「すみませんでした。」スパイダーマン ホームカミング ちゃーはんさんの映画レビュー(感想・評価)
すみませんでした。
スパイダーマンの映画が乱立している感がどうしても嫌で観に行く気になれなかったのだが、行ってよかった。
どーせ、またクモに噛まれて、バレないようにしながら、電気のやつと戦うとか思っていたら、なんたるこの裏切り。
日常系青春物語としてのアクション映画という新しい境地だと感じた。
若さゆえ、青さゆえの行動が痛いほど、身に染みる。
誰かに認められたくて、憧れの人に少しでも近づきたくて、考えているつもりでやってみても、上手くいかない葛藤。
人に見せたいのに、見せられない歯がゆさ。
「おれはもっとできる」「おれはこんなもんじゃない」
誰しもが通るこの道を、あのヒーローも通っているんだということが、なぜかうれしくなった。
そして、最後は、ド根性。
男なら誰でも持ち続ける青春という名のアイデンティティをどこまでも思い出させてくれた。
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