「109シネマズ二子玉川(IMAX3D)にて観賞」スパイダーマン ホームカミング shallowwhiteさんの映画レビュー(感想・評価)
109シネマズ二子玉川(IMAX3D)にて観賞
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3度目だけにお約束を避けたいのは分かるが、大勢のライターが関わり捻った結果、歪(いびつ)な構成の話になった。
・優しく聡明な恋の相手は、主人公と心通う描写も無く、報われることも無い。
・メイおばさんも今までになく物語に何の寄与もしない。ゴージャスなマリサ・トメイが勿体ない。
・「市政のヒーロー」としての活躍が物語のメインに来ない。アイアンマンの撒いた種を回収することに終始する物語。
・結末をさらうのはアイアンマンのプロポーズ…ってこれでいいのか。
・スタンドアローンが売りのヒーローだったスパイダーマンにできた相棒ネッド。確かに愉しいけれど、前半は同じ絡み方が続いてクドい。
・ネッドの出番を1/3削って、その分を隠れヒロインのミッシェルとの絆形成に使った方が良かったのでは。
アクションについて、糸を出して飛び回ったり敵を倒す姿に省略が多く、爽快感も他作より劣る。
クライマックスも見せ方が上手くなく何しているかよく分からん。
敵もケチな強盗団から飛躍がないのもスケール感を小さくしている。
と、欠点は幾らでも言えてしまうのだが、ところが観た後印象は良い。
明るく屈託無いトーンを貫き通した演出と、トム・ホランドの軽妙さが歪さの印象を超えているからだろう。この人選は正解だった。
ちなみに、3Dが一番体感できたのは、IMAXのオープニング映像で、スパイディ仕様でした。
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