味があるからである。あの名作「2001 年宇宙の旅」も,原題は “2001: A Space Odyssey” である。
火星上の映像は,ほとんどが CG なのだろうが実にリアルで,細部まで神経の行き届いた画面は,動く絵画を見ているようであった。火星で1人だけ残されてしまう原因が,猛烈な砂嵐に起因するものなのだが,そもそもあんな猛烈な砂嵐が起こるほど濃厚な大気が火星上にあるわけがないので,かなり無理があると思った。予告では「水なし,酸素ほとんどなし,通信手段なし,食料 31 日分…」とアナウンスがあるのだが,ちょっと話を盛り過ぎではないかという気がした。ソーラーで電気エネルギーが使えるので,室内であればサバティエ反応と水の電気分解を使って火星の大気の CO2 から O2 を作ることが出来るはずだし,O2 ができれば,ロケット燃料は H2 を多く含むので H2O も大量に作れることになる。映画の中でもこうした方法で次々と課題をクリアして行く過程は非常に理に適っていて見応えがあった。
原作は描写が非常に緻密で,まるで自分がその場にいるかのような錯覚に陥るほど面白く,読み応えがあったが,物語の盛り上げ方は,一部を改変した映画の方が上だったように思う。この映画を観た感想としてまず思うのは,とにかく主人公が実に前向きで,いかにもアメリカ的に明るいことである。設定や道具立ては「ゼロ・グラビティ」に通じるものがあるのだが,どう考えても迂闊過ぎるだろうと言う間抜けな行動が目に余った「ゼロ・グラ」とは違って,実にしっかりした行動に好感が持てた。宇宙でたった1人で取り残されたのに,パニックも起こさないのはおかしいという意見もあるようだが,NASA では,人選の際に各種の人物テストを嫌というほどやらされて,孤独な状況に陥った時にパニックを起こすような人物と判断されると宇宙飛行士には選出されないという話である。
役者は,主演のマット・デイモンをはじめ,チョイ役に至るまでかなりの演技派を揃えてあり,これは流石にリドリー・スコット監督の人脈によるものだろうという気がした。「ロード・オブ・ザ・リング」でボロミア役を演じたショーン・ビーンが,秘密の会合を「エルロンドの会議」と言っていたのには笑った。「ロード・オブ・ザ・リング」第1作で,指輪の処分法を決定した秘密会議の名前がエルロンドの御前会議だったのである。脚本家が気を利かせたファンサービスであろう。:-D
物語の設定で,女性船長の音楽の趣味が 70 年代のディスコミュージックということになっていて,火星に残された音楽と言えるものは,船長の置き去りにしたノートパソコンに入っていたそれらしかないという状況のため,本編中に流れる曲はほとんどそればかりであった。まず流されたのがセルマ・ヒルストンの “Don’t Leave Me This Way” だったのに笑った。「置いてかないで」という歌詞は映画の状況そのまんまである。次に流されたグロリア・ゲイナー「恋のサバイバル」には “I’ll survive” というまさにドンピシャの歌詞が出て来た。だが,何故か字幕には歌の歌詞が出て来なかったので,分かる人にしか分からない状況に陥っていたのが残念だった。そうした曲の中にデビッド・ボウイの “Starman” も入っていた。これはアメリカでの公開時期を考えると,訃報とは無縁の最初からのアイデアだったはずなのだが,つい勘ぐってしまうほどタイムリーな選曲に聞こえた。
演出上,気になったのは,あの土の深さではジャガイモは育てられないのではないかということとか,ローバーでの長距離移動中に排泄はどうしていたんだろうとか,宇宙服に穴を開けて空気を吹き出してしまったら,減圧で気絶してしまうんではないだろうかとか,やはり細々とした現実的なことが気になった。また,着陸船の倒壊の危険性をあれだけ煽りながら,はるか昔の着陸船が微動だにせず直立していたというのもかなり拍子抜けであった。さらに,アメリカが宇宙事業で協力を求めるなら,相手国はまずロシアであって,あの国には頼まないだろうというのが気に入らなかった。だが,この作品でのスコット監督は,間違いなく「いい方の」監督であったと思う。
(映像5+脚本4+役者5+音楽4+演出4)×4= 88 点。
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